14年ぶりに戻って来たMr.インクレディブルとその家族。相変わらずスーパーヒーロー禁止の世界ですが、その中でMr.インクレディブルとイラスティガールはなんとかヒーロー復活のために頑張ります。今回外に出てスーパーヒーローとして活躍したのは、母親のイラスティガールでした。『インクレディブル・ファミリー』の中では現代の戦う女性がクローズアップされています。
『インクレディブル・ファミリー』作品情報
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タイトル | インクレディブル・ファミリー(Incredibles 2) |
監督 | ブラッド・バード |
公開 | 2018年8月1日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間58分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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彼らは、どこにでもいるフツーの家族ではない。
パパもママも3人の子供も、それぞれ異なるスーパーパワーを持ったヒーロー家族である。
超人的なパワーをもつパパ、ボブ、伸縮自在なゴム人間のママ、ヘレン、超高速移動できる長男ダッシュと、鉄壁バリアで防御できる長女ヴァイオレット。
さらに、スーパーパワーに目覚めたばかりの赤ちゃんジャック・ジャック…その潜在能力は、未知数。
“家事も育児”も“世界の危機”も、驚異のスキルと家族の絆で乗り越える家族の姿を描いた一家団結アドベンチャー。
(出典:https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family/about.html)
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現代の戦う女性
今回の『インクレディブル・ファミリー』は、女性のスーパーヒーローのイラスティガールが大活躍します。
スーパーヒーローを復活させるために、家を離れて1人で悪と戦います。
その間家のことは全て夫のMr.インクレディブルに任せました。
夫の理解あってこそ妻は外で活躍できるのです。
イラスティガールは家族と離れ外で活躍する気持ち良さに目覚めますが、『インクレディブル・ファミリー』の中に登場するもう1人の女性イヴリンも天才的な頭脳の持ち主でした。
しかし彼女は兄の裏方でしかありません。
彼女も以前のイラスティガールのが夫の陰に隠れていたように、兄の陰に隠れた存在です。
それでもイヴリンは自分が世界を動かしていると信じていました。
ただし、その気持ちはスーパーヒーローを目の敵にしてしまう思いへと繋がってしまいました。
今までは男性が中心で目立ち、その男性を支えてきたのが女性でした。
夫や兄を支えるために、妻や妹は自分の気持ちを抑えていました。
イラスティガールはスーパーヒーローとして活躍すること
イヴリンは科学者として自分の作りたいものを作ること
今まで自分の気持ちを抑えて来た2人は、ついに自分たちの立場を変えました。
裏側の世界から表の世界に出たのです。
しかし、皮肉にもそれはイラスティガールとイヴリンが戦うことになってしまいました。
立場は違いましたが、『インクレディブル・ファミリー』の中の2人の女性は自分の才能を表に出しました。
女性の持つ能力のすごさを世間に見せたのでした。
妻を支える夫
イラスティガールが活躍する一方で、夫のMr.インクレディブルは悶々とする日々を過ごしていました。
「ヒーローとして活躍したい」その気持ちが誰よりも強かったのが、Mr.インクレディブルだったからです。
さらに自分は妻よりもすごい才能を持っていると思っていました。
だから、本当は外にせたかったのですがMr.インクレディブルはそこをグッと我慢しました。
スーパーヒーローのために、妻に譲ったのです。
Mr.インクレディブルは葛藤しながらも妻への理解を示しました。
そして自分は子供達の面倒見ることに専念します。
簡単で自分にもできると思っていた子供の世話。
しかしそれはとてつもなく大変なことでした。
やがてMr.インクレディブルはヒーローとしてではなく、父親としての自信を失ってしまいます。
映画の中では具体的な言葉として描かれてはいませんでしたが、きっとMr.インクレディブルは妻の凄さを知ったはずです。
だからこそ、妻に何かあったと知るとすぐに妻の元に向かいました。
今回の生活でMr.インクレディブルは妻への尊敬の気持ちを持つようになったでしょう。
妻が外で活躍するためには、妻1人ではダメなのです。
夫の理解と協力、そして夫の妻への気持ちが必要なのです。
それがMr.インクレディブルの姿に映し出されていました。
まとめ
14年ぶりに戻ってきたスーパーヒーロー一家は、現代らしく女性の社会進出を応援する物語となっていました。
そしてそのために必要なこと、それは家族の強力なのです。
イラスティガールが活躍できたのは、裏で支えたMr.インクレディブルがいたからです。
表にも裏にもなれる、それが夫婦なのです。