『サウスパーク』シーズン21第4話「メディア化プラン始動」。ヒーロー集団をNetflixでドラマシリーズ化しお金儲けを考えるカートマン達。しかしバターズによってFacebookに偽情報を流されてしまったカートマン達は、自分達の野望を阻止されてしまいます。現代大きな問題となっているFacebookが抱える問題。マーク・ザッカーバーグを登場させ、踏み込んだエピソードになってます。
『サウスパーク』シーズン21第4話あらすじ
[aside type=”normal”]
プロフェッサー・カオスがFacebookにカートマン率いるヒーロー集団の中傷記事を投稿。
町に招かれたマーク・ザッカーバーグは会社への批判をそらす。
(出典:Netflix)
[/aside]
Facebookのフェイクニュース
2017年10月11日にアメリカで放送された『サウスパーク』シーズン21第4話。
2016年のアメリカ大統領選にロシアが介入したことが明らかになり、それがFacebookを通じての介入だったとされて、世界中でFacebookは大きな注目されました。
そのFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが今回のエピソードに登場しています。
もちろんエピソードで描かれるのは、Facebookに投稿されるたくさんのフェイクニュース。
大統領選に関係なく、Facebookにはたくさんの偽情報が投稿されていて、それを信じてしまう人がいることが問題となっています。
時には世論を大きく動かしてしまうほどの偽情報。
アメリカでは国を挙げての大問題となっているのです。
カートマン達は偽情報によって、Netflixでの野望がパーになってしまいます。
そこで偽情報を阻止するために、マーク・ザッカーバーグに戦いを挑んだのです。
最後にはプーチン大統領まで登場して、ロシアの大統領選の介入について言及しています。
2020年現在でも問題となっているSNSの偽情報。
しかもその多くが政治に関することで、あえて国民を扇動するものもあります。
国を分断させてしまった原因の1つに挙げられるSNS。
さらに投稿を厳しく規制しないマーク・ザッカーバーグの態度は問題視されています。
そんなFacebookが抱える闇に鋭く切り込んだエピソードが、シーズン21第4話「メディア化プラン始動」なのです。
ヒーロー達のメディア化
Facebookの問題に深く切り込みながら、今回のタイトルは「メディア化プラン始動」。
原題は「Franchise Prequel」になっていて、配信や映画などで作られる作品のシリーズ化について取り上げています。
カートマン達が扮するヒーロー達は、お金儲けのためにヒーロー物語をNetflixでドラマ化してもらおうと考えます。
ヒーローそれぞれの物語や、全員集合やプリクエルなど、色んな作品を考えてシリーズ化を計画します。
これは、実際にヒーロー映画で起きている実態です。
特にマーベル作品は映画でもマーベル・シネマティック・ユニバースとしてたくさんの映画を作りました。
さらに、Netflixでもマーベルコミックヒーローのドラマが数多く配信されていて、シリーズを全て合わせると膨大な作品数になってしまいます。
カートマン達は、自分たちも同じようなことをしてお金儲けを考えていたのです。
でも結局彼らは仲間割れしてしまいますが。。。
そんな仲間にカートマンの言った「DCコミックスのようにフェーズ1で行き詰まるよ」と言ったのには思わず笑ってしまいました。
マーベルコミックスの映画はフランチャイズで大成功しましたが、ライバルでもあるDCコミックスの映画のフランチャイズはイマイチなのです。
皮肉でそのことをネタしするサウスパークはさすがだなと思いました。
まとめ
アメリカで大きな問題となっているFacebookに書き込まれるフェイクニュースを取り上げた『サウスパーク』シーズン21第4話。
この問題は今でも続いている問題で、より深刻化しています。
しかもこれはアメリカだけの問題ではありません。
世界がSNSに対してどのように対応するのか。
世界中の問題を『サウスパーク』らしい描き方で描いていました。