2013年にエドワード・スノーデンがアメリカ政府が国民の電話やメールを監視していることを暴露した。それは世界中を驚かす事件となった。映画『スノーデン』はスノーデンがCIAで働くことになったところから始まる。そしてそれが彼の人生の分岐点だったのだ。『スノーデン』で描かれて恐ろしい監視システムとは?
『スノーデン』作品情報
タイトル | スノーデン(Snowden) |
監督 | オリバー・ストーン |
公開 | 2017年1月27日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間14分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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9.11同時多発テロに衝撃を受けた青年エドワード・スノーデンは、国家の役に立ちたいと2004年に軍への入隊を志願する。
しかし過酷な訓練で足を負傷し、除隊を余儀なくされる。その後CIAの採用試験に合格した彼は、コンピュータの知識を高く買われ、指導教官コービン・オブライアンからも一目置かれる存在に。
一方プライベートでは、SNSで知り合ったリンゼイ・ミルズと愛を育んでいく。
そんな中、ジュネーヴにあるアメリカの国連代表部に派遣された彼は、やがてNSAの極秘検索システムの存在と、それを使った情報収集の驚愕の実態を目の当たりにしていくのだったが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/358206)
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エドワード・スノーデン
2013年にNSAの機密情報を内部告発したエドワード・スノーデン。
彼は愛国心の強い男性でした。
だからこそ特殊部隊に志願しましたが、足の骨折で夢絶たれれ終いました。
それでも違う形でアメリカを守りたいと思ったスノーデン。
彼はCIAで働くことを選びました。
しかしそこで見たものは恐ろしいものでした。
2007年ジュネーブの国連代表部でCIAのネットワークセキュリティを維持するための任務についたスノーデン。
そこで彼はNSAの検索システム「エックスキーコア」を知ります。
それは何でも検索できるシステムでした。
しかもパソコンのカメラさえ起動できます。
その事実を知りCIAを去ったスノーデン。
次はDELLで働きますが、DELLはNSAと契約している会社でした。
再びNSAと関わることになったスノーデンは、日本の横田基地に勤務します。
そこではのちに監視システムとして使われる「エピックシェルター」を構築しました。
さらにテロリストの監視を行いますが、それはターゲットだけでなく係わりのある人みんなんです。
それをたどっていけば全世界の人を監視することになるのです。
DELLをやめたスノーデンはCIAのコンサルタントになります。
そして新たなオファーを受け、民間人としてNSAのスタッフになり、ハワイに向かったのです。
スノーデンの「エピックシェルター」
スノーデンが横田基地にいる時に構築した「エピックシェルター」。
彼はバックアップシステムとして構築したはずでした。
テロリストが大使館やNSAの支部を焼き払ったとしても、データは無事に残ると言うシステムでした。
しかしそれがハワイに行った時は監視システムに変わっていました。
それはテロリストの追跡でした。
無人機がターゲットのハードウエアの情報を拾い、NSAはターゲットの位置を特定するのです。
「エピックシェルター」で追跡した情報を元に空軍が攻撃をします。
しかもそれはハードウエアの追跡で、ターゲット自身の追跡ではありません。
さすがのスノーデンも驚いてしまいます。
スノーデンが暴露したPRISM
スノーデンはNSAが使用していた監視プログラムPRISMについて告発します。
それはNSAが大手IT企業のサービスのメールや電話や写真などを収集していたという内容でした。
もはやそれはテロリストや国や企業だけでなく、犯罪に関係ない個人を監視していました。
映画の中ではスノーデンは、横田基地にいる時、各国のトップや企業の代表も追跡するように指示されていました。
それはテロを防ぐためではなく、アメリカが世界の優位に立つためでした。
経済と社会を支配するために使用されていたのです。
2013年スノーデンはNSAから機密情報を持ち出しました。
そしてそれをメディアを通じて告発したのです。
まとめ
エドワード・スノーデンが暴いたNSAの機密情報。
それは全世界を監視していると言う監視システムでした。
この映画を見るとNSAやCIAでどんなことが行われたいたかを知ることができます。
しかしそれはどんな残虐映像よりも、恐ろしい内容でした。
スノーデンの告発により、国民の監視はなくなったのか?
本当に世界は変わったのか?
見終わったとももなお恐怖が続きます。