映画『ムカデ人間2』映画と現実の境界線が分からなくなってしまった男の物語


映画『ムカデ人間』を見たことでその世界観に取り憑かれてしまった男マーティン。彼は自ら『ムカデ人間』に出てくる博士になりたいと思うようになってしまいました。何度も映画を観て、切り抜きをスクラップするほど『ムカデ人間』ファンのマーティンは、博士と同じようにムカデ人間を作ることにしたのです。ただしマーティンには医学的知識は全くありません。

『ムカデ人間2』作品情報


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タイトル ムカデ人間2(The Human Centipede II (Full Sequence))
監督 トム・シックス
公開 2012年7月14日
製作国 オランダ/イギリス
時間 1時間31分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ

映画『ムカデ人間』オタク

主人公のマーティンが映画『ムカデ人間』を見ているところから始まる『ムカデ人間2』。

彼が『ムカデ人間』見ている姿だけで、彼が『ムカデ人間の』の世界に心酔していることが分かります。

画面に出てくる登場人物に触れたり、切り抜きをスクラップしている姿はまさしくオタクそのものでした。
しかもスクラップは映画のシーンだけでなく、映画のイベントなどの役者達の切り抜きもあります。
マーティンはだんだん映画の世界と、現実の境が無くなっていたのかもしれません。

だから映画『ムカデ人間』の中で博士が行う手術が「100%医学的に証明できる」と思ったのでしょう。
そして自分の博士のようになりムカデ人間を作りたいと思うようになってしまったのです

幼い頃から父親に虐待を受け、さらにその容姿から馬鹿にされて続けていたと思われるマーティン。
彼はこの映画の中で一言も発しませんが、ずっと自分の世界で生きていたのでしょう。

そんな彼が映画『ムカデ人間』と見たことで目覚めてしまったのです。
彼の母親は変態映画と言っていましたが、その変態世界に惹かれてしまいあらぬ妄想を抱くようになってしまったのです。

果たしてこれはマーティンの妄想なのか?
一体どこからが妄想なのか?

ただ、マーティンが映画『ムカデ人間』が大好きで、ムカデ人間を作りたいと思っていることに間違いはありません。

このままだときっといつか彼は妄想を現実に変えようとするかもしれません。

映画の世界に魅せられて

映画ファンであれば自分が大好きで何度も見てしまう映画はきっと1本はあるはずです。

『ムカデ人間2』のマーティンにとってはそれが映画『ムカデ人間』だったのです。


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彼は映画の世界だけでなく、映画に登場する人たちにも夢中になったようです。

ムカデ人間を作ると言う妄想に取り憑かれてから、彼はなんと芸能事務所にオーディションがあるという偽の電話をしていたのです。

電話した相手は映画でムカデ人間にされてしまった、北村昭博アシュリー・C・ウィリアムズアシュリン・イェニーの事務所です。

しかもタランティーノ監督の新作があると電話するあたりは、マーティンが映画オタクだということを示していました。

北村さんとアシュリーはオーディションを断りますが、アシュリン・イェニーはオディションを受けにやってきました。
タランティーノ作品であれば、役者さんなら出たいと思うはずです。
後になって一度断った北村さんとアシュリーもオーディションを受けたいと言ってしまいた。

しかしもちろんオーディションはマーティンがついた嘘でした。

マーティンがアシュリン・イェニーを車に乗せ倉庫に連れて行く間、彼女は『ムカデ人間』の撮影の話をします。
マッサージを毎日したとか、撮影前にみんなシャワーを浴びたとか。
マーティンにとっては撮影の裏話はきっと嬉しかったはずです。

本物の役者を使ってまでムカデ人間をリアルにしたかったマーティン。
人数を増やしたのもムカデに似せたかったからでしょう。

マーティンは現実と妄想と映画の区別がつかなくなり始めていたのです。

まとめ

映画『ムカデ人間』を見たことで、その世界に引き込まれてしまった男の物語『ムカデ人間2』。

主人公の男はすでに映画と現実の区別が分からなくなっていました。

彼の歪んだ心が、歪んだ妄想を引き起こしてしまったのです。

もう彼は取り返しのつかないところまで来ているのかもしれません。