人間の住む湖の町に向かったスマウグ。さらにドル・グルドゥアではついに暗黒の王サウロンが目覚めてしまいます。一方エレボールのトーリンは黄金に取り憑かれてしまいます。果たして中つ国の運命はどうなってしまうのでしょうか?そして彼らの戦いの終わりが『ロード・オブ・ザ・リング』の始まりとなるのです。
『ホビット 決戦のゆくえ』作品情報
タイトル | ホビット 決戦のゆくえ(The Hobbit: The Battle of the Five Armies) |
監督 | ピーター・ジャクソン |
公開 | 2014年12月13日 |
製作国 | アメリカ/ニュージーランド |
時間 | 2時間24分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]
ホビット族のビルボは竜に奪われたドワーフの国と財宝を取り戻すべく冒険の旅に出た。
旅の仲間は13人のドワーフと、魔法使いのガンダルフ。
やがて、森のエルフたちも加勢して、いよいよ竜と対峙する。
火炎を吐く竜の凄まじい襲撃、財宝の奪還によって生じた仲間たちの対立、その裏側に忍び寄るさらに巨大な敵の存在――
ついに明らかにされる冥王サウロンの邪悪な企み!
押し寄せる敵の大群に、破滅の足音が近づいてくる。団結か全滅か。大地を二分する壮絶な戦いの火ぶたが切って落とされる!
(出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4405/)
[/aside]
竜との戦い
エレボールを飛び立ち湖の町に向かったスマウグ。
彼はそこで容赦無く炎を吐き続け人間に襲いかかります。
湖の町の統領は町民の命よりも黄金を大切にし、我先にと逃げ出しました。
そんな中唯一スマウグに向かって立ちはだかったのが、バルトでした。
彼はスマウグに向かって矢を放ち続けます。
矢を使い切ってしまいますが息子の持ってきた黒い矢をスマウグめがけて放ちました。
その黒い矢こそが唯一スマウグに突き刺さる矢でした。
昔デイルにスマウグが現れた時、領主のギリオンは竜に向かって黒い矢を放ちました。
バルドはそのギリオンの子孫だったのです。
数が限られている黒い矢。
バルドが最後の黒い矢をスマウグめがけて放つと、矢は見事にスマウグに命中しました。
そしてついにスマウグは倒れたのでした。
中つ国の戦い
ドワーフvsエルフ&人間
竜が倒れたことはすぐに中つ国中に広がります。
それはエレボールにある財宝を求めて多くの人がエレボールに向かうことを意味します。
そんな中エルフの王スランドウィルは、エレボールにある「星の光を放つ白き宝石」ラスガレンの白い石を取り戻すためにエレボールに向かいました。
一方、バルドもまた湖の町でトーリンが約束した黄金をもらいにエレボールを目指します。
しかしトーリンはエレボールの黄金に取り憑かれてしまい、エレボールのお宝は金貨1枚でも誰にも渡さないと言います。
トーリンの話を聞いたスランドウィルはトーリンと戦うことを決めます。
さらにバルド達人間も戦いに参加することにします。
ガンダルフやビルボが必死で戦いを止めようとする中、戦いへのカウントダウンは始まってしまったのです。
エレボールにいるドワーフの人数はトーリン含め12人。
さすがのトーリンでもこれでは大軍のエルフにかなうわけありません。
そこでトーリンは仲間を呼んでいました。
それはくろがね山の王ダインです。
彼はトーリンの従兄弟でした。
彼の率いる鉄の足が加わり、今にすぐにもドワーフvsエルフ&人間の戦いが始まりそうでした。
オークとの戦い
ドワーフvsエルフ&人間の戦いが始まろうとした時、山の中から化けミミズが現れます。
そしてミミズの開けた穴から、大軍のオークが攻めてきたのです。
アゾグ率いいるオークがエレボールを奪おうとしていました。
彼らはエレボールに眠るお宝が目的ではありません。
彼らの真の目的はエレボールを戦略の拠点とすることです。
そしてそれはサウロンの戦略でした。
サウロンはアングマールの地を奪い返すために、エレボールが必要だったのです。
そしてついにオークとの戦いが始まります。
オーク側にはトロルも加わっています。
さらにオークは自分たちの拠点であるグンダバドから、全軍をエレボールに向けていました。
そんなオークに対してドワーフ・エルフ・人間・魔法使いは一体となって戦い続けます。
最後には茶の魔法使いラダガストも大鷲に乗ってやってきました。
またビヨルンも現れ戦いに参加したのでした。
『ロード・オブ・ザ・リング』への道
サウロン
『ロード・オブ・ザ・リング』で指輪の力を得て世界を支配しようとするサウロン。
彼はネクロマンサーによってドル・グルドゥアで蘇りました。
サウロンはサウロンの支配するアングマール王国の再興を狙っています。
そのために彼はオーク達をエレボールに向かわせていたのです。
しかしサウロンは、エルフのガラドリエルの力で抑えらてしまいます。
彼女の「まだ力は備わっていない」という力で、サウロンは吹き飛ばされてしまいました。
しかしサウロンは闇に戻ったわけではなく、東に逃げていったのです。
それを追いかけたのがサルマンでした。
彼は「私に任せなさい」と言いますが、その後の出来事が『ロード・オブ・ザ・リング』に大きく影響しているのです。
アラソルンの息子
愛していたタウリエルに失恋したレゴラス。
彼は闇の森に戻らないと言い森から出ていきます。
去るレゴラスに父親スランドウィルは「北へ行け」と言います。
そして「アラソルンの息子を探せ」と言います。
「彼は偉大な長となろう」と付け加えます。
そのアラソルンの息子、のちの偉大な長となる男が『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するアラゴルンなのです。
指輪
何度もビルボの活躍を助けた魔法の指輪。
ガンダルフはやはりこの指輪の存在に気がついていました。
ガンダルフはビルボとの別れの時に、「指輪を軽く扱うな」と忠告します。
ビルボは「戦いの途中で落とした」と言いますが、ちゃんと指輪を持っていました。
そしてこの旅から60年経ったのち、その指輪を握りしめながら旅を思い出していました。
その日は彼の111歳の誕生日です。
その日は『ロード・オブ・ザ・リング』の始まりの日でもありました。
まとめ
3部作の最終章『ホビット 決戦のゆくえ』。
オークとの戦いは、中つ国の者にとって友情と愛情のための戦いでもありました。
友のために愛する人のために家族のためにオークと戦った勇者達。
彼らの思いが中つ国に平和をもたらしたのかもしれません。
そしてそれが『ロード・オブ・ザ・リング』の始まりでもありました。