香港に戻ってきたブルース・リー最初の作品になるのが『ドラゴン危機一発』。母との約束のために喧嘩を避けてきた男が、仲間のために命をかけて戦う物語です。ヌンチャクを使っていないブルスー・リーのアクションは見ものです。
『ドラゴン危機一発』作品情報
タイトル | ドラゴン危機一発(唐山大兄) |
監督 | ロー・ウェイ |
公開 | 1974年4月13日 |
製作国 | 香港 |
時間 | 1時間40分 |
Rotten Tomatoes
『ドラゴン危機一発』あらすじ
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凶作が続く田舎から都会に出稼ぎに来た青年チョウアン。
彼が勤めることになった製氷工場の社長は、氷塊に隠した麻薬の密売で莫大な利益を上げていた。
その秘密を知った工員2人が口封じのために殺され、彼らを探す兄貴分の工員ホイも惨殺されてしまう。
故郷の母親に喧嘩は絶対にしないと誓ったチョウアンだったが、社長一味の蛮行を目の当たりにして怒りが爆発。
仲間の仇討ちを果たすため、ひとり社長の邸宅へ乗込んでゆく。
(出典:https://www.happyon.jp/the-big-boss)
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ブルース・リー
ハリウッドから香港に戻ってきたブルース・リー。
彼の香港での最初の作品がこの『ドラゴン危機一発』になります。
サンフランシスコで生まれたブルース・リーは家族ととも香港に帰国します。
当時はまだイギリス領である香港でした。
香港で武術を学んだブルース・リー。
13歳の時にはイップマンの元で詠春拳も学びます。
その後、アメリカに渡った彼はジークンドーを創設します。
そして武術の道からアクションスターを目指したブルース・リーはアメリカのTVシリーズに出演しました。
自ら企画した『燃えよカンフー』の製作を考えますが、アジア人ということで実現しませんでした。
ハリウッドでの夢を叶えられなかったブルース・リーは香港に戻ってきます。
その香港で出演したのが『ドラゴン危機一発』だったのです。
この映画に出演したことで一躍香港のスターとなったブルース・リー。
ここから彼の世界への快進撃が始まったのです。
無敵のブルーズ・リー
母親と2度と喧嘩をしないことを約束したチョウアン。
何度か喧嘩したくなりますが、約束を思い出しぐっとこらえていました。
それでも働く工場の仲間がやられそうになった時には、約束を破り喧嘩に参加します。
この時初めて戦ったチョウアン。
彼の強さは並外れた強さっだったのです。
相手が何人いてもひるまないチョウアン。
次々と敵を蹴りで倒していきます。
ブルース・リーといえばヌンチャクのイメージも強いですが、この作品の中ではまだ使っていません。
彼が幼い頃から学び続けた武術を次々と披露して敵を倒していきます。
中でも敵を圧倒したのは彼の蹴りでした。
上段蹴り、回し蹴り、バックキックなど華麗な蹴りが次々と披露されます。
あっという間に敵を倒すその早さは圧巻のシーンでした。
この蹴りを武器に無敵な強さを見せたチョウアン。
仲間のために命をかけてラスボスと戦います。
ナイフを使い攻めてくる敵に対して
足技とパンチなどで応戦するチョウアン。
最後は相手が投げたナイフを蹴り返します。
そしてそのナイフが相手に刺さりチョウアンは勝ったのでした。
この美しいアクションシーンで一躍香港の大スターになったブルース・リー。
一度はアジア人ということでハリウッドで仕事ができませんでしたが、この映画をきっかけに世界のブルース・リーが始まっていくのでした。
まとめ
世界のブルース・リーの誕生とも言える作品が『ドラゴン危機一発』です。
素早く美しいブルース・リーの武術とアクションを見ることができます。
カンフー映画に位置づけされますが、カンフーらしくないアクションを見せているのも『ドラゴン危機一発』の特徴です。
マーシャルアーツを創設したブルース・リーの色んな武術が混ざったアクションシーンになっています。