マイティ・ソー第3弾は北欧神話のラグナロクが元になった作品です。神々と巨人の戦いと言われるラグナログ。その戦いで世界は終末を迎えることになりました。そんな北欧神話を基にした『マイティ・ソー バトルロイヤル』。果たしてアスガルドの運命は北欧神話と同じようになったのでしょうか?
『マイティ・ソー バトルロイヤル』作品情報
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タイトル | マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok) |
監督 | タイカ・ワイティティ |
公開 | 2017年11月3日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間10分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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アスガルドの王子でありながらアベンジャーズの一員となり、地球を守る戦いに身を投じてきたソーはある日、再会した父オーディンから世界の終わり(ラグナロク)が迫っていると告げられる。
そこに現れたのは、ある理由からアスガルドに対し強烈な恨みを抱く死の女神ヘラ。
ソーの究極の武器ムジョルニアをいとも簡単に破壊する圧倒的なパワーを持つ彼女は、アスガルドの文明を崩壊させるという恐るべき復讐を計画していた。
そんな中、ヘラによって宇宙の辺境サカール星に飛ばされてしまうソーだっただが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/360620)
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北欧神話:ラグナロク
北欧神話のラグナロク。
それは世界終末を意味する言葉でもありました。
神々と巨人の戦いによって世界は崩壊してしまうのです。
そしてそれは神々は負けてしまうことを意味してもいました。
太陽と月が消え、山や木が枯れてしまった世界。
人間たちは餓え始め至る所で戦いがおこります。
そして巨人たちも目を覚まし始めました。
それに対して神々も巨人を抑えるために戦います。
この時巨人の中で力を発揮したのが炎の国ムスペルのスルトでした。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の中でラストにアスガルドを滅ぼした巨人です。
北欧神話ラグナロクの中では最後に大爆発して世界を炎で燃やしてしまいます。
そして世界は海の中に沈んでいきました。
映画の中では9つの世界ではなくアスガルドを滅ぼしたのがスルトでした。
死の国の女王:ヘル
『マイティ・ソー バトルロイヤル』で新たに登場した神ヘラ。
彼女は死の女神でオーディンの最初の子供だと言う設定になっていました。
そんなヘラは北欧神話の死の国の女王ヘルがモデルになっています。
ヘルと言う名前から分かるように地獄HELLの語源でもあります。
北欧神話ではヘルはロキの娘です。
邪悪なヘルをオーディンは追放し災いを防ごうとしました。
ヘルは追放された地ニヴルヘイムの支配者となりました。
彼女はその地に送られてくる悪の死者を支配するようになったのです。
そしてやがてその地はヘルヘイムと呼ばれるようになります。
彼女は死者を蘇らせる力を持っています。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の中でアスガルドに下で眠る死者を蘇らせたヘラは、ヘルの持っている力を描いていました。
ラグナロクの時にヘルはアスガルドに乗り込み巨人側について神々と戦ったとされています。
北欧神話:ヴァルキリー
『マイティ・ソー バトルロイヤル』でヘラ以外に新たに登場したキャラクターのヴァルキリー。
彼女は北欧神話ではワルキューレとも呼ばれています。
ラグナロクの時にオーディンに戦死した勇敢な戦士を連れてくるように命じられました。
英雄を選び神々の元へ連れていくのが、ヴァルキリーの女性戦士の役目でした。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の中でヴァルキリーがソーを戦士として惑星サカールのグランドマスターの元に連れて行ったのは、北欧神話のヴァルキリーの役目と同じでもあったのです。
まとめ
北欧神話のラグナログが基になっていた『マイティ・ソー バトルロイヤル』。
世界の終末の戦いは映画の中ではアスガルドの終末として描かれていました。
ラグナログの神話に登場した神や巨人は、そのまま『マイティ・ソー バトルロイヤル』の中にも登場していますが、設定が違っています。
北欧神話を通してもう一度『マイティ・ソー バトルロイヤル』を見直すと新たな面白さに気づくことができるかもしれません。