新たなシリーズの始まりである『猿の惑星:創世記』。アルツハイマーの治療薬の開発のための実験台にされていたチンパンジー。遺伝子治療によって知能を持ったチンパンジーは自分たちを解放するために立ち上がります。そんな猿達のーのリーダーとなったのがチンパンジーのシーザーだったのです。
『猿の惑星:創世記』作品情報
タイトル | 猿の惑星:創世記(Rise of the Planet of the Apes) |
監督 | ルパート・ワイアット |
公開 | 2011年10月7日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間45分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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アメリカ、サンフランシスコ。
製薬会社の研究所でアルツハイマー治療の研究をする神経科学者、ウィル・ロッドマンは、開発中の新薬を投与したチンパンジーの知能が驚異的に発達したことを確認し、その成果を発表する。
しかし、そのチンパンジーは突然暴れ出し警備員によって射殺されてしまう。
事態を重く見た所長によってプロジェクトは中止を余儀なくされるが、射殺されたチンパンジーは妊娠中だったことから、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を秘かに引き取るとシーザーと名付け、自ら育てることに。
そして、次第にウィルとシーザーのあいだに人間の親子のような絆が芽生えていく。
その一方で、シーザーは並外れた知性を発揮し始めていく。
ところが、すっかり成長したシーザーはある日、ウィルの父を助けようとして隣人とトラブルを起こしてしまう。
それが原因でウィルと引き離され、類人猿保護施設の檻の中で屈辱と絶望の日々を送ることになるシーザーだったが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/339967)
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猿たちのリーダー:シーザー
遺伝子実験を受けた母親から生まれたチンパンジー。
彼は人間の元でシーザーと名付けられ育てられました。
薬を投与された母親の遺伝子を引き継いだシーザーは、普通のチンパンジーとは違い知能を持ったチンパンジーでした。
シーザーを育てていたウィルはシーザーに手話を教え、ウィルとシーザーは手話で会話をするようになります。
人間のように育てられたシーザーは、道具も使いこないほとんど人間と同じ生活を送るようになっていました。
しかしやがてシーザーは自分の存在に疑問を持ち始めます。
それと同時に自分達に対して酷い扱いをする人間を憎み始めたのでした。
知能を持ったシーザーは、送られた霊長類保護センターで猿達のリーダーとなっていきます。
その姿は名前のとおりまさしくシーザーのようでした。
シーザーという名前はウィルの父親の読んでいた、シャークスピアの『ジュリアス・シーザー』から取られました。
古代ローマの偉人とされるジュリアス・シーザー。
頭の良かった彼はその行動力でみんなのリーダーとなり内戦に勝利し、ローマ帝国の基礎を作りました。
そんなジュリアス・シーザーのようにシーザもまた猿達のリーダーになりました。
仲間を一致団結させるためにシーザーもまた知恵を使います。
そして自分たちを実験台とする人間と戦いました。
その時動物園にいる仲間も解放します。
彼は真のリーダーとして仲間に自由を与えました。
人間との戦いに勝利を収めた彼は、猿たちのジュリアス・シーザーとなったのでした。
『猿の惑星』シリーズとの繋がり
『猿の惑星:創世記』は新たな『猿の惑星』のシリーズとして、昔の作品のリブート版として製作されました。
映画のリブートとは新たに再始動することです。
なので昔の『猿の惑星』とは別の作品として製作されたのが『猿の惑星:創世記』です。
しかし『猿の惑星:創世記』には、宇宙船イカルス号が打ち上げから8ヶ月経ち、火星大気に突入するというニュースが流れています。
これは第1作目の『猿の惑星』で地球から打ち上げられた宇宙船のことです。
さらに途中で新聞の一面に「イカルス号遭難か?」という見出しが載っていました。
これも第1作目の『猿の惑星』に続く展開です。
といいうことはリブートとされていますが、旧『猿の惑星』シリーズと繋がりがあるのです。
この新シリーズを見ると同時に、旧シリーズを見るとより物語の展開が繋がって来るのかもしれません。
まとめ
新しいシリーズとして蘇った『猿の惑星:創世記』。
それは猿たちのリーダーであるシーザーが、リーダーとなり仲間を解放する物語でした。
シーザーは自分たちの家を作ろうとしていたのです。
そしてその物語は旧『猿の惑星』とも繋がりを感じさせる内容になっていました。