2014年再び戻ってきた『ロボコップ』。初代ロボコップが登場したのが1987年。あれから27年経って私たちの前に姿を見せてくれたロボコップは、さらに進化していました。しかも人間だった時の記憶もあり、感情も持っているロボコップ。彼はロボットなのか?人間なのか?その答えはロボコップ自身が教えてくれます。
『ロボコップ』作品情報
タイトル | ロボコップ(RoboCop) |
監督 | ジョゼ・パジーリャ |
公開 | 2014年3月14日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間57分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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アメリカ・デトロイトで愛する家族とともに暮らす警官アレックス・マーフィは、不可解な事故により身体の大部分を失う。
彼に残ったのは、脳、心臓、そして右手だけ。
世界のロボット市場独占を目論む巨大企業オムニコープの最新のロボット技術により、驚異的な捜査能力を持つ”ロボコップ”として蘇ったマーフィだったが、、、
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=8i1STuE82a4)
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2014年版「ロボコップ」
約30年ぶりに復活したロボコップ。
私たちの前に再び姿を見せてくれたロボコップは、1987年に登場したロボコップよりもさらに優れた能力を持ち合わせていました。
大きく違うのは、今回のロボコップは自分はマーフィだったことを認識しています。
記憶を消去するのではなく、マーフィの脳と顔と心臓と右手はそのまま残し、それ以外をロボットにしました。
初代ロボットは警察の代わりにデトロイトの街の悪を一掃するロボットとして作られましたが、今回は人間とロボットが合体したマシーンとして作られたのです。
それはロボットを恐れる市民を安心させるために、人間の感情を持ったロボットが必要だったからです。
そのために使われたのがマーフィの体でした。
ロボコップとなったマーフィは、普段はマーフィの顔を見せています。
しかし脅威を感じるとバイザーが下りて、ホルスターが開くようになっています。
さらに脅威を感じた時の反応速度を上げるために、戦闘モードではソフトウェアが決断しマシンが実行するようにプログラムされていました。
マーフィ自身は自分が決断しているように感じていましたが、実際はソフトウェアが判断していたのです。
人間の脳のが感じる恐怖心や同情さらには人間の本能が、どうしてもシステムの邪魔をしてしまいます。
そこでノートン博士は、ロボコップの知覚を操作したのです。
さらにマーフィの感情を抑えるために、ドーパミンレベルを下げ感情を奪いました。
その結果最強のロボコップが誕生したのです。
また見た目は市民がロボコップを受け入れるように彼の見た目は黒になりました。
ロボコップは人間?それともロボット?
ロボコップは人間とロボットの合体として作られたはずでしたが、能力を求めるたびに人間らしさを奪われていきます。
市民の前に姿を見せたときには、マーフィらしさはほとんど奪われていました。
人間とロボットの合体と言った、オムニコープ社の社長さえもロボコップのことを「ロボット」だと思っていました。
しかしロボコップの中にマーフィの部分は残っていたのです。
彼は妻と子供のことを考えるうちに、ドーパミンレベルは上昇していき感情を取り戻しました。
ロボコップを作ったノートン博士さえ、その理由が分かりませんでした。
さらに、攻撃不可とされているソフトさえ破壊し、自分を殺そうとした社長に銃を撃ちました。
それは自分をロボットだと言った社長への怒りから起きたのです。
マーフィの感情がソフトを上回り、彼自身が決断し攻撃をしたのです。
ロボコップは自分をマーフィだと思うマシンではなく、マーフィ自身なのです。
ロボコップはロボットではなく人間なのです。
まとめ
約30年ぶりに復活した『ロボコップ』。
それはロボットではなく、あくまでマーフィ自身の決断で動くマシンでした。
見た目はロボットのようで身体能力もはるかに人間よりも優れていますが、ロボコップを動かしている脳はマーフィのものです。
人間マーフィによって起動しているのが、復活したロボコップなのです。