巨悪犯罪を封じ込めるために登場したロボット警察。人工知能を持ったロボットを使うことで犯罪数は激減します。ロボット警察を作ったディオン。彼の本当の目的は感情を持ったロボットを作ることでした。見た目は違うけど中身は人間と同じロボットを作ろうとしていたのです。
『チャッピー』作品情報
タイトル | チャッピー(CHAPPiE ) |
監督 | ニール・ブロムカンプ |
公開 | 2015年5月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間00分 |
Rotten Tomatoes
『チャッピー』あらすじ
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(引用:MIHOシネマ)
人間に変わるロボット
南アフリカのヨハネスブルグ。
巨悪犯罪が横行し、街は荒廃していました。
その犯罪組織を倒すためについに警察は動き出します。
警察官をロボットに変えたのでした。
しかも単なるロボットではありません。
人工知能を持ったロボット。
A.I.を搭載したロボットでした。
そのロボットの活躍で街の犯罪は激減します。
人間だったら怪我をしたり命を落としたりする現場でも、ロボットなら問題なく踏み込めます。
しかも傷ついたとしても修理すれば、再度使用可能なのです。
廃棄処分になるまでずっと警察ロボットとして活用することができました。
この画期的なロボットを開発したのはディオン。
しかし彼はロボットに意識を持たせようとしていました。
感情を持たせる音で人間とほぼ同じロボットを作ろうとしていたのです。
今では私たちの生活の中に、深く関わっているA.I.。
昔は映画の中のでしたが、今でがリアルな生活の中に存在しています。
そしてきっとこれからどんどん増えていくでしょう。
人間にとって変わるロボット。
果たしてその時、私たちはどんな立場になってしまうのでしょうか?
この映画はそんな恐怖も描いています。
意識を取り出すことができたら?
ディオンの実験によって誕生したロボットチャッピー。
チャッピーは人間と同じように意識や感情を持っています。
見た目がロボットなだけで、中身は人間なのです。
成長速度はかなり早いですが、心は人間と同じです。
傷つき、悲しみ、喜び、怒るのでした。
可愛いチャッピーの成長を見守るディオンやヨーランディでしたが、チャッピーには1つだけ私たちと違うことがありました。
それはバッテリーが切れたらそこで終わりだということです。
実験のつもりで作られたチャッピー。
彼の寿命はたった5日間です。
その5日間ですごい成長を見せたチャッピー。
彼の望みは「死にたくない。生きたい」ということだけです。
そして驚異的な頭脳で、意識をデーター化することに成功してしまいます。
ディオンやヨーランディを助けることができることになりますが、これで私たちは永久に死なないことになります。
肉体は入れ物でしかないからです。
人間としての体が機能しなくなっても意識を取り出し、ロボットに移してしまえばいいのです。
こうなってしまうときっと普通の人間は、彼らに叶いません。
体の機能は人間よりのはるかに優れているからです。
まだここまでは映画の中の物語ですが、これが現実になる日も遠くないかもしれません。
すごいことだけど、恐怖にも感じます。
それは私たちの使い方1つで、世界はどうにでもなってしまうからです。
映画のラストでは南アフリカ政府はロボット警察をやめて、人間に戻しました。
ロボットに任せていい仕事もあるのでしょうが、それを識別するきちんとした目を私たちは持つ必要があるのです。
まとめ
ロボットが感情を持ったらまた意識をデーター化できたらという、今後起こりそうなことをテーマにした映画が『チャッピー』です。
人間の子供のようなチャッピーに可愛さを覚えますが、それと同時に人間の残酷さを感じてしまいます。
誰よりも生きたいと思ったチャッピー。
その思いがとても切なくなってしまいます。
チャッピーは見た目がロボットなだけで、中身は誰よりも純粋な人間だったのです。