映画『ミスター・ガラス』ネタバレ解説 スーパーヒーロー誕生の物語?


M・ナイト・シャラマン監督の作品『ミスター・ガラス』。『アンブレイカブル』『スプリット』の続編でもあり3部作の最終章でもありました。スーパーヒーローは本当にいるのか?それともコミックの中の物語なのか?最後にその答えがわかります。

『ミスター・ガラス』作品情報

タイトル ミスター・ガラス(Glass)
監督 M・ナイト・シャマラン
公開 2019年1月18日
製作国 アメリカ
時間 2時間9分

Rotten Tomatoes

『ミスター・ガラス』あらすじ


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フィラデルフィアのある施設に3人の特殊な能力を持つ男が集められ、研究が開始された。

彼らの共通点はひとつ―自分が人間を超える存在だと信じていること。

不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、そして、非凡なIQと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つ〝ミスター・ガラス″…。

彼らは人間を超える存在なのか?

最後に明らかになる“驚愕の結末”とは?

(出典:https://www.disney.co.jp/movie/mr-glass/about.html)

自分の特殊能力を認めヒーローとして生きることにしたデヴィッド。
彼は大人になった息子のジョゼフとともに、悪党退治を行っていました。

動物園から逃げ出した「群れ」と言われる、多重人格のケヴィン。
彼は今も他の人格により、誘拐事件を起こしていました。

「群れ」を見つけるために、街を散歩するデヴィッド。
ある日、ヘドウィックになっているケヴィンとぶつかり、彼が誘拐した少女たちの居場所を突き止めます。

少女たちを助け出したデヴィッドは、姿を表したビーストと戦います。
しかしその時、2人は捕まってしまいました。

そして彼らが連れて行かれた精神病院。
そこはイライジャも入っている施設だったのでした。

社会の片隅に追いやられたヒーロー

©Disney

自分たちを特殊能力の持ち主だと思っている3人。
しかし世間からは追い出された人たちです。

ケヴィンは幼いころ虐待を受け、多重人格になってしまいます。
ミスター・ガラスことイライジャもまた骨形成不全症のために、人と同じような生活を送れません。
大人になって世間に馴染んでいるように見えるデヴィッドも幼い頃いじめられていました。
それがきっかけで水が嫌いなのです。

そんな世間から追い出され社会の片隅に追いやられてしまったのが、『ミスター・ガラス』に登場する特殊能力を持った3人なのです。

特にミスター・ガラスはコミックの世界は現実の歴史であると考えています。
そのためにスーパーヒーローを探していたのです。
そして出会ったのが、ビーストとデヴィッドだったのです。

ミスター・ガラスは特殊能力をもた人がいることを世間に証明するために、ビーストとデヴィッドを戦わせます。

それはスーパーヒーローを作るのには、悪役も必要だったからです。
その悪役を今までは自分だと思っていたミスター・ガラス。
しかし悪役はビーストだったのです。

そしてそのデヴィッドとビーストを創りだしたのがミスター・ガラスでした。

特殊能力を認めない団体

©Disney

今回ミスター・ガラスの前に現れたのは精神科医のエリー・ステイプルです。
彼女はヒーローだと思っっている3人に、それは自分の思い込みでコミックの中だけのものだと言います。

そしてそれを彼らの前で立証しようとしていたのです。

しかし実はステイプルは、特殊能力がある人物を世間から消そうとしている組織から送られてきた人物でした。

特殊能力などなくみんなと同じだということで、世界の均衡を保とうとしている組織です。

3人に色んな手を使って、特別ではないことを認めさせようとします。
最初は反抗していた彼らも次第に、自分は普通なのかもと思い始めます。

特に、デヴィッドそしてケヴィンの中のパトリシアは揺れ動いていました。

果たして本当にスーパーヒーローなのか?

©Disney

特殊能力の持ち主 VS それを消す団体という構図になるラストシーン。
そこでミスター・ガラスは「これはヒーロー誕生の物語だ」と言います。

そして自分たちの能力を持った映像を世界に発信し、「ヒーローよ目覚めよ」と言って映画は終わります。

しかし特殊能力を自分のエゴのために使い、犯罪を起こしたミスター・ガラスやビーストはヒーローなのでしょうか?

3人の中でスーパーヒーローだったのはデヴィッドだけではないのかなと、私は感じました。

確かに特殊能力を持っている人を社会の片隅に追いやるのはおかしいという、ミスターガラスの気持ちは分かります。

でも特殊能力を持った人全てがヒーローではありません。
その能力をどう使うかが大切なのではないかと思います。

きっとその視点がRotten Tomatoesの批評家たちの評価につながっているのではと思っています。

まとめ

『アンブレイカブル』『スプリット』に続く作品『ミスター・ガラス』。

特殊能力を持った人達が世間に登場する新たな始まりの物語でもありました。

シャラマン監督が一貫して描く、社会の片隅に追いやられた人たちの物語でもあります。

 

 

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