最後にどんでん返しが待っている映画『ユージュアル・サスペクツ』。映画を観終わったときに「やられたー」と思った人も多いはずです。誰もが恐れる「悪魔」カイザー・ソゼ。カイザー・ソゼとは誰なのか?あなたはどこでカイザー・ソゼに気がつきましたか?
『ユージュアル・サスペクツ』作品情報
タイトル | ユージュアル・サスペクツ(The Usual Suspects) |
監督 | ブライン・シンガー |
公開 | 1996年4月13日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間46分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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カリフォルニア、サン・ペドロ港でアルゼンチン・マフィアの所有する船舶の炎上事故が発生。
それはコカインを奪おうとした犯罪者一味とマフィアの闘いの結果であった。
一味の生き残りであるヴァーバルを尋問していた関税特別捜査官クインランは、6週間前、銃器強奪事件の容疑者として集められた5人の男たちの身にふりかかった奇妙な話を聞く事になる。
元汚職警官のキートン、マクナマスとフェンスターの強盗コンビ、爆破の専門家ホックニー、そして詐欺師のヴァーバルら5人は、釈放後、協力して宝石強奪を決行。
ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。
そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/28680)
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[box class=”red_box” title=”アカデミー賞受賞”]・助演男優賞:ケヴィン・スペイシー
・脚本賞[/box]
カイザー・ソゼは誰なのか?
『ユージュアル・サスペクツ』の面白さは「カイザー・ソゼは誰なのか?」ということです。カイザー・ソゼに犯罪者も警察も観客もみんな振り回されてしまいます。
5人以外の誰かがカイザー・ソゼなのか?
弁護士コバヤシがカイザー・ソゼなのか?
それとも5人の中にカイザー・そぜがいるのか?
映画を見ているときに色んな疑問が浮かんできます。
またそれと同時に早くカイザー・ソゼを見つけようと自分なりに推理を始めてしまうでしょう。
映画が始まると完全に物語に引き込まれてしまうのが、『ユージュアル・サスペクツ』の特徴でもあるのです。
カイザー・ソゼの正体(ネタバレ)
船の爆破で生き残った2人の男。
その1人がキントでした。
警察連れて行かれたキントは取り調べを受けます。
『ユージュアル・サスペクツ』は全てキントの回想の物語です。
取り調べを受けているキントが話していることを映像にしているのです。
そう考えるとキントの話が真実かどうかなんて誰にも分かりません。
実際彼は作り話をしていました。
どこが真実でどこが嘘なのか?
それはキントがカイザー・ソゼだとして考えると見えてきます。
カイザー・ソゼのことを知っている男マルケス。
彼はカイザー・ソゼのことを警察に話した人物でもありました。
カイザー・ソゼを確認できるマルケスは、カイザー・ソゼが以前殺したハンガリーの組織に売られるところだったのです。
カイザー・ソゼは自分のことを知っているこのマルケスをどうしても殺す必要があったのです。
マルケスを殺すために利用したのはが4人の男だったのです。
しかも状況を見守るためにキントになりすまし5人目の男となったカイザー・ソゼ。
1番近くで彼らの仕事を監視していました。
さらに警察に捕まっているマルケスを逃亡させる必要があります。
そのために利用したのがキートンの恋人の弁護士だったのです。
彼女の商談に一緒にいたコバヤシ。
彼はそこでマルケスの情報を得て、わざと彼を逃亡させました。
そして彼をハンガリーの組織に渡すように仕込んだのです。
これが真実であれば、レッドフットの話は嘘になります。
実際レッドフットの特徴は壁に貼ってあった掲示物から得ているので、レッドフットは存在しない人物だと考えられます。
ニューヨークでキント含む5人と接触できなかったために、ロスで彼らと接近したコバヤシ。
最初の宝石強盗だけで彼らに接触することはできるので、2回目の宝石強盗の話は必要ありません。
話を複雑にするためにカイザー・ソゼが作った作り話だったのかもしれません。
しかしカイザー・ソゼにとって1つ誤算がありました。
それは生き残った男が1人いたことです。
その男によってカイザー・ソゼの顔は警察にバレてしまいました。
そのことをカイザー・ソゼはしっているのかどうか?
彼は悪魔のような男なので、きっとそのこともなんとか処理してしまうのかもしれません。
まとめ
ラストに驚きの真実が待っている『ユージュアル・サスペクツ』。
はじめて見た人はまんまとカイザー・ソゼに騙されてしまったかもしれません。
ただしこの映画はカイザー・ソゼの正体が分かっても楽しめる映画でもあります。
カイザー・ソゼの正体を知った上でもう一度見直すと、違う視点で物語るを楽しめます。
キントの行動だけに焦点を当てて映画を見ると、今までとは違った真実が見えてくるかもしれません。