難解映画と言われている『メメント』。それは主人公のレナードの記憶は10分しかないからです。そんな彼が妻殺しの犯人を探す物語。しかもそれが逆再生で進むという複雑な展開になっていました。ここでは『メメント』を時系列順におってみたいと思います。
『メメント』作品情報
タイトル | メメント(Memento) |
監督 | クリストファー・ノーラン |
公開 | 2001年11月3日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間53分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード。
ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。
その光景を目撃してしまったレナードはショックで前向性健忘となってしまう。
彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/234817)
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時系列順『メメント』
ジミー殺害
泊まっているホテルのロビーで刑事のギャメルと待ち合わせしたレナード。
ギャメルは「テディ」と呼んでくれとレナードに言います。
テディから指示された場所に向かうと、しばらくしてそこにテディを探すジミーがやってきました。
ジミーが妻を探した犯人だと思ったレナードはそのままジミーを殺してしまいます。
ジミーの服を奪い着替えたレナード。
そこにテディがやってきます。
ジミーが犯人でないことに気がついたレナードは、テディを問い詰めます。
テディはレナードを利用して麻薬の売人だったジミーからお金を奪おうとしていたのでした。
しかも実はすでにレナードは妻を殺した犯人のジョン・Gを1年前に殺していたのです。
テディはレナードの事件の担当刑事でした。
彼はレナードを信じ復讐を認めたのです。
レナードを殴った男を見つけ出し、彼に復讐させていました。
しかしレナードはその出来事を忘れてしまいました。
テディはそれを利用して、レナードにジミーを殺させたのでした。
さらにジョン・Gは家に押し入っただけで、その時妻は生きていました。
実は妻を殺したのはレナードだったのです。
彼は自分自身の過去をサムという男にすり替えて記憶していたのです。
「自分自身で物語を作っている」とテディに言われたレナード。
自分が妻を殺したと知ってショックのレナードは、テディの新たな物語を作ることにします。
テディの写真の裏に「彼の嘘を信じるな」と書き、レナードはテディの車のナンバーを控えてジミーの車でその場から立ち去っていきました。
タトゥー
テディの車のナンバーを忘れないために、レナードはタトゥーを掘りました。
そこに、レナードの洋服を持ってテディが追いかけてきます。
テディの写真の裏の「彼の嘘を信じるな」というメモを見たレナード。
窓から逃げ出しました。
その時上着のポケットに「あとできて、ナタリー。ファーディーズ」と書かれたコースターを見つけました。
ナタリーとの出会い
ナタリーを探してファーディーズに向かったレナード。
外でゴミを捨てていたナタリーは、ジミーの車を見てジミーかと思って声をかけますがレナードが乗っていたので驚きます。
店に入ったレナードは、ナタリーに声をかけます。
しかしジミーの洋服を着ているレナードをナタリーは怪しんでいました。
なぜならジミーはナタリーの恋人だったからです。
ジミーからレナードの話を聞いていたナタリー。
彼女はレナードを自分の家に連れていきました。
仕事に戻ったナタリーでしたが、慌てて家に戻ってきました。
彼女はトッドという男に「ジミーのお金を盗んだ」と追いかけれていたのです。
ドッドを殺してとレナードに頼むナタリー。
しかしレナードは断ります。
するとナタリーはレナードの妻の悪口を言い、レナードは怒りで彼女を殴ってしまいました。
ナタリーはその前に家中のペンを隠していました。
ナタリーは殴られたことで家を出ていきますが、それは彼女の作戦でした。
残されたレナードはメモしようとしますが、ペンがなくて書くことができません。
しばらくして顔にアザがあるナタリーが戻ってきます。
レナードはすでに記憶がなくなっていました。
ドッド
ナタリーの顔を見て驚くレナード。
ナタリーは「トッドに殴られた」と言います。
するとレナードは自分がドッドに所に向かうと言い、トッドの特徴を聞いて出ていきました。
車に戻ったレナード。
車にはテディがいました。
「彼女の話を信じるな。彼女は今後自分が困らないように考えている」とテディはレナードに忠告します。
ナタリーは売人の連絡係でした。
自分の身がやばくなるとレナードを身代わりにすると言いますが、レナードは信じませんでした。
翌日車を走らせていると、後ろから怪しげな男がやってきました。
それはドッドでした。
ドッドに銃を向けられ慌ててに出るレナード。
もちろんドッドはレナードがお金を盗んだ男と思っているのです。
ドッドのホテルに先回りしたレナード。
そこでドッドを捕まえたのでした。
しかしなぜドッドを捕まえたのか記憶がありません。
仕方なくテディに電話しました。
しばらくするとテディがやってきます。
縛られているドッドと見て驚きますが、レナードとともに彼を逃がします。
そしてレナードは真実を知るためにナタリーの家に向かったのでした。
テディ
ナタリーは「あなたが助けてくれると言った」とレナードに嘘をつきます。
しかし混乱するレナードを見て協力すると約束してくれました。
レナードの体に彫ってあるジョン・Gの車のナンバーを見たナタリー。
彼女は友達に頼んで車のナンバーを調らべるとレナードに言いました。
1:00にナタリーと約束した場所に向かったレナード。
そこで車の持ち主の情報をナタリーからレナードは得ました。
ナタリーの情報には車の持ち主はジョン・ギャメルという男で顔写真もありました。
それはレナードの持っているテディの写真でした。
写真の裏には「彼の嘘を信じるな」と書いてあります。
レナードはテディがジョン・Gだと確信し写真に「彼が犯人だ」とメモしました。
そしてモーテルにやってきたテディを連れてジミーを殺した場所に向かいます。
そこでテディをジョン・Gだと思い込んでいるレナードは、彼を殺し復讐を成し遂げたと思ったのでした。
まとめ
複雑なストーリーの『メメント』ですが、時系列順に整理すると物語の真相が見えてきました。
しかし真相が見えてくれば見えるほど新たな謎も生まれます。
本当にレナードは妻を殺したのか?
サムの話はレナードのことだったのか?
そんななぞを解くために何度も見ることができる映画それが『メメント』なのです。