映画『フロントランナー』あらすじと感想 ゲイリー・ハートの3週間


大統領選挙の最有力候補だったゲイリー・ハート。誰もが彼の当選を確実に感じていた時。たった1つの報道が彼の人生を狂わせてしまいます。たった3週間で天と地を味わった男。その責任はどこにあるのか?映画を見終わったあと観客はその答えを求められます。

『フロントランナー』作品情報

タイトル フロントランナー(The Front Runner)
監督 ジェイソン・ライトマン
公開 2019年2月1日
製作国 アメリカ
時間 1時間53分

Rotten Tomatoes

『フロントランナー』あらすじ

c 2018 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.

史上最年少の46歳で民主党の大統領候補になった若きカリスマ政治家ゲイリー・ハート。

ジョン・F・ケネディの再来と言われた彼は1988年の大統領選予備選で最有力候補《フロントランナー》に一気に躍り出る。

しかし、たった3週間後、マイアミ・ヘラルド紙の記者が掴んだ“ある疑惑”が一斉に報じられ、急展開を迎える……。

勝利を目前に一瞬にして崩れ去る輝ける未来。

その時、ハートは? 家族は? 選挙スタッフは? スクープを求めるジャーナリストは?

そして、国民はどんな決断をしたのか?

(出典:http://www.frontrunner-movie.jp)

他の議員達に大差をつけ、一気に大統領候補の1番手に躍り出たゲイリー・ハート。

彼のアメリカ国民に対する熱い思いやそのルックスは、多くの人に人気がありました。
特に今後アメリカを支える若者に対しての政策を考えたりと、他の候補者がターゲットにしていない層にも訴え、票を獲得していました。

そんな時、彼はマイアミであるパーティーに出かけます。
そこで出会った1人の女性ドナ。

その日からハートとドナの関係が始まります。

マイアミの地元紙に1本の電話が入ります。
それはドナの友人からのタレコミでした。

ドナを追いかけワシントンまで向かった記者達。
そこでハートとドナが一緒にいる現場を抑えたのでした。

翌日それが記事になると、そこからハートの人生は一気に変わってしまったのでした。

マスコミによるスキャンダル発覚!

今の日本でも取り上げられているマスコミの著名人へにスキャンダル。
アメリカではその問題が大統領候補まで及びます。

最有力候補だったゲイリー・ハートは、女性のスキャンダルをマスコミに記事にされ人生が変わりました。

その記事が出て以来、彼への質問は政策ではなくスキャンダルの事になってしまいます。
著名人であってもプライバシーをさらす気は無いと強く思っているハート。

しかし世論はそんな彼の信念さえ曲げざるおえない状況を作り出してしまいました。

「不倫は良くない事」それは確かであるけど、それが果たして彼の政治家としての人生を変えてしまっていいのだろうか?

大統領候補は潔癖でないとダメなのか?

世論はスキャンダルを好みます。
そしてハートはそのターゲットにされてしまいました。

ハート自身が1番悪い。
それは正しいかもしれません。

しかしどこまでマスコミも追いかけるのか?

この事件が起きたのは1988年です。
それから30年経った今でも、何も変わっていないと実感させられました。

『フロントランナー』の感想

『フロントランナー』を見終わった後、なんとも言えない後味の悪さを感じました。
誰が悪いのか?誰に責任があるのか?簡単には答えが出ない内容だからです。

不倫したゲイリー・ハートが悪い。
確かにそうかもしれません。
でも映画の最後に字幕で「いまでもゲイリーと奥さんのリーは結婚したままです」と出てきます。

奥さんのリーは彼を許したのです。
それが全てのようにも感じました。
ゲイリーだけが悪者だとも思えません。

ゲイリー・ハートの政治的能力はどうだったでしょうか?
不倫で彼が大統領候補から降りたことは、アメリカ国民にとってプラスだったのかマイナスだったのか?

その答えは分かりません。
何が正解かは分かりませんが、マスコミはどこまで報じるべきなのか?

そして世間はどんなニュースを知るべきなのか?

答えの出ない問題に直面した感じがします。

だからこそ、今の日本でも起こっているマスコミと世論の関係を、とても深く考えさせられました。

まとめ

実在する人物ゲイリー・ハートの3週間を描いた映画『フロントランナー』。

たった3週間ですが、人生を変えてしまう3週間でした。

30年前にアメリカで起こった問題は、今の日本で起きている事でもありそろそろ本気で考えなけれないけない問題を扱っています。

映画を見た後に複雑な心境になってしまう映画でもあります。

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