映画で学ぶ歴史 1962年のアメリカを見ることができる8本の映画


1962年のアメリカの出来事を題材にした映画はたくさんあります。それだけ当時のアメリカは混乱していたとも言えます。大きく時代が変わっていた1962年。国の中でも外でもアメリカにとっては激動の1年でもありました。ここではそんな1962年のアメリカを舞台にした映画をご紹介したいと思います。

YOKO
公民権運動の真っ只中のアメリカ。色なところで差別に対する運動が活発化していました。さらにソ連との冷戦も危機を迎えます。また若者は自動車に熱狂した時代でもありました。

差別

ヘアスプレー

1962年のボルチモアが舞台のこの映画では、人種隔離政策の一部を見ることができます。
・白人と黒人でクラスの違う学校
・出演者が分けられているテレビ
・黒人が出演できるのは月1回
など、日常生活で白人と黒人は隔離されていました。

娘が黒人男性に恋をして驚いていた母親の描写がありますが、白人と黒人が恋愛するなどあり得ないことだったのです。

グリーンブック

同じ1962年ニューヨークから南部に向かってツアーをした2人の男性の物語が『グリーンブック』です。

北部よりも南部の方が人種差別が激しい中、南部でどれだけひどい差別が行われていたかが描かれています。
『ヘアスプレー』では学生視点の差別描写でしたが、こちらでは大人視点の人種隔離が描かれていてレストラン・ホテル・トイレなどが白人用と有色人種用になっていました。

冷戦時代

シェイプ・オブ・ウォーター

1962年と言えばアメリカはソ連との冷戦の真っ只中でもありました。
しかも1962年は両国の関係は1番悪化していて核戦争の手前でもありました。

そんな中ソ連に対する兵器として研究されていたのが半魚人でした。

この映画の中では当時の人種差別も描かれています。
黒人女性に対する差別的発言やレストランで黒人を追い返すシーンなどは、当時の差別の現状です。

さらに当時はゲイに対する差別もありました。
1962年は同性愛は禁止されていた時代で、この映画の中でイライザはとても生きにくそうでした。

ゲイに対する差別は『グリーンブック』の中でもありました。

また『シェイプ・オブ・ウォーター』と『グリーンブック』の共通点は車です。
『シェイプ・オブ・ウォーター』の中でストリックランドが買う車がキャデラックです。
買うときに「成功者が乗る車」と勧められて購入していましたが、当時キャデラックはアメリカの象徴でもありました。

『グリーンブック』の中でもそんなキャデラックに乗って2人は旅に出かけていました。
大きくてごついイメージのキャデラック。
それは当時のアメリカそのものでもあり、富裕層達はキャデラックに乗っていました。

X-MEN: ファースト・ジェネレーション

アメコミ映画ではありますが『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の舞台は1962年のアメリカです。

ソ連とアメリカの関係が悪化する中で起きたキューバ危機が舞台となっていました。
映画の中ではX-メンがキューバ危機を招きまたキューバ危機を救ったことになっていましたが、実際にソ連はキューバにミサイルを配置しいつ戦争が起きてもおかしくない状態でした。

ケネディ大統領とフルシチョフの交渉で危機を回避できたのですが、当時の緊迫した様子がこの映画の中では描かれていました。

文化

ドリーム

冷戦の中ソ連と競うような形で行われていた宇宙開発。
『ドリーム』では1961年〜1962年にマーキュリー計画が描かれています。
この作品の中でも黒人女性達の差別は露骨で、仕事場所も違い白人の仕事場には黒人用のトイレもありませんでした。

そんな環境の中でもマーキュリー計画の裏で働いていた黒人女性の活躍あり、1962年2月20日にジョン・グレンはアメリカ人で初めて地球の周回軌道に乗ることに成功しました。

『ヘアスプレー』の中ではテレビを見るときの会話に「ジョン・グレン」という名前が出てきます。

またマーキュリー計画の始まりから描いた『ライトスタッフ』の中では1962年の出来事も描かれていました。

ドリームガールズ

デトロイトの黒人音楽の歴史を描いた映画『ドリームガールズ』。
この映画の始まりは1962年が舞台でした。

モータウン・レコードにより黒人音楽が大ヒットします。
その頃のデトロイトの繁栄が描かれていましたが、映画『ヘアスプレー』では「デトロイト・サウンド?犯罪都市の音楽よ」というセリフがあり黒人に対する差別を感じてしまいます。

アメリカン・グラフィティ

『グリーンブック』や『シェイプ・オブ・ウォーター』でアメリカを象徴するキャデラックが登場したように、このころのアメリカ車の人気は爆発的なものがありました。

キャデラックはお金持ちが乗る車でしたが、若者の間では大衆車であるフォードの車が流行っていました。
そんな当時の若者の車文化を描いたのが『アメリカン・グラフィティ』です。

『アニマル・ハウス』

若者の車文化以外の大学生活を描いたのが『アニマル・ハウス』です。
この映画は1962年の大学生活が舞台となっています。

大学生活のフラタニティにおける格差社会を描いた作品になっていました。

この作品の中にも白人の大学生達が入ったバーは黒人だらけのバーだったという描写があり、当時の人種差別の状況を感じる瞬間でもありました。

まとめ

YOKO
今回は1962年のアメリカを描いた作品を8本紹介しました。

差別と冷戦の中で当時のアメリカがどんな状態だったかが分かります。
ほとんどの作品の中で人種差別や冷戦のことが描かれていました。

また若者の間で流行っていた音楽や車などの若者文化に触れることができる作品もあります。

これらの8本の映画を見ると当時のアメリカの出来事を学ぶことができ、世界情勢や各国の勢力図なども知ることができます。