映画『ザ・シークレットマン』ウォーターゲート事件の裏で起きていた真実

アメリカの歴史に残る事件の1つウォーターゲート事件

FBI捜査官の鑑と言われる副長官マーク・フェルトは事件の真相を暴くために捜査を行いますが、ホワイトハウスから邪魔が入ります。

それでも屈せず自分なりの正義を貫こうとしたマーク・フェルトのとった行動とは。

長年謎だったウォーターゲート事件をリークしたとされる人物の正体がついに明かされます。

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目次

『ザ・シークレットマン』作品情報


ザ・シークレットマン(字幕版)

タイトル ザ・シークレットマン(Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House)
監督 ピーター・ランデズマン
公開 2018年2月24日
製作国 アメリカ
時間 1時間43分

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ウォーターゲート事件

1972年6月17日。
ワンシントンにある民主党本部に5人の男が侵入し逮捕されます。
男たちは民主党本部に盗聴器を仕掛けようといていました。

逮捕された侵入犯5人のうち4人が元CIA
特に[box class=”glay_box” title=””]リーダー:FBIに5年、CIAに19年在籍
司法長官の警備顧問・大統領再選委員会の警備担当[/box]

また民主党本部のあるウォーターゲート・ホテルを監視していた男は[box class=”glay_box” title=””]FBIに3年勤務・司法長官の妻の警護[/box]

さらに、計画を指示したハワード・ハントは、[box class=”glay_box” title=””]元CIA・ホワイトハウス高度機密事案担当コンサル[/box]

明らかに普通の侵入事件とは違うと感じた副長官のマーク・フェルトは部下に指示をだし捜査を始めます。

捜査の結果
侵入を計画したハワード・ハントの友人でドナルド・H・セグレッティという人物が浮上。

彼は財務省の担当弁護士でしたが、その彼の元に大統領の再選委員会のから入金があったことがわかりました。

大統領の再選委員会の委員長はジョン・ミッチェル
彼は前司法長官で大統領の友人でもあります。

捜査をすればするほど全ての証拠が、事件の主犯格がホワイトハウスの職員そして大統領自身であることを示していました。

そんなマーク・フェルト率いるFBIの捜査を邪魔したのがホワイトハウスでした。

独立組織であるはずのFBIの元に大統領顧問ジョン・ディーンがやって捜査の内容を知ろうとしたのです。
(FBI長官代理のパトリック・グレイはディーン顧問に、FBIの捜査ファイルを渡していました)

マーク・フェルト達は捜査を進めますが、ついに司法長官は捜査の打ち切りを発表したのです。

それは「ウォーターゲート事件に関して政府の人間も再選委員会の人間も誰も関与していません」という発表でした。

ディープ・スロートとして

事件の真相がわかっているのに捜査を打ち切られてしまい、動きが取れなくなってしまったマーク・フェルト。

30年間FBIに勤務し亡きフーヴァー長官時代の元で働いてきた彼にとって、腐敗しきった政府を許すことはできませんでした。

なんとかして世間に真実を伝えたいマーク・フェルトがとった行動、それは捜査情報を新聞社にリークすることでした。

事件が起きて最初の捜査で長官代理から「捜査は48時間で打ち切る」といわれた時も彼は情報を新聞社に流しています。

彼はメディアに情報を流すことで、世間の目をウォーターゲート事件に注目させようとしたのです。

マーク・フェルトが情報を流したのはタイム誌とワシントン・ポスト。

情報を得たワシントン・ポストのボブ・ウッドワードが、それを元に調査を進め記事にする様子は映画『大統領の陰謀』で描かれています。


大統領の陰謀 (字幕版)

フェルトによって真実は世間に伝えられましたが、その甲斐なくニクソンは選挙に勝利し大統領として2期目を迎えることになりました。

さらに長官代理だったパトリック・グレイのFBI長官就任も決定します。

自分の立場に対して危険を感じたフェルトは、再度新聞社に情報を与えます。

それは過去にFBIが行った盗聴に関してでした。

FBIは長年フーバー長官の元、違法な盗聴や盗撮などを行なっていました。

FBIの捜査官たちが「黒い仕事」と呼ぶその仕事によって得た情報で、亡きフーヴァー長官時代は相手を脅していたのです。

その情報を流すことは、マーク自身の首を絞めることでもあります。

それは映画の中でも描かれているように、マークはテロ組織を破壊するために盗聴するよう指示していたからです。

結果マークはFBIをや辞めた後、テロ組織に対する捜査方法で起訴され有罪となってしまいました。

例え自分の罪を公表することになっても正しいことを行おうとしたマーク・フェルト。

彼にそう決断させたのは、映画の中では娘の存在でした。

「FBI捜査官の鑑」と言われた男は、父親として「娘の鑑」になろうとしたのかもしれません。

まとめ

ウォーターゲート事件の捜査にあたったFBI捜査官を映画いた映画『ザ・シークレットマン』。

それは当時のニクソン政権の様子が描かれた作品でもあり、同時にフーヴァー長官時代のFBIの実態も見ることができる作品です。

この時代のアメリカ政府の内幕を具体的に知ることができる作品、それが『ザ・シークレットマン』でもあります。

 

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