テロリストによるフェリのー爆発事件で多くの人が亡くなってしまいます。その捜査に当たったダグはキーとなる女性を助けるために過去に戻って事件を防ごうとしたのでした。
『デジャヴ』作品情報
タイトル | デジャヴ(Déjà Vu) |
監督 | トニー・スコット |
公開 | 2007年3月17日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間6分 |
Rotten Tomatoes
『デジャブ』あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
ATFで働くダグはフェリー爆発事故の捜査に当たります。
捜査中に爆発事故の近くで見つかった遺体を調べるダグ。
その女性クレアの遺体から不審な点を見付け出したことで、彼女が爆発事件のキーマンだと考えます。
突然FBIに呼ばれたダグ。
彼は「白雪姫」という監視システムを使い、過去のクレアの行動を調べます。
見ていた映像の不自然さに気がついたダグは、捜査官を問い詰め「白雪姫」で見ている映像は過去の記録ではなく、過去で実際に起きている映像でした。
時空にねじれが生じたことで過去の時間を見ることができるようになっていたのでした。
ダグは過去に自分にメッセージを送り、テロを防ごうとしますが同僚が死んでしまい結局犯人を止めることはできなかったのでした。
複雑な時間軸を整理
ストーリー的にはATF捜査官のダグが過去に戻り、一目惚れしたクレアを救いテロを食い止めるという物語です。
しかし、過去にタイムトラベルすることで物語が複雑に入り組んでいます。
タイムトラベル上のルールとして
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①4日と6時間前にしか戻れない
②過去に戻ることで生まれる並行世界によって、いまいる自分たちの本当の世界は無くなってしまう。
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となっています。
このルールを元にダグのとった行動を考えて見ます。
とこんな流れになります。
青と赤の世界は消滅しているので、緑の世界だけしかありません。
未来から来たダグが死んでいるので、緑の世界にいるダグとクレアはこのままその世界で生き続けます。
ただし、クレアだけは赤の世界からやって来たダグに会っていることになります。
そしてこの映画に登場するダグは赤い世界のダグなので、青の世界のダグは登場しません。
ラストに緑の世界のダグが登場します。
散りばめられた伏線
時間軸を整理するに当たって、映画の中にたくさんの伏線が散りばめられていました。
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1.事件が起きたフェリー乗り場にきたダグの携帯がなりでようとすると自分の携帯ではなかった。
鳴っていたのは死体袋の中の携帯だった。
→死体袋の中にいるのは青の世界のダグの可能性がある。
(この答えは物語の中で明らかにされていません。)
2.女性からダグ宛に電話があり、ダグが掛け直し留守電にメッセージを残す。
3. 検死中の女性(クレア)の方耳のピアスがない
4.クレアの家を捜査に行った時、冷蔵庫に貼られた「お前は彼女を救える」というメッセージを見る。
5.クレアの留守電をチェック中に、自分が残したメッセージを聞く。
これは2でダグかかけたメッセージ。
→ATFに電話をかけた来たのがクレアだと分かる。
6.「白雪姫」で映像を見ている時にクレアの家を調べている捜査官から電話があり、家中ダグの指紋がついていると言われる。
→ダグはクレアの家に行った時は手袋をしていたので、ダグは疑問を感じる。
7.過去の時間の犯人を追跡中にたどり着いた場所で、クレアのピアスを拾ったダグ
→3のクレアのピアス。
8.犯人がたどり着いた場所は現在では燃えていて、救急車が突っ込んでいるが過去ではそんな形跡はない。
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犯人が見つかるまでの間にこれらの伏線が散りばめられていました。
そしてダグはクレアを助けるために、過去に戻ります。
過去に戻ったダグが全ての伏線を次々と回収して、無事にクレアを救い出しテロを阻止したのでした。
1つ疑問が残るのは、未来の自分が過去で死ぬことにはなんの問題も起きないのかということです。
すでに自分が来た世界は消滅しているので、戻る世界はありません。
ということは同じ世界に2人のダグが存在することになります。
だとすると未来から来たダグは、死んで正解だったということになるのでしょうか?
タイムトラベルは考えだすとその闇にはまってしまいます。
まとめ
一度見ただけだどその時間軸が理解できないかもしれませんが、整理した後に見直すと一気に理解できるのが『デジャブ』です。
ただいくつかの謎は残りますが、それがパラレルワールド、タイムトラベル映画なんです。
後半で物語が分かり現在と過去と未来がつながっていく瞬間は、とてもスッキリしました。
謎解きしながら見ると、何度でも楽しめる映画になっています。