ノーベル文学賞に選ばれた夫とその妻。2人には誰にも言えない秘密があったのです。40年夫婦として連れ添った2人には2人にしか分かり合えない関係で成り立っていました。その関係は誰も崩すことができない関係だったのです。
『天才作家の妻 40年目の真実』作品情報
タイトル | 天才作家の妻 40年目の真実(The Wife) |
監督 | ビョルン・ルンゲ |
公開 | 2019年1月26日 |
製作国 | スェーデン |
時間 | 1時間39分 |
Rotten Tomatoes
『天才作家の妻 40年目の真実』あらすじ
ノーベル賞文学賞の発表を緊張気味に待つ夫ジョゼフ。
その傍らで夫を支える妻のジョーン。
彼女は長年彼を影から支えていました。
夫の受賞が決まり夫とともに喜ぶジョーンですが、どこか冴えない顔をしています。
夫ともに授賞式の行われるストックホルムを訪れたジョーン。
賞賛される夫を見ながら次第に、40年間の色んな思いが蘇ってくるのでした。
そんな時ジョーンの元に訪れた記者のナサニエル。
彼はこの夫婦の秘密を知っていたのでした。
2人にしか分からない愛の物語
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学生時代のジョーン。
彼女が教授のジョゼフに恋をします。
その時すでにジョゼフは妻と子供がいました。
それでも止められない恋心。
ジョーンはジョゼフを奪い、2人は結婚しました。
ジョーンの夫への愛から始まった結婚生活。
夫は作家として小説を書きますが、残念ながら才能がありませんでした。
それを支えたのが妻のジョーン。
彼女は夫の代わりに小説を書いたのでした。
この時から始まった2人の奇妙な夫婦関係。
愛していたはずの夫との関係がいつしか、変わり始めていました。
しかし夫も自分の才能のなさに悩んでいました。
その悩みでなんども浮気を繰り返し、妻への感謝を忘れて傲慢になってしまいます。
そんな夫に愛想をつかす妻ジョーン。
それでもお互い愛し合っていたのでした。
夫にあんなひどい態度を取られ罵られたら、私だったら夫から離れてしまいそうです。
一度は離れようと思ったジョーンですが、やはり彼を愛していたのです。
喧嘩していても1本の電話で愛しあえる夫婦。
きっとこの2人にしか分からない奇妙で複雑な関係なんでしょう。
愛と秘密と才能と色んなものが絡み合った関係。
それがジョゼフとジョーンの関係だったのです。
だからラストでジョーンはナサニエルに「あなたの話は妄想にすぎない」と断言したのでしょう。
そしてその時の彼女の顔に全ての決意が見られたような感じがしました。
名女優グレン・クローズ
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天才作家の妻を演じたのは名女優のグレン・クローズです。
過去6回もアカデミー賞にノミネートされているグレン・クローズですが、残念ながら今まで受賞したことはありません。
今回の『天才作家の妻 40年目の真実』で7回目のアカデミー賞にノミネートされました。
そしてきっと多くの人が、この作品で彼女にオスカーをと思っているはずです。
それほど『天才作家の妻 40年目の真実』でのグレン・クローズの演技は素晴らしく圧倒されるものがありました。
セリフは多くはありませんが、彼女の顔の表情に夢中になってしまいます。
周りが盛り上がっていてもどこか寂しげで、切なそうなジョーン。
それでも夫を愛しているジョーン。
『天才作家の妻 40年目の真実』でのジョーンの表情に、虜になってしまう1時間40分でした。
ちなみにジョーンの若い頃を演じたのは、アニー・スターク。
彼女はグレン・クローズの娘です。
なんとなく目元が似ているなーと、ずっと思っていました。
まとめ
女性が作家として活躍できない時代。
夫の影となり仕事でも生活でも全てを支えてきた1人の女性ジョーン。
彼女の表情に息が詰まりそうになることが度々ありました。
それでも夫を愛し続けるジョーンに、ただただ尊敬と寛大さを感じてしまいました。