スティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』。一体このホテルでは何が起きていたのでしょうか?幽霊はいるのか?それとも父親の妄想なのか?そして息子の超能力とは?ここではホテルの中で起きた怪奇現象について考えてみました。
『シャイニング』作品情報
タイトル | シャイニング(The Shining) |
監督 | スタンリー・キューブリック |
公開 | 1980年12月13日 |
製作国 | イギリス/アメリカ |
時間 | 1時間59分 |
Rotten Tomatoes
『シャイニング』あらすじ
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冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。
そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていたのだが……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/10248)
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シャイニング=超能力
主人公の小説かジャック。
彼の息子ダニーには、トニーというイマジナリーフレンドがいます。
トニーはダニーの口の中に住んでいて、話すときは人差し指を使ってダニーに話けます。
しかしこのイマジナリーフレンド、実は両親がそう思っているだけでした。
これはシャイニングと言われる超能力だったのです。
ダニーは未来と過去を見ることができます。
そのことをダニーはトニーとして表現していただけだったのです。
ホテルで過ごすことが決まったときトニーはホテルに行くことを嫌がります。
彼はホテルで起こったこと、そして起こることが見えていたからです。
同じような能力を料理主任のハロランも持っていました。
ホテルから離れた彼が、ホテルに向かったのはホテルで起こることが見えたからです。
ダニーは父親に起こることもわかっていました。
「僕とママをいじめないで」とジャックに言ったダニー。
それはなんとか向こうの世界に行こうとする父親、止めたかったのかもしれません。
幽霊ホテル?それとも妄想?
ジャック達が過ごすことになった『展望ホテル』。
このホテルでは何が起きていたのでしょうか?
1つ確実にわかっていることは1970年に残虐な事件が起きたことです。
これは事実です。
管理人だったグレーディーという男が、妻と2人の娘を殺しました。
家族を斧で襲い、自分自身も銃で自殺しました。
ホテルの中でダニーが見た双子の女の子はグレーディーの娘でした。
ではそれ以外のことはどうでしょう。
1つは執筆が進まずに追い込まれたジャックが見た妄想だと考えられます。
彼が「仕事ばかりで忙しい ジャックは今に気が狂う」という言葉ばかりをタイピングしていたのを見れば彼がおかしくなってしまったのは分かります。
でもジャックが閉じ込められた部屋の鍵が開いたのはなぜでしょう。
これは妄想ではなく現実に起きたことです。
そうなると、このホテルは呪われたホテルで、幽霊がいたと考えることもできます。
妻のウェンディーが見たのは幽霊だとすれば理解できます。
237号室では過去に何か起きたいたのは事実です。
ダニーとハロランはシャイニングでそのことが分かっていました。
ジャックが見た女性は、その部屋で亡くなった幽霊と考えられます。
グレーディーはこの呪われたホテルに、ジャックを取り込もうとしていました。
それを超能力を持ったダニーとハロランが邪魔しようとしていたのです。
そのためにジャックは彼らを殺そうとしたのです。
ジャックはダニーに「いつまでもここに永遠にいたい」と言っているので、すでにホテルの別の世界に足を踏み入れていたのでしょう。
そして最後は別の世界(幽霊の世界)に行ってしまいました。
だから写真にジャックの顔が写っていたのです。
まとめ
たくさんの謎が残るホラー映画『シャイニング』。
ホテルで起こっていたことは幽霊の仕業だったのか、それともジャックの妄想だったのか。
ジャックの行動を見れば彼がおかしくなっていのは事実です。
しかしホテルで起きた現象を考えてみると、ホテルで霊的なことが起きていたことも事実だと考えられるのです。
そして超能力を持ったダニーは父親を救おうとしていましたが、父は別世界に行ってしまいました。
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シャイニング(上) (文春文庫)[/col2] [col2]
シャイニング(下) (文春文庫)[/col2] [/colwrap]