映画『スプリット』で描かれる解離性同一性障害の現実


解離性同一性障害を描いた映画『スプリット』。主人公のケビンの中には23人の人格が存在する。そのうちの1人が女の子3人を誘拐してしまうこから物語が始まるが、それは24人目の人格のために用意された女の子達でした。ここではケビンの持つ24人の人格を見ながら解離性同一性障について調べてみたいと思います。

『スプリット』作品情報


スプリット [Blu-ray]

タイトル スプリット(Split)
監督 M・ナイト・シャマラン
公開 2017年5月12日
製作国 アメリカ
時間 1時間57分

Rotten Tomatoes

あらすじ

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。

男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。

男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。

そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。

(出典:https://eiga.com/movie/86367/)

解離性同一性障害

主人公のケビンは解離性同一性障害を患っていて、彼の中に23人の人格が存在しています。

解離性同一性障害とは昔は多重人格障害と言われた病気で、自分の知らないところで別の人格が現れてしまいます。
別の人格になっている時の記憶が全くいので、生活に支障をもたらしてしまうことがあります。

『スプリット』の中で医師のフレッチャー医師は、解離性同一性障害は思考で体の科学反応も変わると言っていました。
実際に23人のうちの1人である、ジェイドは糖尿病を抱えておりインスリンを注射していました。
しかし他の人格にはインスリンの影響は全く出ていません。

大人だったり子供だったり男性だったり女性だったりと人格によって性別や年齢が変わりさらにはIQや体力も違うのです。

彼らは「照明」と呼ばれる権利を得る事で表に現れる事ができます。
基本的に誰かが照明を得ているときは他の人格は登場しませんが、他の人格が存在することは知っています。
また同時に2人の人格が表に出ることも稀にあり、その人格同士が会話を行うこともあります。

主な原因として幼い頃のトラウマが解離性同一性障害を引き起こしてしまうと言われてします。

24人の人格を持つケビン

『スプリット』の主人公ケビンは24の人格を持っています。

幼い頃母親から虐待されていたケビンは、そんな自分を守る存在としてデニスを誕生させました。

普段はバリーがリーダーとなり、照明をそれぞれの人格に与えています。
しかしバリーの存在が弱くなり、デニスとパトリシアがリーダーになっていました。

デニスとパトリシアさらに9歳のヘドウィックは24番目の人格である「ビースト」の存在を信じています。
3人の考えに危険を感じたバリー達は、3人が気がつかないうちにフレッチャー医師にメールを送り助けを求めていました。

デニスやパトリシアはあくまでもケビンを守るための存在です。
彼らはケビンを守るためにさらに強い存在である「ビースト」がやってくるのを待っていたのです。

ケビン自身は3年近く閉じ込められたままになっていました。
ケーシーがなんどもケビンの名前を呼んだことで現れましたが、デニス達によってまた閉じ込められてしまいました。

24番目の人格の「ビースト」は人間ではなく獣です。
壁をよじ登り動きも素早く、さらに強靭的な皮膚を持っているためにナイフの歯も刺さりません。
銃で撃たれても死なないのがビーストでした。

そしてそんなビーストの餌のためにデニスはケーシー達を誘拐したのでした。

ラストで繋がる別の物語

ケビンが起こした残虐な事件がニュースで報道されています。
ニュースでは多重人格の持ち主のケビンの事を「群れ」と呼んでいました。

そのニュースを聞いた1人が「15年前の車椅子の男の事件みたい。あの時も名前があった、なんだっけ?」と他の人と話しています。

すると横にいた男が「ミスター・ガラス」と答えます。
その男の胸には「ダン」という名札がついています。

そう、そこにいたのはブルース・ウィリスでした。
彼が演じるダンといえば、2001年の『アンブレイカブル 』で登場した男です。

『スプリット』のラストでこの物語は『アンブレイカブル 』と同じ世界で起きていた事がわかりました。

そして『アンブレイカブル』『スプリット』の続編を匂わせる終わり方になっています。

『スプリット』の中でビーストは逃げ出して終わります。
デニス達はビーストが現れたことを喜んでいます。

フレッチャー医師は解離性同一性障害を患っている人の事を、脳の潜在能力を解放したのかもと考えていました。
そして超能力は彼らに由来するものかもと発表していました。

実際にビーストの能力は人間の能力をはるかに超えたものです。
そして『アンブレイカブル』に登場したダンも病気や怪我をしない超能力を持った人間でした。

超能力で繋がる『アンブレイカブル』と『スプリット』。
この先の展開が気になります。

まとめ

解離性同一性障害を患っている人を主人公にした『スプリット』。
ケビンのように実際に何人もの人格を持っている患者さんはたくさんいます。

それが超能力なのかどうなのかは分かりませんが、この映画を通して解離性同一性障害について知る事ができました。

そして超能力で繋がった2つの作品。

次の作品で今後の展開が描かれます。