続編かと思われた『ソウ4』はなんと『ソウ3』と同時進行で起きているゲームでした。ジグソウがなぜゲームを始めた理由が分かるのと同時に、ジグソウを助けていたもう1人の共犯者が見えてきます。そして今回ジグソウが仕掛けたゲームは「執念を捨てること」でした。
『ソウ4』作品情報
タイトル | ソウ4(SAW IV) |
監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
公開 | 2007年11月17日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間33分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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ジグソウの死後、彼の遺体の中から蝋で固められた異質物が摘出される。
それは、ホフマン刑事へ宛てた死のゲーム継続のメッセージテープだった。
ジグソウにはまだ協力者がいると推察したホフマン、SWAT、FBIは、ただちに捜査を始めることに。
そんな中、SWATの隊長リッグは自宅で何者かに襲われ、やがて目覚めるとバスルームに横たわっていた。
そしてTVモニターには、どこかで囚われの身になっているホフマンと失踪中のエリック刑事の姿が映し出され、彼らを救うためのゲームに強制参加させられてしまう。
制限時間は90分。こうしてリッグは、ジグソウと同じ手口でゲームを仕組む何者かに翻弄されていく…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/328807)
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時系列トリック
今ままでの『ソウ』シリーズ同様に今作もいろんなトリックが隠されている『ソウ4』。
しかし今作品はいつになく複雑になっているような気がします。
見落としてしまうと話が分からなくなってしまいそうな第4弾は、前作ではなかったスピード感が戻ってきた作品です。
その分、気を休める暇がないような速さで物語は進んで行きます。
でもこれが本来の『ソウ』の持っている面白さでもあるのです。
さらにこの物語は『ソウ3』の続編ではなく、なんと同時進行に進んでいたもう1つのゲームだったのです。
エリックが行方不明になりケリー姿を消して4日目。
新たに事件を引き継いだのはホフマン刑事でした。
さらにジグソウとアマンダ以外に、共犯者がいると考えているFBIの捜査官2人も捜査に加わります。
こうして警察の捜査が進む中、ゲームに巻き込まれていたのは『ソウ2』に登場していたSWATのリッグでした。
彼に与えられたゲームは「執念を捨てろ」というゲームです。
執念を捨てて同僚であるエリックとホフマンを救うことができるのか?
ジグソウがリッグに教えようとしたこと、それは彼らは自分自身で自分を救うということでした。
果たしてリッグはその教えを学ぶことができたのでしょうか?
ジグソウの過去
ジウソウがゲームを始めるようになったきっかけは、子供の死であったことが分かりました。
「命を大切に」という彼のモットーは、妻の務めていた薬物更生施設のモットーでした。
ジグソウは妻の命を心配しながらも、妻の妊娠を喜び楽しみにしていました。
しかしある時、施設の患者の起こした行動によって妻は流産してしまいました。
そしてその日からジグソウはおかしくなってしまったのです。
さらにジグソウ自身の病気が発覚します。
この2つの出来事でジグソウは「命果てるまで人間の本質を試そう」と決意したのでした。
そして今回の人間の本質が「執念」だったのです。
リッグは人を助けるという執念に取り憑かれていました。
ジグソウはそんなリッグに対して、「人は自分自身で自分を救う。」「みんなを助けることはできない」ということを教えようとしていたのです。
ジグソウの仕掛けたゲームをクリアしながら学んでいたリッグでしたが、最終的には執念を振り払うことができませんでした。
リッグがあの扉を開けなけらばエリックは助かっていたのです。
アートが持っていたボタン。
あれは時間切れになったらエリックの装置を解除するボタンでした。
リッグが時間以内に来なければ、エリックの装置はアートによって解除され助かっていたのです。
しかしリッグが彼の執念から時間に間に合ってしまったため、エリックは無残にも死んでしまったのでした。
まとめ
ジグソウの過去が分かるエピソードと同時にもう1つのゲームが行われていた『ソウ4』。
ジグソウは死んでしまいましたが、それでもいくつもの謎がまだ残っています。
ホフマンはなぜ共犯者だったのか。
そしてアマンダが読んだ手紙にはなんと書かれていたのか。
この謎はさらなる続編できっと解決するのでしょう。