街を暗闇から守る仕事ダム・キーパー。そんなダム・キーパー仕事をやっている豚の少年。しかし彼は家から一歩出ると他の動物たちから避けられていました。学校でもいじめられている豚の少年。暗闇を守ったいる少年が暗闇に襲われていく物語でそれが『ダム・キーパー』です。
『ダム・キーパー』作品情報
タイトル | ダム・キーパー(The Dam Keeper) |
監督 |
堤大介/ロバート・コンドウ
|
公開 | 2016年6月5日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 18分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]
大気汚染から街を守るダムを動かす作業を任された一匹のブタの少年。
平和ボケした街の人々に存在を忘れられ、軽視されながらも作業を続ける孤独な少年のもとに、ある日キツネの転校生がやってきたことから変化が起こる。
(出典:https://eiga.com/movie/81770/)
[/aside]
街を守る豚の少年
全ての息の根を止めてしまう大気から街を守る仕事ダム・キーパー。
8時間おきにネジを巻き風車を回し続けるのが豚の少年の仕事です。
豚の少年のおかげで街の人々は楽しい生活を送ることができていましたが、そんなことがすっかり忘れていました。
仕事のせいで薄汚れている子豚君。
家から出るとみんなから避けられてしまいます。
学校でもいじめられ続ける毎日。
それでも黙々とダム・キーパーの仕事をこなすのが子豚君の日常でした。
孤独な子豚君は街を暗闇から守っていましたが、少しずつ子豚君の心は闇に囲まれ始めていました。
暗闇に囲まれてしまった子豚君
父親から「ダム・キーパーの仕事は暗闇から街を守ることだ」と教えられていた子豚君。
しかしいじめられる毎日に少しずつ彼の心に闇が迫っていました。
そんな時に現れたのが転校生のキツネ君です。
いつも下ばかり見ている子豚君に笑顔を取り戻させてくれる存在でした。
孤独な子豚君にとって初めてできた友達がキツネ君でした。
一緒に絵を描きススまみれになりながら楽しい時間を過ごしました。
しかしキツネ君に裏切られたと勘違いしてしまった子豚君。
彼の心は完全に闇に覆われてしまいました。
子豚君のお父さんは暗闇に囲まれてしまった時どうしたらいのかは教えてくれませんでした。
悩む子豚君を救ったのはキツネ君でした。
キツネ君の描いた絵を見て自分が孤独ではないことを思い出した子豚君。
キツネ君が子豚君の闇で覆われた心をもう一度晴らしてくれたのでした。
お父さんに教えてもらわなかったことを、子豚君は自分で見つけ出しました。
風車の1つは折れてしまったけどまた回りはじめ、もう一度暗闇から街を守っています。
子豚君の心も一度壊れたけれどまた動き始めました。
折れた風車と子豚君の心は同じです。
あの風車が回り続ける限り、子豚君の心が暗闇に囲まれることはないでしょう。
もし暗闇に囲まれたとしても、それを乗り越える方法をもう子豚君は知っています。
これから先もずっと子豚君はダム・キーパーとして街を守り続けて行くはずです。
まとめ
街に迫る息の根を止めてしまう暗闇と、子豚君に迫る暗闇。
どちらも一度は全てを闇で覆ってしまいましたが、子豚君はその闇の中からまた明るく美しい世界を取り戻しました。
そして街にもまた美しい日常が戻ってきました。
孤独な少年の心の葛藤と彼を救った友達。
心温まる友情を見ることができました。