巨悪犯が収容されている刑務所で、刑務所の効率的な経営と受刑者達を更生させるために用いられた方法。それは受刑者を繋ぎムカデ人間を作ることでした。頭も精神もイカれた所長の元で動き出した計画。しかしそれはもちろん受刑者達の反発を招きます。しかしイカれた所長は問答無用で受刑者達をつなげてしまったのです。
『ムカデ人間3』作品情報
タイトル | ムカデ人間3 (The Human Centipede 3 (Final Sequence)) |
監督 | トム・シックス |
公開 | 2015年8月22日 |
製作国 | オランダ/イギリス |
時間 | 1時間42分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
映画『ムカデ人間』の評判
巨悪犯罪者を収容している刑務所の所長。
彼は暴力的でイカれた頭の持ち主でした。
そんな所長に映画『ムカデ人間2』を勧めたのは会計士のドワイトでした。
彼は映画『ムカデ人間』シリーズが大好きで、刑務所内の効率をよくするために受刑者をムカデ人間にしまおうと考えているほどでした。
しかし映画を観た所長は、「クソ映画」だと一喝します。
所長の秘書は「面白いし評判ですよ」と言いますが、その秘書の言った「自分より変態なのは許せない」と言った言葉が所長を激怒させてしまいました。
2本の映画を立て続けに見せられた巨悪犯罪者達ですら「ひどい映画」だと口にしていた「ムカデ人間」シリーズですが、評判になったのは事実です。
映画の中でドワイトが言っているように『サウスパーク』でもパロディになっています。
(気になる方はシーズン15エピソード1をご覧ください)
そんな色んな意味で話題となった『ムカデ人間』シリーズを作ったトム・シックス監督。
なんと本人自ら本人役で『ムカデ人間3』に登場します。
しかも「映画は100%性格だ」ととんでもない発言をしていました。
そんなトム・シックス監督は、『ムカデ人間』というゲテモノ映画を作っておきながら、実際の手術の様子には気分を悪くしたようでした。
コメディ映画『ムカデ人間3』
これまでの『ムカデ人間』シリーズは、最初の作品はホラー映画であり2でも主人公の男の不気味さを描いた作品になっていました。
しかしこの『ムカデ人間3』では、まさかのコメディ映画になっています。
『ムカデ人間』でムカデ人間を作るのに成功した博士を演じたディーター・ラーザーは、今作ではイカれた刑務所所長を演じています。
『ムカデ人間』の博士は少しおかしさはありましたが、彼のあの異常性がとても印象に残っています。
しかし今回ディーター・ラーザーが演じた刑務所の所長はイカれていて異常でしたが、もはやそれは不気味さを通り越して笑ってしまうほどになっていました。
骨折させたり火傷させたり去勢したりととんでもないことを受刑者に行い刑務所内で絶対的な権力を持っている所長ですが、彼は怖がりでヘタレでもあります。
人一倍臆病者だからこそあれだけの虚勢を張り、職員や受刑者の前で威張り散らしていたのでしょう。
そんな所長のヘタレっぷりに思わず吹き出してしましました。
今回の『ムカデ人間3』はもはやホラーではなくコメディ映画で、繋げられた受刑者よりも所長の印象が強く残る作品でもありました。
まとめ
シリーズ最後となる『ムカデ人間3』は、最初のホラー映画や不気味さから姿をかえ、コメディー映画になっています。
監督自身も映画に本人役で出演するこの作品は、ムカデ人間でなくて所長の印象ばかりが残る作品になっていました。