映画『ウトヤ島、7月22日』あらすじと解説 あの日島で起こった恐怖を忘れてはいけない


2011年7月22日にノルウェーで起こったテロ事件を描いた映画『ウトヤ島、7月22日』。ウトヤ島に集まっていたのはこれからのノルウェーを動かす若者達でした。最初の銃声から72分間。若者達が感じた恐怖をワンカットで描いています。

『ウトヤ島、7月22日』作品情報

タイトル ウトヤ島、7月22日(Utøya 22. juli)
監督 エリック・ポッペ
公開 2019年3月8日
製作国 ノルウェー
時間 1時間33分

Rotten Tomatoes

『ウトヤ島、7月22日』あらすじ

政治に関心ある数百人の若者が集い、キャンプファイヤーやサッカーに興じながら政治を学び、国の未来について語り合っているウトヤ島。

そんなこの世の楽園のような場所を突如として銃声が切り裂き、キャンプ参加者の夢と希望を一瞬にして打ち砕く。

何が起こっているのかわからないまま仲間たちと森へ逃げ込んだ少女カヤは、その恐怖のまっただ中でありったけの勇気を奮い起こし、離ればなれになった妹エミリアを捜し始めるのだが……。

(出典:http://utoya-0722.com/introduction/index.html)

ワンカットの72分間

2011年7月22日。
ノルウェーのウトヤ島では労働党の青年キャンプが開催されていました。

そこにやってきたテロ犯。
警察のふりをして島に渡った男は、キャンプに参加していた子供達を次々と銃で撃ったのでした。

島での出来事はワンカットで撮影されています。
島で楽しく仲間達と談笑しているときに聞こえてきた銃声。
わけもわからないまま、みんな建物の中に逃げ込みます。

誰も外の状況がわかりません。
本当に銃声なのか?

そんな子供達の恐怖が全てワンカットによって移し出されていました。

ワンカットで撮影されることでより恐怖感が伝わってきます。
彼らの激しい息遣いと恐怖の叫びや泣き声。

向こうで聞こえる銃声。
近づいてくる銃声。
逃げ惑う仲間達。

画面には映っていないところで起こっている恐怖。
それはこの島にいた若者達と同じ恐怖を感じてしまいます。

静まり返ってかと思うと突然聞こえてくる銃声。
本当の恐怖というものがワンカットによって、痛いほど伝わってきました。

未来があった若者達

ウトヤ島に集まっていたのは労働党のサマーキャンプに参加した若者達でした。

この島でノルウェーの未来について語り合っていたのです。
どの若者達よりも政治に興味があり、ノルウェーの将来を良くしようと考えていた若者達。

そんな若者達がテロリストによって殺されてしまったのです。

これから先に未来や希望がたくさんあった若者達。
彼らの命は一瞬にして奪われてしまいました。

今世界を見ていると、いつどこで同じようなことが起こってもおかしくない状況です。
自分だったら何ができるのか?

きっと多くの人が無力を感じてしまうでしょう。

辛く恐怖が続く映画ですが、目を話していけないことが映し出されていました。

関連作品

『ウトヤ島、7月22日』と同じ題材の映画がもう1つあります。

それはNetflix映画『7月22日』です。

どちらも同じ時期に製作された作品です。
事件から7年がたった時期に作られた2本の映画。

これは何を意味するのでしょうか?
世界が危険な方向に進んでいることを伝えているのではないでしょうか?

悲しくも同じような事件はまだ世界各地で起こっています。

今私たちは目の前に迫ってきている危機に、きちんと目を向け考えなくてはいけない時期にきているのです。

まとめ

ワンカットで撮影された映画『ウトヤ島、7月22日』。

あの日島で起こった恐怖を肌で感じることができる映画です。

目を背けてはいけない事件。

そしてそこで多くの若者達の命が奪われ、多くの若者達が傷ついたことを決して忘れてはいけません。

そしてもっと世界に目を向けなくてはとも思わせてくれる作品です。