もし人間が脳が100%使えるようになったら?そんな疑問に答える映画が『LUCY/ルーシー』です。普通私たち人間は脳の10%しかし使っていません。しかしもし100%使えたらどうなってしまうのか?ここではリュック・ベッソン監督が思い描く100%の覚醒の状況を見ていきたいと思います。
『LUCY/ルーシー』作品情報
タイトル | LUCY/ルーシー(Lucy) |
監督 | リュック・ベッソン |
公開 | 2014年8月29日 |
製作国 | フランス |
時間 | 1時間29分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまったごく平凡な女性ルーシー。
体内に新種の麻薬が入った袋を埋め込まれ、運び屋として利用されてしまう。
ところが、袋が破れて謎の物質が体内にあふれ出し、彼女の脳に異変が生じてしまう。
通常の人間は脳の潜在能力の10%しか活用できないが、ルーシーの脳はそれを遥かに越えて覚醒を始めたのだ。
マフィアの追手を易々とかわし、脳科学の権威ノーマン博士とコンタクトを取るべくパリへと向かう。
その間にも、脳の覚醒は留まるところを知らず、いつしか自分でも制御できなくなっていくルーシーだったが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/349260)
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人間の進化と脳
生物が誕生して以来多くの種は脳の機能の3〜5%しか使っていません。
人類の進化を遂げた人間は脳の機能を10%を使用できるようになり生態系の頂点に君臨しました。
それでもたった10%しか使えていません。
もしさらに人間が進化し脳の機能をもっと使えるようになったらどうなるのか?
そんな世界が『LUCY/ルーシー』で描かれています。
モーガン・フリーマン演じるノーマン博士はもし人間が脳の機能をもっと使えたらと言う世界を想像します
[box class=”yellow_box” title=””]20%:自らの肉体を掌握し意のままに操れる
40%:他者を意のままに支配できる
次のステージ:物質の支配
100%:想像もつかない[/box]
証拠はありませんでしたが、ノーマン博士は人間は脳の機能にアクセスできる幅を広げればこんな世界がやってくると思っていました。
100%脳を使える人間:ルーシー
脳の機能と人間の進化を研究しているノーマン博士の元に連絡をしたのがルーシーでした。
CPH4と言う人間の全身の骨を形成するエネルギー源となるものを体内に摂取してしまったルーシーは、脳の活性化が始まっていました。
ルーシーの体内で細胞が驚異的速度で増殖していました。
ノーマン博士に連絡を取った時のルーシーはすでに脳の機能の28%にアクセスできます。
この時の彼女は自分の脳を完全に支配できるようになっていました。
さらに新陳代謝の制御・他人の肉体の制御・じばや電磁波の制御ができるようになっていました。
痛み・恐怖・欲望を感じなくなり人間的感情が消えていくのが脳の機能の28%にアクセスした時でした。
人間らしさは薄れていきますが、知識量は莫大に増えいきます。
ルーシーの進化は止まらず脳の機能のアクセス領域はどんどん増えていきました。
そしてルーシーは人間の存在の証は「時」であり、時が物質の存在の明かしていることを突き止めます。
99%まで脳の機能にアクセスできるようになった時、彼女は時間を操れるようになっていました。
エネルギーと物質にアクセスすることで、空間を移動し時間を移動することができたのです。
ルーシーは過去に戻り知識を増やしていきます。
恐竜や類人猿の時代を超え地球の誕生・宇宙の誕生も見ます。
さらに細胞分裂を遡っていき、最初の1つの細胞までたどり着きました。
この時点で脳の機能の99%にアクセスしています。
そして100%脳を使えるようになった時、彼女の肉体は消えました。
人間が100%脳を使えるようになった時、人間の肉体は存在しないことになります。
エネルギーとなっていたるところに存在しているのです。
自分の存在を示すには携帯などの電気を使い、示すことができるのです。
これが映画『LUCY/ルーシー』の中でリュック・ベッソン監督が考える100%脳が使える人間の進化した姿です。
まとめ
人間の進化の過程を見ることができる『LUCY/ルーシー』。
それは過去から現在の進化ではなく、この先人間が進化していく過程でした。
もちろん想像ですしあくまで仮説ですが、いつか私たちは肉体がなくなりエネルギーとして存在するようになるとするならば、それもまたすごい世界だなと思いました。