映画『イップ・マン 序章』どんな時も人を思いやることを忘れなかったイップ・マン

ブルース・リーの師匠でもあるイップ・マン。詠春拳の使い手であるイップ・マンが、香港で詠春拳を教えるようになるまでが描かれているのが『イップ・マン 序章』です。どんな時でも「儒教」の教えを忘れないイップ・マンは、他人に愛を持って接しない相手が現れた時、心に秘めた怒りを爆発させるのです。

目次

『イップ・マン 序章』作品情報


イップ・マン 序章 (字幕版)

タイトル イップ・マン 序章(葉問
監督 ウィルソン・イップ
公開 2011年2月19日
製作国 香港
時間 1時間46分

Rotten Tomatoes

あらすじ

(引用:MIHOシネマ
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イップ・マン(葉問)

中国の佛山市に生まれた葉問ことイップ・マン。
11歳の時に詠春拳に入門します。

その後師匠が亡くなった後も修行を続けたイップ・マンは、やがて詠春拳の使い手となっていきます。

もともと裕福な家に生まれた彼は佛山で暮らしていましたが、弟子を取ることはなく詠春拳を教えることはありませんでした。

しかし、1937年に日中戦争が始まると、生活は一変します。
イップマンは1941年に家族を連れて以前留学したことがあった、香港に向かいました。

香港での生活はかなり貧しく大変な生活でした。
そこでイップ・マンは初めて弟子をとり詠春拳を教えることにしたのです。

やがて世界中に広がっていった詠春拳。
詠春拳を学んだ人の中には、あのブルース・リーもいたのです。

詠春拳

イップ・マンの教える中国武術の1つ詠春拳

手技が特徴で接近戦を得意とする詠春拳は、映画の中でイップ・マンが行っていたように、木人樁を使った稽古をします。

詠春拳には300年近くの歴史があり、映画の中で言われているように始めたのは女性の拳法家と言われています。

武館を開かず佛山で少人数の中でだけ伝えられていた詠春拳でしたが、イップ・マンの師匠でもある陳華順が武館を開き、詠春拳を広めます。
その中にイップ・マンがいたのです。

陳華順の最後の弟子と言われているイップ・マンでしたが、彼は佛山では武館を開きませんでした。

しかし、のちに香港に渡り詠春拳を教えることになります。
それが葉問派詠春拳となりとなり、大きな一派となっていたのです。

中国武術

映画『イップ・マン 序章』の中に、武道の盛んな佛山に道場破りがやってくるというシーンがあります。

中国武術は北派と南派に分かれていて、詠春拳をはじめとする佛山の武館は南派です。
そこに北派の武闘家がやってきた道場破りを行ったことは、中国武術の南派と北派の戦いでもあったのです。

そんな中国武術の精神は「儒教」だと言われています。
その中でもイップ・マンは武術は「仁」だと考えていました。

仁:人を思いやること

イップ・マンは常に相手を思いやることを忘れず、決して詠春拳を相手を制圧するためだけには使いませんでした。

だからこそイップ・マンは武術で、人を苦しめる連中が許せなかったのです。
彼は仲間を守るために、詠春拳を使い戦いました。

そしてその詠春拳で自分の道を切り開いていったのです。

まとめ

儒教の教えに従いながら、詠春拳の師匠となっていったイップ・マン。

どんな時み相手を敬う気持ちを忘れず、仲間のために戦い続けました。

彼の精神はやがて多くの人に受け入れられ、世界中で広まります。

そんなイップ・マンマンの詠春拳の 始まりを描いたのが、映画『『イップ・マン 序章』でした。

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