1864年南北戦争真っ只中のバージニア州。南部連合のバージニアに森の中に潜む1つの女子学園。そこには2人の教師と5人の生徒がいました。戦争が酷くなる中、帰る家のない生徒が残った学園。北軍の兵士は学園で助けてもらいますが、そこは女性達の優雅で美しい場所であるとと同時に、魔性の館でもあったのです。
『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』作品情報
The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ [DVD]
タイトル | The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめう(The Beguiled) |
監督 | ソフィア・コッポラ |
公開 | 2018年2月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間33分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
[aside type=”normal”]
南北戦争さなかの1864年、バージニア州。
ひっそりと佇むその女子寄宿学園には園長のマーサ、教師のエドウィナと5人の生徒が静かに暮らしていた。
ところがある日、負傷した北軍兵士マクバニーが見つかり、やむを得ず学園で看護することに。
男子禁制の園に突如現われた敵兵に女たちは警戒しつつも興味を抑えることができない。
そしてマクバニーの紳士的な振る舞いが、さらに女たちを浮き足立たせてしまうのだったが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/362361)
[/aside]
愛情と優しさ
北軍のジョン・マクバニー伍長を助けた女子学園。
そこは現在5人の生徒と学園長と1人の教師の7人で暮らしていました。
女子学園というだけあって、そこで暮らしているのは全員女性です。
彼女達はカトリックの教えのもとに勉強し生活を送っている女性達です。
北軍のジョンは彼女達にとっては敵兵でしたが、脚を撃たれたジョンを助けることにしました。
母性で持ってジョンを助けることにした7人の女性。
戦争の中にありながらも学園は優しさに包まれている場所という風に、ジョンは感じたかもしれません。
優しく温かみのある5人の女性達。
彼女達は全員ジョンに好意を示してくれました。
彼が歩くの手伝ったり、聖書を持ってきたり、音楽を引いたりと自分なりの愛情をジョンに示します。
園長のマーサはジョンのことを警戒していましたが、彼女さえもジョンとともにお酒を飲み、ジョンとの時間を楽しみました。
そんな中アリシアはとても積極的です。
寝ているジョンにキスをするなど、他の生徒が抱く好意よりも明らか明らかに「女」を見せてジョンに近づきます。
ただしジョンは美しいエドウィナのことが好きでした。
彼女もジョンを気に入り、ジョンはこの学園にずっといたいと思うようになります。
ジョンにとってはこの学園は愛と希望に満ち溢れる場所だったのです。
魔性と嫉妬
しかし女性達の「愛」はやがて嫉妬に向かって行きます。
「愛」と「嫉妬」は紙一重で、ちょっとしたことで心の裏側が出てきてしまったのです。
ジョンを取り合うエドウィナとアリシア。
それは深い嫉妬となり、ジョンの身に破滅を起こすものとなりました。
女性達はあの手この手でジョンに迫ります。
そしてジョンはエドウィナを愛しながら、アリシアの魔性にひかかってしまいました。
やがておかしくなってしまったジョン。
愛と希望を感じていたこの学園はジョンにとって、「イカれた女の館」になっていまいました。
そんなジョンに恐怖を感じる女性達。
エドウィナだけは彼のことを愛していましたが、他の6人はジョンを恐れ脅威を感じています。
そしてその恐怖が6人を結託させてしまいます。
ジョンを排除することで結ばれた6人。
彼女達はジョンの命を奪ってしまいます。
ジョンの様子を静かに見ている6人の女性の顔。
俺は魔女のようにも見えました。
さらにジョンの遺体を学園の外にだし、ポーチに座り遺体を見つめ続ける女性。
それは彼女達の本性が見えたようなシーンでもありました。
まとめ
女性の「陽」と「陰」を描いた『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』。
愛のある暖かい場所は一瞬で冷酷な冷たい場所へと変化してしまいました。
さらにその変化は嫉妬から起きたものでした。
女性の持ついろんな感情を描いたのが、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』でもありました。