幼い頃から家の中で育ったアメリは、人とうまくコミュニケーションが取れません。空想の世界で育って来たアメリは大人になっても空想の中で生きています。そんなアメリが自分の世界から飛び出そうとする物語が『アメリ』です。アメリらしい方法で人生を変えようとするアメリの楽しい世界がのぞけます。
『アメリ』作品情報
タイトル | アメリ(Le Fabuleux Destin d’Amélie Poulain) |
監督 | ジャン=ピエール・ジュネ |
公開 | 2001年11月17日 |
製作国 | フランス |
時間 | 2時間2分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリ。
22歳になった今でも、モンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。
そんなアメリは、あることをきっかけに他の人を幸せにすることに喜びを見出す。
他人の人生にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、人知れずお節介を焼いて回るのだった。
そんなアメリも自分の幸せにはまったく無頓着。
ある日、不思議な青年ニノに出会ったアメリはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、アメリは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/236086)
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空想が大好きなアメリ
冷淡な父と神経症の母の元で育ったアメリ。
父親に心臓病と間違われてしまい、学校に行くことが出来ませんでした。
元教師の母親の元ホームスクールで育ったアメリは、同じ年頃の子供と接することがありません。
そんなアメリは空想の世界に逃げ込むこむようになりました。
空想の世界で育った分、想像力が豊かになったアメリはいたずら好きの子供であります。
しかし母親がなくなるとますます孤独になってしまいます。
父親は自分の殻に閉じこもってしまい、アメリは1人でいる時間が増えました。
そんな幼少期を過ごしたアメリは大人になっても変わりません。
自立するために一人暮らしを始めますが、相変わらず空想好きでした。
しかしついにアメリが自分の世界を飛び出すことを決めます。
自分なりの方法で人を助けることに目覚めたアメリ。
空想好きなだけあって色々なアイデアで周りの人を幸せにしていきました。
幸せになれなかった人もいますが、アメリが周りの人の人生を変えたのは事実です。
いたずら好きで想像力豊かなアメリらしい、可愛らしいアメリの世界が堪能できました。
自分の殻を破るために
周りの人の人生を変えることに喜びを見出したアメリでしたが、自分の殻は中々破れません。
お得意の謎解き形式で一目惚れしたニノに近づいていきますが、最後の最後でいつも彼の前から逃げてしまいます。
ニノには自分と同じ世界を感じていたアメリでしたが、それでもやはりコミュニケーションを取ることが苦手なアメリは、ニノの前に姿を見せることが出来ませんでした。
そんなアメリを救ったのが、ガラス男のレイモンさんです。
先天性の病気で骨がガラスのように脆いので、彼は20年も家に閉じこもって絵を描いています。
アメリはそんなレイモンさんに外の世界を教えてあげました。
そして今度はレイモンさんがアメリのために、彼女の背中を押しました。
「チャンスを逃すな」と何度もアメリを応援してくれたレイモンさん。
その甲斐あってアメリはニノの前に姿を見せました。
そして二人は幸せになりました。
そんなアメリを見てレイモンさんも嬉しそうでした。
まとめ
空想の中で生きて来たアメリが、空想から現実の世界へ飛び出す物語『アメリ』。
アメリの可愛らしい空想は、思わず微笑ましくなってしまいます。
それでも悩みながら自分の殻を飛び出したアメリ。
これからは幼い頃経験できなかった人の温もりを感じながら、アメリらしく生きて行くはずです。