いよいよこれで最終章となる『ソウ』シリーズ。この作品で今まで疑問に残っていた謎が全て解けます。『ソウ』シリーズは他の作品と違い前の話を忘れていると話が見えない映画です。ここでは謎を解くために全ての作品につながるネタバレについて書いていますのでご注意ください。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』作品情報
タイトル | ソウ ザ・ファイナル 3D(SAW 3D) |
監督 | ケヴィン・グルタート |
公開 | 2010年10月30日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間30分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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ジグソウによる絶体絶命のゲームで何とか命を取り留めた数少ない生還者たちは、心に深い傷を負ったまま苦しんでいた。
そんな時、自身も死のゲームを奇跡的に生き残った男、ボビー・デイゲンが現われ、現代のイコンとしてマスメディアを賑わす。
彼のもとには救済を求める生還者たちが集まってくる。
一方、ジグソウの妻ジルが仕掛けた罠をどうにか切り抜けたホフマン刑事。
後継者争いに決着をつけるべくジルに迫っていく。
そして、遂に迎えた終焉の時。
はたして、最後に“ゲームオーバー”を告げるのは誰なのか?
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/337511)
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あの男が生きていた
『ソウ』シリーズは第1作品名から最後となる第7作品目まで全て繋がっています。
他のシリーズ映画は製作された順に映画を見なくても話を理解できることも多いですが、この『ソウ』シリーズに関しては順番に見ないと全く話が繋がりません。
しかも毎回行われているゲームやキーとなる登場人物を覚えていないと、途中から誰が誰なのか分からなくなってしまいます。
7作品もあるので時系列や登場人物を覚えておくのは大変ですが、それが『ソウ』シリーズの面白さでもありハマってしまう理由でもあるのです。
今作の冒頭は第1作目のラストシーンから繋がります。
これまでジグソウのメインとなるゲームで生還した人死んだ人は全て分かっていました。
死んだと思っていた刑事のエリックも実は生きていたことが途中で描かれます。(最終的には彼は『ソウ4』で死んでしまいます)
しかしたった1人だけその後どうなったのか分かっていなかった人物がいたのです。
それが第1作目のゲームに参加したジグソウの主治医のゴードンです。
彼はゲームで自分の足を切断して生き残ります。
一緒にゲームに参加していたアダムのためにも助けを呼びに行くと部屋を出て行きますが、その後どうなったか描かれていませんでした。
足を切断して大量に出血していたので、死んでしまったのかもと思っていた人もいたはずです。
しかしなんと彼は生きていたのです。
見事ゲームに勝ち生還したゴードンはジグソウによって助け出され、ジグソウのゲームのキーマンとなっていました。
ジグソウのゲームの手術は全てこのゴードンが行っていたのでした。
そして彼はジグソウにとって重要な人物となったのです。
暴走したホフマンに「ゲームオーバー」を告げたのは、このゴードンだったのです。
全ての謎解き
『ソウ』シリーズ6作品を見た段階で残っていた謎。
それがこの7作品目のファイナルで解けました。
全ては第1作目のゴードンに繋がっていたのです。
『ソウ6』でジグソウの元妻がテープを持って行った相手はゴードンでした。
ホフマンに手紙を残したのもゴードンでした。
彼はジグソウのゲームに見事勝ち生き残りました。
そしてジグソウに与えられた新たな「生」を生きていました。
偽の生還者ボビーに対して「あれだけの恐ろしい経験を生き抜き、前向きにとらえることができるとは見事な精神だ」とゴードンは言います。
ゴードンはジグソウのゲームの本当の意味を知っています。
一度は死んだも同然で新たに命を授かったゴードンには、ボビーのように軽々しく生還を口にできないことは分かっていたのです。
ジグソウの仕掛けたゲーム
『ソウ3』でジグソウは死んでしまいますが、『ソウ』シリーズのゲームは全てジグソウが仕掛けたゲームでした。
たった1つだけホフマンがジグソウを真似たゲームがあっただけで、あとは全てジグソウが用意したゲームでした。
そのゲームのは「人間の本質を試す」ものです。
「生」「死」「欲」「執念」というどれもが人間の本質を暴き出すゲームでした。
しかしこのゲームは全てジグソウのルールに従っていたら、助かるゲームでもあったのです。
いとどは救われたアマンダはそしてホフマンも、結局は欲に負けてしまいました。
唯一その欲に勝ち、本当の意味で生還したがゴードンだったのかもしれません。
まとめ
ついにファイナルを迎えたジグソウのゲーム。
長いゲームでしたが、全て人間の本質を試すものでした。
『ソウ』シリーズは一気に見るのは大変ですが、話を理解するためにも続けて見ることをお勧めする映画です。
見終わったとにどんな気持ちになるか?
人間の本質を見ることがで出来る作品です。