5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンの最後の作品『007 ダイ・アナザー・デイ』。通算20作品目でもある本作品は、過去のシリーズへのオマージュがたくさん込められてもいました。
『007 ダイ・アナザー・デイ』作品情報
タイトル | 007 ダイ・アナザー・デイ(Die Another Day) |
監督 | リー・タマホリ |
公開 | 2003年3月4日 |
製作国 | イギリス/アメリカ |
時間 | 2時間13分 |
Rotten Tomatoes
『007 ダイ・アナザー・デイ』あらすじ
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ジェームズ・ボンドは、北朝鮮のムーン大佐暗殺任務に就き、英国諜報部員の精鋭たちと共に朝鮮半島に潜入する。
しかし、任務遂行目前にして正体を見破られ、北側に捕まり、監禁、拷問に耐える日々が続く。
14ヶ月後、ボンドは南側で捕虜となっていたムーン大佐の腹心ザオとの交換によりようやく自由の身となった。
しかし、上司Mはボンドが拷問に負け情報を漏らしたと疑い、諜報部員の資格を剥奪したうえ施設内に幽閉してしまう。
ボンドは自らの疑いを晴らすため、なんとか施設を脱出すると、鍵を握る男ザオを追ってキューバへと向かうのだった…。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239091)
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5代目ボンドのラスト作品
これまで3作品でジェームズ・ボンドを演じてきたピアース・ブロスナン。
ショーン・コネリー時代のようなボンドを演じ、また冷戦後の新しい時代に突入したボンドの戦いを見事に演じて来ましが、この作品を持ってかれはボンド役卒業となりました。
そんな彼のボンドラストの作品は、シリーズ20作品目という記念作品にも当たりました。
そのためたくさんのシリーズ作品へのオマージュが込められています。
1番分かりやすかったのは、Qの研究室には過去のスパイグッズが飾られていました。
ボンドが脱出用に使ったジェットパックや毒が塗られたナイフが出る靴もありました。
因みにこの靴はボンドが履いていたのではなく、敵がはいていました。
ジンクスが捕まったた時にレーザーで焼かれそうになるのは、『007 ゴールドフィンガー』でボンドが敵にやられたことと同じです。
そのジンクスが海から登場したのは、第1作目の『007 ドクター・ノオ』のボンドガールと同じ登場の仕方でした。
またボンドが殺しのライセンス「00」を剥奪されるというのは、『007 消されたライセンス』と同じです。
それ以外にもまだまだたくさんあるオマージュシーン。
いくつ見つけられるかと楽しみながら見ル事が出来るのも20作品目となる『007 ダイ・アナザー・デイ』の面白さかもしれません。
Qのスパイグッズ
前作でQ役を引退したデスモンド・リュウェリン。
今作でQを演じたのは、ジョン・クリーズです。
前作ではボンドに「R」なんて言われたいた後継者が、今作ではQの職についてそのまま登場しました。
そして今まで通り頼もしいグッズをボンドに渡しますが、今作の目玉は新型アストン・マーティンのボンドカーです。
ロケット砲やイグジット・シートや標的追尾銃などの装備も魅力的ですが、何と言ってもこの車見えなくなるのです。
姿が見えないことによって、久しぶりに大活躍したボンドカーでした。
そしてもう1つ大活躍したのが、超高周波ソニック・アジテーターの指輪です。
銃で撃っても割れないガラスが、この指輪を回すと粉々に割れてしまいます。
この指輪もボンドのピンチを救いました。
ボンドが「00」というライセンスを取り戻すために、受けたテスト。
今でいうVRのようなものでサングラスをかけて行います。
ボンドはこれでテストを受けましたが、マネー・ペニーの使用方法には驚かされてしまいました。
彼女がボンドのことが好きだということは、十分に伝わって来ました。
ボンドガール
本作でボンドガールを演じたのは、ハル・ベリーです。
水着姿で登場しセクシーな姿を見せた後に、NSAとしてのかっこいいアクション姿も疲労してくれました。
2000年に『X-メン』でストームを演じたハル・ベリーは2001年に『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
そして2002年に『007 ダイ・アナザー・デイ』にボンドガールとして出演したのです。
感想
まだまだピアース・ブロスナン演じるボンドを見ていたいと思いますが、確かに彼が最初にボンドを演じた『007 ゴールデンアイ』からすると少し年齢を感じました。
あれから8年経っているので当たり前なのですが、それでもまだまだ演じることができるのにと残念です。
古き良きボンドを引き継ぎながら、新しいボンド像を見事に演じきったのが、5代目のピアース・ブロスナンでした。