ドラマ『ナルコス』シーズン1第1話「奈落の底へ」パブロ・エスコバルの勢力拡大

コロンビアの麻薬王と言われるパブロ・エスコル。彼がどうやって頂点に上り詰めたのか?またアメリカを救うためにパブロと戦うDEA。実際に起こった出来事を元にしながらパブロの周囲を描いたドラマが『ナルコス』です。第1話ではパブロがコカイン商売を手広く広げていく実態を知ることができます。

目次

『ナルコス』シーズン1第1話「奈落の底へ」


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チリの麻薬密売人がコロンビアの同業者パブロ・エスコバルに取引を持ちかけた。

米国麻薬取締捜査官スティーブ・マーフィーがコロンビアに到着する。

(https://www.netflix.com/title/80025172)

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パブロ・エスコバル

コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル。
コロンビアの麻薬密売組織を作り上げ、アメリカにコカインを広めた人物でもありました。

ドラマ『ナルコス』では麻薬王パブロの人生を、アメリカの麻薬取締捜査官(DEA)の視点から描いています。

もともとタバコ・お酒・大麻の密輸で稼いでいたパブロ。
メデジンの警察官の半分を買収してやりたい放題でした。

そのパブロの元にチリからの逃げてきたマテオ・モレノがペルーのコカ・ペーストの話を持ちかけてきました。
マテオは1973年ごろにはコカインの製造と輸出で世界一になりつつあったチリからやってきた密売人でした。

ペルーのコカペーストを粉にするのでコロンビアで売って欲しいとパブロに持ちかけたマテオでしたが、パブロはコロンビアではなくてマイアミで売ることを決めたのです。
これがパブロが勢力を伸ばしていく始まりだったのです。

1979年にはメデジンに精製所を作ったパブロ。
そしてマイアミにコカインを持ち込んだのです。
当時はまだ大麻の時代で、コカインはそこまで注目されていませんでした。
そこを逆手にとってマイアミでコカインを売りさばいたパブロ。

彼が麻薬王の上り詰めていく間に、マイアミの街は腐敗していったのでした。

コロンビア⇨マイアミ

1979年に初めてマイアミにコカインを持ち込んだパブロ。
もちろん運んだのは本人ではなくて運び屋のレオンという人物でした。

パブロはすでにコロンビアの治安局DASを買収していてペルーからコロンビアへは簡単にコカ・ペーストを輸送できる状態でした。
大量にコカインを作り続けたパブロは、パイロットを買収して運ばせたり女性の体内に忍ばせマイアミに運び込みました。

1980年代初めにはコロンビアのボゴタ発の飛行機には運び屋が乗っていたのです。
しかも彼らは簡単にアメリカに入国できました。
まだアメリカではコカインは警戒されていなかったんのです。

コロンビアの輸出品にもコカインを隠し運び続けたパブロでしたが、まだまだ生産し続けるパブロ。
そしてついに小型機でマイアミに運ぶルートを作り出したのです。
1979年にコロンビアから大麻を運んでいたルロス・レーデル
パブロは彼と手を組むことで、コロンビア⇨マイアミへの密輸ルートを作り大量にマイアミにコカインを流入させたのでした。

1980年代初めのマイアミ

パブロがコロンビアで大金を手にしている頃、マイアミの街は荒廃してきました。
マイアミ港ではコカインを押収してもキリがなく、イアミの住人は依存症になっていきます。

さらにコロンビア人が増えたマイアミでは暴力事件も増え、1979年〜1984年の間に3245件の殺人事件がマイアミで発生します。

アメリカから数十億ドルものお金がコロンビアに流れる実態。
さすがにアメリカ政府も危機を感じ始めます。

そして1981年レーガンがアメリカの大統領に就任すると「薬物戦争」が勃発します
特にレーガン大統領夫人のナンシーによる「Just –Say-No」というキャンペーン運動が始まります。

『ナルコス』の中でも使われている実際の映像でナンシー夫人が言っているように「麻薬とお酒にNOという勇気を」という運動が始まったのです。

一方その頃、パブロは仲間も裏切りによりDASに売られて捕まってしまいます。
(この時の逮捕時の写真が有名な写真でパブロの名前で調べると、よく出てくる写真です。)

結局DASと取引をパブロは釈放されますが、パブロは裏切り者を始末しさらに1000人以上の警察官を殺害したのです。

もうこのすでにこの頃には麻薬王パブロが誕生していました。
そしてここからいよいよアメリカとパブロの戦いが始まるのです。

まとめ

パブロがコカインを製造し、密輸ルートを使ってマイアミにコカインを広めるまでが描かれていた『ナルコス』シーズン1の第1話。

彼が麻薬王となった軌跡がこの第1話に詰まっていました。

当時パブロ以外にコロンビアで大麻などを密売していたオチョア兄弟やホセ・ロドリゲス・ガチャ、またコロンビアからアメリカへの密輸ルートを作ったカルロスなど実在した人物も次々と登場します。

さらにDEAのマーフィーもまた実在する人物です。

第1話では彼らの関係性を知ることができ、この先の物語の展開に必要な人物が勢ぞろいしています。


パブロを殺せ―史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊

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