第3作目となる『男はつらいよ フーテンの寅』。ついに寅さんが堅気になって仕事を始めます。寅さんの職業は古い旅館の番頭さん。寅さんは女将さんに惚れて働き出したのです。柴又のシーンよりも寅さんの働く旅館での出来事が多かった作品です。
『男はつらいよ フーテンの寅』作品情報
タイトル | 男はつらいよ フーテンの寅 |
監督 | 森崎東 |
公開 | 1970年1月15日 |
製作国 | 日本 |
時間 | 1時間29分 |
『男はつらいよ フーテンの寅』あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
恋のキューピット寅さん
久しぶりに柴又に帰ってきた寅さんはお見合いをすることになります。
まんざらでもない寅さんでしたが、相手の女性は寅さんの知り合いの駒子でした。
駒子には旦那がいましたが、旦那の浮気がわかり別れていました。
さらに駒子のお腹には旦那の子供がいます。
寅さんは酔っ払いながら話す駒子の姿を見て人肌脱ぎます。
別れた旦那を連れてきて、2人を復縁させました。
しかも盛大にお祝いをして、新婚旅行にまでいかせました。
心優しい寅さんのエピソードですが、寅さんの人情っぷりはまだ続きます。
柴又を離れ旅館で番頭として働く寅さん。
女将の弟信夫が現れますが、信夫の好きな女性芸者の染奴は父親の借金の代わりにめかけになろうとしていました。
寅さんはここでも若い信夫と染奴のために人肌脱ぎます。
染奴の父親の元へ一緒に向かい、信夫に父親ときちんと話をさせたのです。
そして父親の了承を得て信夫と染奴は駆け落ちをしたのでした。
寅さんは自分の恋愛はうまくいきませんが、人のためなら力になってくれるのが寅さんです。
今回は2組のカップルのために動いて、恋のキューピットをつとめたのでした。
マドンナ
今回のマドンナは旅館の女将志津を演じた新珠三千代です。
寅さんは志津を気に入り、旅館で番頭として働き始めます。
志津のためなら何でもする寅さん。
しかし今回も志津には結婚を決めた男性がいたのでした。
勝手な思い込みで志津が自分に気があると思っていた寅さんですが、真実を知ってショックを受けます。
そしてお世話になった旅館を去っていったのでした。
『男はつらいよ フーテンの寅』うんちく
冒頭に登場した女性
『男はつらいよ フーテンの寅』の冒頭で、寅さんはボロい旅館で風邪を引いて寝込んでいました。
その時に世話をしてくれた仲居さん。
それは若い頃の樹木希林です。
まだ樹木希林という芸名を使っていなくて、悠木千帆という芸名でクレジットされています。
源公
寅さんを兄貴と慕う源公。
今回は「寅屋」で働いています。
第2作目でも「寅屋」に出入りしていましたが、まだ働いてはいませんでした。
1作目ではお寺で御前様のいるお寺で働いていたのですが、どうやら「寅屋」で働くようになったようです。
まとめ
今回は柴又よりも湯の山温泉でのシーンが多かった『男はつらいよ フーテンの寅』さん。
寅さんの失恋を見届けるのもおいちゃんやおばちゃんではなく、旅館の人達でした。
今までの2作とは少し違った雰囲気の寅さんになっています。
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フーテンの寅さんフュギア男はつらいよ(立ち)[/col2] [col2]
フーテンの寅さん フュギア 男はつらいよ (座り)[/col2] [/colwrap]