映画『七人の侍』あらすじと解説 世界に影響を与えた日本の名作

黒澤明監督の『七人の侍』。日本だけでなく世界に大きな影響を与えた作品で、この後世界中でこの作品を基にした映画がたくさん作られています。黒澤監督が初めて望んだ超大作は作品内容だけでなく、上映時間や製作費など全てが規格外の作品でした。

目次

『七人の侍』作品情報

タイトル 七人の侍
監督 黒澤明
公開 1954年4月26日
製作国 日本
時間 3時間27分

Rotten Tomatoes

『七人の侍』あらすじ


七人の侍 [Blu-ray]

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時は戦国時代のとある貧しい農村。

農民たちは野盗と化した野武士たちの襲撃を恐れ、おののいていた。そこで村を守るために用心棒を雇うことを決意、食うに窮する七人の侍を探し出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。

(出典:https://eiga.com/movie/14122/)

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七人の侍

出典:IMDb

島田勘兵衛

七人の侍のリーダー的存在。
作戦やそれぞれの役回りなどを彼が支持している。

子供を人質に取った罪人から子供を助け出したところを、農民達が見つけ彼の後を追いかける。

最初は農民のお願いを断りますが、農民達が貧しい生活を送っていることを知り彼らを助けることを決めました。

農民から村の状況を聞き、自分も入れて最低七人の侍が必要だと考えたのでした。

岡本勝四郎

七人の中で1番若く、勘兵衛からは子供扱いされている。

人質から子供を助けた勘兵衛を見て、彼の弟子にして欲しいとお願いします。
勘兵衛は弟子を取る身分ではないと断りますが、彼について行きます。

村に着いた後は村で出会った女性志乃と恋に落ちます。

また七人の侍の一人である久蔵のことをとても尊敬していました。

片山五郎兵衛

勘兵衛が五人の侍を集めるために、勝四郎を使い罠を仕掛けるとすぐにその罠を見破ります。
勘兵衛の話を聞き、農民のためでなく勘兵衛の人柄に惚れたからと言って勘兵衛の仲間になりました。

村に着いてからは勘兵衛の片腕となり、勘兵衛とともに村を見回ったりします。

七郎次

勘兵衛の昔の家臣。
物売りをしていたところを勘兵衛に声をかけられ仲間になります。

村で落ち武者狩りをやっていたことを知ったときは、怒りをあらわにします。

戦に向かう村人達を励ますために声を出させたり、最後まで村人のことを考えていました。

林田平八

食事代の代わりに薪割りをしているところを、片山五郎兵衛に声をかけられる。
片山五郎兵衛は勘兵衛に腕は中の下と評価を伝えますが、苦しい時に必要な存在だとも伝えます。

村に着くと戦のための旗を作ります。
また村人の利吉のことを心配していて、何も話さない利吉と話をしようとしていました。

久蔵

真剣勝負をしているところを勘兵衛と勝四郎が見かける。
勘兵衛は久蔵の腕に惚れ、彼を誘いますが久蔵は断ります。

一度は断った久蔵でしたが、勘兵衛に聞いていた宿を訪ね仲間になります。

剣の腕前はかなりのもので、野武士との戦いの中1人で鉄砲を敵から奪ってきます。

菊千代

勝四郎と同じように勘兵衛が子供を助ける姿を見て、彼について行きますが勘兵衛から怪しい者として見られてしまいます。

その後、酔っ払って六人の前に姿を見せ、勘兵衛から侍ではないと見抜かれてしまいます。
村に向かった六人の後ろをついていき、七人目の侍となりました。

菊千代という名前は本名ではありませんでしたが、六人は彼のことを菊千代と呼び続けました。

村で落ち武者狩りが行われていたことを知った他の侍達が渋い顔をした時、彼らに向かって怒りながら農民の厳しい生活を話します。

菊千代は農民の子供だったのです。

世界に影響を与えた作品

出典:IMDb

世界的に大きな影響を与えた作品と言われる『七人の侍』。

いろんな国でリメイクされまた模倣した作品が作られました。
タイトルに「○○の七人」と7という数字がついている作品もたくさんあります。

1954年に日本で公開された映画ですが、時代を超えて2000年以降の映画にもたくさん影響を与えています。

具体的なリメイク作品としては1960年の『荒野の七人』があります。
時代劇を西部劇に置き換え、剣ではなく銃での戦いを描いています。

また2016年に作られた『マグニフィセント・セブン』は『荒野の七人』をリメイクした作品になっています。

映画だけではなくアニメやドラマなど色んな作品に多大なる影響を与えたのが、黒澤明監督の『七人の侍』なのです。

まとめ

世界に誇る日本の名作『七人の侍』。

今でも映画業界にたくさんの影響を与えている作品です。

日本人なら是非見ておきたい映画でもあります。

3時間を超える超大作ですが、ストーリーの面白さや音や映像の巧みさにあっという間に時間ガセウギてしまいます。

黒澤監督の世界にどっぷりと使ってみてください。

 


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