『ソウ』シリーズ第3段の『ソウ3』。第1作品目の謎が解けると同時に第2作品目のその後も分かります。さらに今回新たにジグソウが仕掛けたゲームは「人を赦せるか?」というゲームでした。今回も同時に進む複数のゲーム。最後にジグソウの仕掛けたゲームの答えが待っています。
『ソウ3』作品情報
タイトル | ソウ3(SAW III) |
監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
公開 | 2006年11月18日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間48分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]
女性外科医リンが何者かに誘拐される。
リンが目覚めると、目の前には瀕死の殺人鬼“ジグソウ”が横たわっていた。
ジグソウに付き従うアマンダがリンにルールを伝える。
それは、ある男に仕掛けたゲームが終わるまで、ジグソウを延命させること。
ジグソウの心臓が止まれば、リンの首に巻かれた爆弾も爆発する──。
その頃、食肉工場の地下室で一人の男が目を覚ます。彼はひき逃げで最愛の息子を失った父親ジェフ。
彼はそこで鎖につながれた3人の男女を目撃する。
一人はひき逃げを目撃しながら法廷で証言しなかった女。
もう一人は、犯人に軽い罰しか与えなかった判事。
そして最後に、愛する息子をひき殺した男。
ジェフは、この3人の運命が自分にゆだねられていることを知るのだった…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/325995)
[/aside]
新たなゲーム:あなたは人を赦せますか?
今まで「生」についてのゲームを行ってきたジグソウ。
第1作目では「生」への感謝、第2作目では他人の「生」への尊重、そして今度は他人の「生」を助けることができるかどうかというゲームになっていました。
他人を赦し助けることができるのか?
そのゲームに参加することになったのは、ジェフとリン。
ジェフは息子を交通事故で亡くした男性で、犯人が軽い刑となったことを恨み復讐を考えていました。
一方でリンは夫婦仲がうまくいかず抗うつ剤を飲みながら医者という仕事を行っています。
リンは目の前のジグソウを助けることができるのか?
またジェフは自分の息子の死に関わった人物たちを赦し助けることができるのか?
そんな究極の選択が今回のジグソウの仕掛けたゲームでした。
そしてもう1つ実は同時にゲームが進んでいました。
それはアマンダへのゲームでした。
アマンダはルールに従い目の前の命を救うことができるのか?
自分の知らないところでゲームが始まっていたアマンダ。
ジグソウの仕掛けたゲームにもがきながらもそれぞれが出した決断。
誰がゲームに勝ち誰が負けたのか。
そしてそれはジグソウ自身の生にも関わったゲームだったのです。
今までの謎解き
第3段となった『ソウ3』。
この作品ではジグソウの新たなゲームと同時に、過去の作品の謎が解ける内容になっていました。
『ソウ』で「アダムが何者だったのか?」という謎が残りましたが、『ソウ3』を見るとアダムはやはりジグソウのゲームの参加者だったことが分かりました。
彼が共犯者なのではという意見もありましたが、『ソウ3』でその説は消えました。
彼は単にジグソウのターゲットであり、そしてアマンダに殺されてしまいました。
また『ソウ2』のエリックのその後も今回描かれています。
彼は足首を折って脱出しますが、彼もまたアマンダによって脱出を妨害されてしまいました。
ジグソウの後継に考えられていたアマンダでしたが、彼女とジグソウには決定的な違いがあります。
それはアマンダは自らの手で人を殺してしまうということです。
ジグソウはゲームを仕掛けはしますが、自分の手で人を殺すことはありませんでした。
もしゲームに勝ったら、その人を解放させるのがジグソウのやり方です。
『ソウ』で足を切断して逃げたローレンスがどうなったかは分かりませんが、それはジグソウにとってはどうでもいいことなのです。
だからジグソウはアダムやエリックが生き残ってあの部屋から脱出してもそれはかまわなかったはずです。
しかしアマンダはそれができずに最終的に二人を殺してしまいました。
「生」を大切にするというジグソウにとっては、その行為は許しがたいことだったはずです。
だから今回アマンダをもう一度ゲームに参加させたのです。
彼女が本当に生まれ変わり「生」を大切にすることができるか?
目の前の命を救うことができるか?
それをジグソウによって試されたのでした。
しかし結果は「しくじった」ということでした。
残念ながらアマンダは今回のジグソウのゲームに勝つことはできなかったのでした。
まとめ
ジグソウが新たに仕掛けたゲーム「人を赦せるか?」「命を助けることができるか?」。
それが『ソウ3』のゲームになっていました。
ラストで果たしてジグソウの運命はどうなってしまったのでしょうか?
まだまだ『ソウ』シリーズは続きます。
ここからどんな展開になっていくのか、続きが気になります。