ドキュメンタリー『チャドウィック・ボーズマン:あるひとりの表現者 』アーティストとして生き続けた男

2020年8月28日に亡くなったチャドウィック・ボーズマン。彼の遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』の監督や共演者が、役者チャドウィック・ボーズマンの姿を語っています。またそれ以外にもジェームズ・ブラウンやジャッキー・ロビンソンなどたくさんの役を演じてきた彼の才能と魅力が、思う存分語られています。

目次

『チャドウィック・ボーズマン:あるひとりの表現者 』作品情報

タイトル チャドウィック・ボーズマン:あるひとりの表現者(Chadwick Boseman:portrait of an artist)
公開 2021年4月17日
製作国 アメリカ
時間 21分

あらすじ

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作品の世界を創り上げるアーティストであり続けたチャドウィック・ボーズマン。

脚本家・映画監督・俳優など関係者たちが、役者としての彼の人生を振り返る。

(出演:Netflix)

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チャドウィック・ボーズマン

『42 〜世界を変えた男〜』・『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』・『マーシャル 法廷を変えた男』・『ブラックパンサー』など、たくさんの役を演じてきたチャドウィック・ボーズマン。

彼は伝説の人物からヒーローまで様々な役を演じ、多くの映画ファンを魅了しました。

そんなチャドウィック・ボーズマンは2020年8月28日亡くなってしまいました。
彼が病気だったことはあまり知られていなかっため、世界中のファンが涙しました。

またそれは彼と共演した俳優や監督も同じでした。
病気を隠しながら、役者として最後まで生き続けたチャドウィック・ボーズマン。

彼は自分のことをアーティストだと言います。
アーティストとは1つの表現方法ではなく、様々な方法で作品を創作している人のことを指します。

彼は役者ではなく、アーティストとして色んな役を演じてきたのです。

そんな彼は母校ハワード大学で卒業生に「目標を持ちなさい」とアドバイスを送ります。
「目標」は生きる理由にもなるし、どんな困難も目標のためにあると言いました。

彼は目標を持ち続けたことで偏見や差別に疑問を感じた時、自分の新しい道が開けたと言います。
それは運命の道でした。

彼が演じてきた全ての役には、そんな彼の思いが込められているのです。

どの役にも誠実に向き合い自分なりの形で演じたからこそ、彼の演じたキャラクターは今でもずっと愛され続けているのです。

『マ・レイニーのブラックボトム』

チャドウィック・ボーズマンと共演した俳優や監督が彼について語っているドキュメンタリ『チャドウィック・ボーズマン:あるひとりの表現者 』。

この作品の中で彼の遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』の演技について、メインで語られています。

この映画の中でチャドウィック・ボーズマンは、1920年台のブルースミュージシャンを演じています。

時代に翻弄されながら自分の道を模索し続けるレヴィーの姿は、チャドウィック・ボーズマンの姿に重なります。

監督ジョージ・C・ウルフは、役者とキャラクターが境界線を超えて重なり合ったシーンだと語っています。
劇中でレヴィーが発した言葉は、レヴィーの言葉だけではなくチャドウィック・ボーズマンの言葉でもあったなのです。

彼は台本に余白があると嬉しくなると言っています。
それは余白を埋めることが楽しいからだと。

『マ・レイニーのブラックボトム』の台本の余白もたくさんの彼の言葉で埋められていました。
そこにはレヴィーという役を創り上げようとする、レヴィーになろうとする彼の姿が書き出されていました。

それを見ながらヴィオラ・デイヴィスやグリン・ターマンは、彼との思い出を語ります。
2人の言葉を聞いているとチャドウィック・ボーズマンがどうやってレヴィーという役を創っていたのかを知ることができます。

それと同時にもう一度『マ・レイニーのブラックボトム』を見直そうと思いました。

そして彼の魂のこもった最高の演技を再びこの目に焼き付けたいです。

まとめ

チャドウィック・ボーズマンの役者としての生き方を知ることができる『チャドウィック・ボーズマン:あるひとりの表現者 』。

改めて彼の才能を知ることができました。

そしてどの役にも本気でぶつかり合っていたチャドウィック・ボーズマンの生き様を見ることができました。

彼の新作をもう見ることができないのは淋しいですが、彼の残してくれた作品の中でいつまでもチャドウィック・ボーズマンは生き続けているのです。

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