映画『赤い河』感想と解説 カウボーイの旅は父と息子の戦いの旅でもあった


1865年テキサスからミズリーを目指したカウボーイ達。牛を売るために出発して旅はとてつもなくハードな旅でもありました。またそれは父と息子の旅でもあり、成長した息子が父を超える物語でもありました。

『赤い河』作品情報

タイトル 赤い河(Red River )
監督 ハワード・ホークス
公開 1951年12月21日
製作国 アメリカ
時間 2時間13分

Rotten Tomatoes

『赤い河』あらすじ


赤い河 [Blu-ray]

南部に広大な牧場を持つダンスンは、養子のマシュウらと共に、東部へのビッグ・トレイルを敢行した。

だが、道は険しく、ダンスンのいらだちは次第に募っていく。

やがて、レッド・リバーのほとりにさしかかったとき、牧童の三人が逃亡するという事件が起こった。

厳しい処置をとろうとするダンスンに対して、マシュウは牧童の味方をし、ダンスンを脅してその場に置き去りにする。

怒りに燃えたダンスンは、マシュウを殺すことを誓うが……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=446)


父を超えていく息子

出典:IMDb

ダンスンがカウボーイの一行から離れテキサスのリオ・グランデを目指すていた時、インディアンに家族を襲われた少年マットと出会います。
ダンスンは彼をリオ・グランデに連れて行き、牛を買いながら息子のようにマットを育てていました。

それから14年後ダンスンは夢を叶え数千頭の牛飼いとなりますが、牛は安い値段でしか売れず儲けは全くない状態でした。
ダストンはお金を儲けるために、ミズリーで牛をうることを決めます。
1万頭の牛とカウボーイを連れて旅に出かけるのでした。

しかしその旅は順調にはいきません。
その苛立ちからか、ダンスンは横暴な態度を取り始めます。
仲間はそんなダストンを許せませんでしたが、彼に1番怒りを感じていたのはマットでした。

ある日ダンスンの行動が許せなかったマットは、ダンスンの地位を奪い彼がリーダーとなります。
そしてダンスンその場に置き去りにし、仲間と牛を連れて彼はアビリーンを目指したのでした。

これは息子であるマットが父ダンスンを超えた瞬間でもありました。
ダンスンはマットに怒りを感じますが、同時に父として彼を愛していたのです。

それはマットも同じ気持ちでした。
アビリーンでマットに追いついたダンスン。
彼に拳銃を向けますが、マットは銃を抜きません。
父に向かって銃を向けることはできなかったのです。

何千キロという旅をしながら息子は成長し父を超えていきました。
父はそれを認めることができなかったのですが、最後は立派に成長した息子を認めます。

西部劇である『赤い河』ですが、父と息子の物語でもあったのでした。

カウボーイの移動

テキサスの南部からミズリーを目指したダンスンの一行。
地図を見ただけで、彼らの旅の大変さが伝わってきます。

なぜ列車のある町を求めていたのかは、列車が通っていると牛を運べるので牛を高く買ってくれるからです。
実際マット達がたどり着いたアビリーンでも高額で牛を買ってくれました。

荒野の土地でコヨーテから牛を守り、インディアンと戦い、川を超えて目指したアビリーン。
仲間も命を落とし牛の数も減ってしまう、壮大な旅だったのです。

旅の最中で出会ったインディアンのコマンチ族
彼らは南部を制圧していた部族でもありました。
アメリカのスペイン人が馬を持ち込んだ時、スペイン人から馬を得たことで一大騎馬民族となりました。
テキサスで略奪を繰り返しながら勢力を強めていった彼らは、南部を制圧するほどの大きな部族となりました。

そんなコマンチ族のいる場所を旅していたのがマット達だったのです。
『赤い河』のなあなのですでもインディアンとの激しい戦いの様子が描かれていました。

まとめ

カウボーイ達の過酷な旅を描いた『赤い河』は、西部劇であると同時に父と息子の物語もでありました。

成長し父を超えていく息子。

息子に負けたくない父親。

そんな二人の憎しみと愛情がこもった作品でもあり、最後は引き分けで終わるという展開になっています。

しかし父親は息子の成長を認め、また息子も父を尊敬していたのでした。

 

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