120年の眠りにつくはずが、目覚めたらまだ30年しか経っていませんでした。しかも宇宙船の中にはたった1人です。その時あなたならどうしますか?残りの人生を1人で生きるか、それとも誰かを起こし共に生きるか。しかしそれは同時に1人の人の人生を奪うことにもなります。自分だったらどうするか?究極の選択を迫られます。
『パッセンジャー』作品情報
タイトル | パッセンジャー(Passengers) |
監督 | モルテン・ティルドゥム |
公開 | 2017年3月24日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間56分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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近未来。
豪華宇宙船アヴァロン号は5000人の乗客を乗せて地球を旅立ち、遠く離れた移住地に向かって航行していた。
乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠装置の中で安全に眠り続けるはずだった。
ところが、航行中のアクシデントが原因で一つのポッドが不具合を起こし、エンジニアのジムだけが目覚めてしまう。
ほどなく自分以外に誰も起きていないことに気づくジム。
それもそのはず、地球を旅立ってまだ30年しか経っていなかった。
つまり、ほかの乗客が目覚めるのは90年も先で、それはこの宇宙船の中でたった一人きりで残りの一生を過ごさなければならないことを意味していた。
それから1年が過ぎ、孤独に押し潰されそうになっていたジムは、目覚めたばかりの美しい女性オーロラと出会うが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/359024)
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究極の選択1:孤独に耐えられるor耐えられない
5000人の乗客とともに乗り込んだ宇宙船の中で人工冬眠から目覚めたのは自分1人だけでした。
しかも120年の眠りのまだ30年しか経っていません。
二度と冬眠できないと分かった時点で、この船の中で1人死んで行く自分の人生が決まってしまいました。
その時あなたならどうしますか?
たった1人で残りの人生を生きますか?
それとも残りの乗客の誰かを起こして、誰かと一緒に行きますか?
ただしそれは誰かの人生を奪うことになってしまいます。
主人公のジムは悩みに悩んだあげく、一目惚れしたオーロラを起こしてしまいました。
それはバーテンのロボットアーサーが言った通りまさしく「オーロラ姫」です。
ディズニーの「眠れる森の美女」のようでした。
ジムは最初はオーロラを起こしてしまったことに罪悪感を感じていましたが、彼女と幸せな時間を過ごすうちに罪悪感が薄れてしまいます。
そして結局は事実がオーロラにバレてしまいました。
そしてそこから先はジムはとてつもない罪を背負って生きることになってしまったのです。
究極の選択2:自分の人生を奪った人を許せるor許せない
120年後に目覚めるはずだったオーロラは、ジムのエゴによって目覚めさせられてしまいました。
早く目覚めてしまった事実を中々受け入れられないオーロラでしたが、ジムといることで次第に楽しい日々を送り始めます。
そしてやがて彼に恋をするようになりました。
ジムと2人で過ごす時間を受け入れ始めたそんな時、彼女は事実を知ってしまいました。
ジムによって起こされたことを。
ジムに自分の人生を奪われてしまったことを知ったのです。
オーロラはジムのことを許すことができません。
「殺人よ」とさえも言っていました。
あなたならどうしますか?
自分の人生を奪った人を許すことができますか?
どちらにしてもその相手をこの先死ぬまで2人で過ごさないといけません。
あなたはどんな答えを出しますか?
オーロラは船が壊れる中で、ジムを許しましたました。
そしてジムの命を救いました。
「眠れる森の美女」のオーロラ姫は王子様にキスをされて目覚めすが、オーロラがジムにキスをし彼を目覚め増させました。
オーロラは彼を許し、ともに生きることを選びました。
あなたはオーロラのような決断をくだせますか?
まとめ
人生の究極の選択を描いた映画『パッセンジャー』。
設定は近未来でSF映画となっていましたが、物語は男女それぞれに究極の選択を問いかける映画となっていました。
どちらの立場も選択を迫られます。
あなたはどんな選択をしどんな人生を選びますか?
宇宙から人生の決断を迫られるそんな映画が『パッセンジャー』でした。