低予算で製作されながら大ヒット映画となった『ソウ』。最後の最後に驚きの真実が待っている映画でした。ジグソウに追い詰められて狂ってしまい人間たち。それは普段私たちが忘れていることを思い出させるジグソウのゲームだったのです。
『ソウ』作品情報
タイトル | ソウ(SAW) |
監督 | ジェームズ・ワン |
公開 | 2004年10月30日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間43分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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老朽化したバスルームで目覚めた2人の男、ゴードンとアダム。それぞれ足首に鎖をはめられている。
2人の間には自殺死体。
まったく見当がつかない“状況”に散乱する、テープ・レコーダー、“再生せよ”と書かれたテープ、一発の弾、タバコ2本、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。
耳障りな秒針の音と共に告げられたのは、「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」だった。ここは真っ白な地獄なのか?
一方、タップ刑事はいまだ捕まっていない連続殺人鬼“ジグゾウ”を追っていた。
異常な犯人の目的は? その正体は?
(出典:https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/1197)
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ゲームの始まり
通称ジグソウと呼ばれる連続殺人事件が発生。
それは猟奇的な殺人事件でもありました。
しかし実際はジグソウは誰も殺していません。
彼は本人に死を選ばせてしまうそんな事件を起こしていました。
なぜジグソウはそんなことをするのか?
それは「生」への感謝のゲームです。
ジグソウはゲームに勝った人に必ず「多くの人間は”生”に感謝しない だが君は違う 今日からはな」というメッセージを伝えます。
彼は生きていることを当たり前だと思っている人々に、生きていることの大切さを教えるゲームを行っていたのです。
ジグソウががターゲットとしてきたのは、自殺未遂を行った人・放火魔・薬物中毒者と自分の命や他人の命を軽んじている人ばかりです。
その中で生き残ったのは薬物中毒者の女性ただ1人だけでした。
新たなゲームのターゲットとなったのが医者のローレンスとカメラマンのアダムでした。
彼らもまた命を大切にしていないのか?
なぜ彼らが捕まったのか?
監禁された場所から彼らは逃げることができるのか?
その真実は最後に驚きの真実として分かるのです。
最後に待っていた驚きの真実
ホラー映画というよりはサスペンス的な要素の強い『ソウ』。
目がさめると監禁されていた男2人が、記憶をよみがえらせながらジグソウとのゲームを行います。
脱出するために密室に隠された謎解きゲームのようでもありながら、監禁されたローレンスとアダムの心理ゲーム、さらにはジグソウとの戦いでもある内容になっていました。
物語が進むにつれて見えてくるジグソウの猟奇的殺人。
それと同時にローレンスとアダムの関係も見えてきます。
これらの関係が目まぐるしく展開される中、予想を裏切られる状況が待っていました。
犯人であるジグソウはローレンスとアダムの目の前にいたのです。
アダムが驚いたように、きっと多くの人が「そういうこと!」と思ったでしょう。
目まぐるしく変わる展開に、過去の状況も加わり一瞬たりとも目の話せない作品が『ソウ』なのです。
さらに見終わった後に生まれる謎がアダムは一体何者だったのか?という謎です。
ジグソウと直接関わりのないアダムがなぜローレンスと一緒に監禁されてしまったのか?
ローレンスの生活を除いていたから?
それだけだとジグソウのゲームの理由とは違うような気もします。
アダムはただ巻き込まれたのか?
それともジグソウの共犯者だったのか?
色んな推測を呼ぶのも『ソウ』の面白い点なのかもしれません。
まとめ
大人ヒットホラー映画の『ソウ』ですが、単なる猟奇的殺人事件ではなく、生きていることへの感謝を忘れた人間への罰を与える映画になっていました。
予想を裏切られる展開がラストに待っていたのと、見終わった後にもさらに謎が残る映画になっています。
残された謎が多くの人の中で話題となり、『ソウ』が注目される映画になったのかもしれません。