4人の大学生の女の子がスプリングブレイクでフロリダに向かいます。ただ単に羽目を外したい子もいれば、新たな自分を探すためにフロリダに向かう女の子も。しかしそこで4人を待っていたのは驚くべき世界でした。4人の描いたスプリングブレイクとは違う方向に向かう中、4人それぞれが決断を下すことになるのです。
『スプリング・ブレイカーズ』作品情報
タイトル | スプリング・ブレイカーズ(Spring Breakers) |
監督 | ハーモニー・コリン |
公開 | 2013年6月15日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間34分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
スプリング・ブレイク
スプリング・ブレイク=春休み
映画の中でも描かれているように、この時期に大学生達はリーゾート地に向かい羽目を外して楽しみます。
特に人が集まるリゾート地の代表がフロリダです。
映画の中の4人の女子大生もフロリダに向かい、集まったたくさんの仲間と盛り上がり楽しんでいました。
アメリカの大学生の春休みは3月下旬〜4月中旬までの約2週間です。
この間に、暖かいリゾート地で若者は青春を謳歌するわけです。
しかし映画の中でも描かれていたように、若者のお祭り騒ぎが問題になっている場所もあります。
あまりにも若者は集まりすぎたことで、街の風紀などが乱れじもと住民が迷惑しているようです。
確かに『スプリング・ブレイカーズ』の中で描かれているような出来事が、自分の住んでいる近所で行われたらかなり迷惑です。
それでも若者にとってはこの期間は夢のような時間なのです。
メディアなどで拡散されたことで、余計にスプリング・ブレイクが若者間でイベントになってしまいました。
もちろん大学生全員がスプリング・ブレイクでリゾート地に向かうわけではありません。
勉強したりアルバイトしたりボランティアをしたりする大学生もたくさんいます。
スプリング・ブレイクがいつしかお祭りになってしまったので、羽目を外す若者が注目されるようになってしまいました。
そんなスプリング・ブレイクにフロリダに向かった4人の女の子。
もちろんフロリダでは楽しい夢のような時間が待っていたのですが、その先には4人が思い描いていなかった出来事が待っていたのです。
悪魔の誘惑
スプリング・ブレイクに友人とともにフロリダに向かうことになったフェイス(Faith)。
Faith:信仰
彼女はその名の通り教会に通う信仰心の強い女の子でした。
しかしどこか自分の人生に意味を見つけられずにいました。
なんとなく過ぎる毎日。
祈りはきちんと捧げるけど、その祈りの意味さえも見つけられないフェイス。
教会に通うことも、義務になりつつありました。
そんなフェイスの友人は「やばい」と言われる女の子達。
フェイスは周囲が心配する中、幼なじみの友人達とフロリダに向かいました。
3人の友人は羽目を外すことが目的。
しかしフェイスのがフロリダに向かったのは「自分探しの旅」でした。
フロリダに向かえば、本当の自分を見つけられるかもしれない。
そんな思いでフロリダに向かったフェイスは、フロリダでの素敵な楽しい時間に没頭してしまいます。
これが自分の求めていた人生だと思い、家に帰りたくなくなってしまうほど夢のような時間を過ごします。
しかしそれは全て誘惑だったのです。
いつしか自分を見失っていたフェイスでしたが、途中で自分が間違った道に進んでいることに気がつきました。
そして家に帰りたいと思うようになったのです。
でも友人達はこの時間を楽しんでいるようです。
それでもこの先にある危険を感じたフェイスは1人家に帰ることを決め、友人の元から去って行きました。
フェイスは教会での聞いた言葉
コリントの信徒への手紙の中にある「逃れる道も与えられる」という言葉を思い出していました。
「どんな誘惑にも逃げ道はある」という教えを守り、フェイスは帰って行きました。
残った友人達の末路を見れば、フェイスは帰ったことは正解だったのかもしれません。
その後のフェイスがどうなったのかは描かれていませんが、きっとこのスプリング・ブレイクの経験を心に留めて新たな自分探しを始めているのかもしれません。
まとめ
スプリング・ブレイクに4人の女の子が経験したことを笑顔た作品『スプリング・ブレイカーズ』。
周囲が楽しむ中、フェイスだけは自分を見つけようと必死でした。
彼女はこの街で自分を見つけることはできませんでしたが、誘惑に負けず自分の信仰を貫きました。
1番弱そうなフェイスが1番強い精神の持ち主だったのかもしれません。