フェデックスで働くチャック。彼は荷物を1秒でも早く届けるために徹底的に時間にこだわった生活をを送っている。そんな彼は世界を飛び回り仕事に追われる日々だったが、彼は自分の生活に満足していた。しかし彼は飛行機の墜落で無人島に流れ着いてしまう。チャックは何もない島でたった1人時間に縛られない生活を送ることになってしまったのだった。
『キャスト・アウェイ』作品情報
タイトル | キャスト・アウェイ (Cast Away) |
監督 | ロバート・ゼメキス |
公開 | 2001年2月24日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間23分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
漂流者
常に時間に追われながら仕事をしているチャック。
フェデックスで働く彼は、とにかく荷物を早く届けることをモットーにして仕事をしている。
チャックには大切な恋人ケリーがいたが、仕事が忙しく彼女とゆっくり過ごす時間はない。
それでもチャックはそんな忙しい暮らしに満足していた。
そんなチャックがたった1人で無人島で生きることになってしまう。
分刻みのスケージュールで生きていたチャックの前にあるのは膨大な時間だけだ。
しかもチャックは海に墜落したことで時計が壊れてしまい、時間がわからない。
彼は島に流れ着いた漂流者であると同時に、自分の生きがいでもあった時間からも漂流してしまったのだ。
仕事を生きがいにしていたチャックは突然全てを奪われてしまった。
何もない島でたった1人どうしていいか分からないチャックだったが、彼は生きるために必死になった。
チャックはウィルソンという友人を作った。
もちろん心の支えは愛するケリーだった。
チャックはウィルソンとケリーに支えられ、無力さを突きつける島の中で生き延びた。
世界から引き離されてしまったチャックは、「生きる」ことだけを目的に島で暮らし続けたのだった。
蘇った男
飛行機の墜落事故で無人島に流れ着いたチャック。
一方残された人たちは彼が死んだと思っていた。
チャック自身島で「死」を意識したことがあった。
でも彼は死ぬことさえもできず、自分の無力さを痛感するだけだっだ。
無力の後に感じたのはただ「生きる」こと。
チャックは絶対に生き延びようと決めた。
彼の心は「死」から「生」へと変化した。
やがてまた彼の気持ちに変化が。
潮が帆を運んできたことで、島から脱出しようと決めた。
そして彼は本当に蘇った。
ただし彼を待っていたのは残酷な出来事だった。
愛していたケリーは結婚し娘がいる。
戻りたかった世界に帰ってきたチャックだったが、そこは思い描いていた世界とは違っていた。
それでも彼は前を向き進み始める。
もちろんケリーを失った悲しみは大きい。
でもチャックは無人島で「生きる」ことの意味を学んでいた。
蘇ったチャックは、生きていれば潮目が変わることを知っている。
そして彼は「自分の意志で人生の道を選べる」ことも知っている。
無人島で生きること選んだ彼は、再び自分の意志で人生を進み始めた。
十字路で行き先を決めるチャック。
彼は迷ったわけではない。
彼はどの道にでも進ことができるのだ。
好きな道を選び進むことができる。
彼が最後に見せた笑顔は、道を選ぶ楽しさ。
どの道を選んでも、今のチャックなら進み続けることができる。
もう彼を縛りつける時間もない。
自由になった彼は自分の意志で決めた道を歩き始めたのだ。
まとめ
死んだはずの男は無人島で蘇り、再びみんなのいる世界に戻ってきました。
無人島での生活は彼に自由の本当の意味を教えました。
蘇った男、生きるチャンスをもらった男は、自分の意志で選んだ新しい人生を歩み始めたのです。