『007』シリーズ19作品目となる『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』。この作品で2作目から登場していたQが引退となります。Q自らジェームズ・ボンドに「引退する」と伝えた本作でもQのスパグッズは何回もボンドを助けてくれました。
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』作品情報
タイトル | 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(The World Is Not Enough) |
監督 | マイケル・アプテッド |
公開 | 2000年2月5日 |
製作国 | イギリス/アメリカ |
時間 | 2時間08分 |
Rotten Tomatoes
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』あらすじ
[aside type=”normal”]
イギリスの石油王がMI6で爆死する事件が発生。
ボンドは彼の娘エレクトラを警護するために、カスピ海へ飛ぶ。
そこでボンドはテロ組織のリーダー、レナードがロシアの核基地から核弾頭を奪い、巨大パイプラインを破壊しようとする計画を知る。
ボンドは才色兼備の核エキスパート、ジョーンズ博士の協力のもと、遂に反撃に出た!
(出典:https://www.bs-tbs.co.jp/007/schedule/#num18)
[/aside]
Qの引退作品
ボンドにたくさんのスパイグッズを提供していたQ。
かっこいいボンドカーも作っていたQ。
ボンドの活躍の数々はQ無くし手がありえませんでした。
裏でボンドを助けていたQでしたが、この作品で自ら引退するとボンドに伝えました。
後継者を育てていたり、引退ごの釣りの計画まで立てていたQ。
ボンドは「まさか引退しないよな」と言いますが、Qはボンドの前方から姿を消していきました。
Qがボンドに教えたこと
[box class=”red_box” title=””]・敵に弱みを見せぬこと
・逃げ道を準備しておくこと[/box]
Qはボンドにその二つを言いながらゆっくりとボンドの前から消えていきました。
『007』シリーズファンは、ジェームズ・ボンドの活躍も好きですがやはりボンドとQの会話を楽しみにしていたので、寂しさが募ってしまいます。
Qを演じてきたデスモンド・リュウェリンはこの作品の後に事故で亡くなってしまい、今作日が遺作となってしまいました。
もう2度とQの姿が見れないと思うととても悲しいですが、今までたくさんのアイテムを私たちに見せてくれたことに感謝したいと思います。
Qのスパイグッズ
Qの引退作となった『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』でもたくさんのスパイグッズが登場して最後までQの魅力を見せてくれました。
冒頭に登場したQの釣り船。
これは引退した後の釣り船といっていましたが、ロケットミサイルまで装備されていました。
しかも空中を飛び、水に潜り、陸路まで走った釣り船。
小型でしたが最強の釣り船でした。
さらに雪山できていたボンドの上着が今回は大活躍でした。
ジッパーを引っ張ると背中からエスケープポケットが出てきた瞬時に膨らみます。
このおかげで爆発で起きた雪崩から自分たちを守ることができました。
それ以外にも小物もたくさんありました
・透けて見えるサングラス
・クレジットカード型の鍵
・ワイヤーが隠された腕時計
そして今回も自動運転のボンドカーも登場します。
最後までたくさん魅力の詰まったアイテムが登場して私たちを楽しませてくれました。
ボンドガール
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』のボンドガールは、最後にボンドと結ばれたことを考えるとクリスマス・ジョーンズを演じたデニス・リチャーズです。
しかし印象に残っているのは悪役エレクトラを演じたソフィー・マルソーでしょう。
『007』シリーズ初の女性悪役であり、ボンドも最後は彼女を撃ってしまうという衝撃的な展開になっていました。
その衝撃さからどうしても彼女がメインのボンドガールのようにも見えてしまいました。
メインのボンドガールだったデニス・リチャーズは残念ながらこの作品でラジー賞で最低女優賞を受賞してしまいました。
それほど、ソフィー・マルソーが強烈な印象を残したのが『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』でした。
感想
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』はファンとしてはQのラスト作品という位置付けが一番メインになっています。
それだけ『007』シリーズの中でQが重要なキャラクターだったこと、演じていたデスモンド・リュウェリンのはまり役だったと言えます、
数々のスパイグッズで私たちを楽しませてくれたQことデスモンド・リュウェリンは、いつまでも私たちの心の中に残り続けています。
それでもあのQのお茶目な顔が見れないのは、ちょっと寂しいです。