1881年、アリゾナ州のトゥームストーンで起こったOK牧場の決闘を描いた作品が『OK牧場の決斗』です。事実を元にしながら描かれたこの作品では、保安官兄弟だったはずのワイアット兄弟が、クラントン兄弟と戦うことになった経緯が描かれていました。
『OK牧場の決斗』作品情報
タイトル | OK牧場の決斗 (Gunfight at the O.K. Corral) |
監督 | ジョン・スタージェス |
公開 | 1957年7月3日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間02分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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牛泥棒のクラントン一家を追ってフォート・グリフィンにやって来たダッジ・シティのマーシャル、ワイアット・アープは、町民からリンチされそうになっていた賭博師ドク・ホリデイを、彼の情婦ケイトの協力で救い出す。
以来、ドクとワイアットにはある種の信頼関係が築き上がる。
ダッジ・シティで女賭博師ローラと出会ったワイアットはやがて彼女と共に第二の人生を歩もうと決意するが、そこへトゥームストンの町で保安官をしている兄バージルから救援の報が届けられる。
クラントン一家との対立がいよいよ本格化してきたのだ。
こうして、ワイアットは今や固い友情で結ばれたドクと共にトゥームストンへ向かった……。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/3435)
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ワイアット・アープ
アメリカ西部開拓時代の保安官ワイアット・アープ。
彼の兄弟も保安官で、保安官一家のアープ家でした。
しかし元々はバッファロー狩りで生計を立てていたのがワイアット・アープでした。
その頃からガンマンとして銃の腕前が有名で、その後保安官事務所で働き出すようになりました。
『OK牧場の決斗』の中では温厚そうに描かれているワイアット・アープでしたが、実際の若い頃の彼は保安官の同僚と口論をし解雇された経験もありました。
解雇された後に行き着いたのが、ダッジ・シティでした。
ワイアット・アープ はここで同じように保安官として働き始めたのでした。
『OK牧場の決斗』ではワイアット・アープがダッジ・シティで保安官として働いているところから物語は始まります。
拳銃をダッジ・シティの中に持ち込むことを禁止とするワイアット。
彼のおかげで街の秩序は守られていましたが、無法者達からは煙たがられれている存在でもありました。
法を1番としているワイアットの元に、トゥームストーンにいる兄から連絡がきて兄を助けるためにトゥームストーンにワイアットは戻って行きます。
しかし実際は、ワイアットの暴力的なやり方から彼はダッジ・シティを追い出されたようです。
そんなワイアットが向かったのがトゥームストーンで、ここに兄弟とともに移り住みやがて兄がトゥームストーンの保安官になったというのが、実際の流れになります。
OK牧場の決闘
トゥームストーンに移り住んだアープ兄弟。
この街でワイアットも兄とともに保安官になります。
しかし1881年にクラントン兄弟を含むカウボーイズと呼ばれる集団と、アープ兄弟は一触即発状態になります。
映画のかなで描かれているようにカウボーイズは牛を盗んだり犯罪行為を行っていました。
さらにワイアットの三角関係も絡みワイアット達はカウボーイズと敵対するようになっていきます。
そして1881年10月26日に「OK牧場の決闘」と呼ばれる事件が起きたのです。
拳銃を所持しているカウボーイズ達の元に、拳銃を放棄するようにアープ兄弟とドク・ホリディが出向き、そこで銃撃戦が起こりました。
映画の中ではジョニー・リンゴに恨みを抱いているドクも決闘の場に向かい、リンゴを倒したことになっていましたが、実際はリンゴはこの戦いには参加していませんでした。
事実と違うところもありますが、決闘の結果は事実に近くアープ 兄弟やドクが勝利します。
しかしこの決闘やこの決闘後の戦いなどでワイアット・アープは追われる身となり、逃走することになってしまったのです。
学びポイント
実際に起こった事件「OK牧場の決闘」を描いた作品『OK牧場の決斗』。
事実と違う描写やワイアット・アープ自体の描かれ方も史実とは異なりますが、西部開拓時代の様子などをこの映画から知ることができます。
そして実際にあった「OK牧場の決闘」。
この出来事を現代の人が知ることになったのも、この映画のおかげとも言えます。
「OK牧場の決闘」を扱った作品はたくさんありますが、『OK牧場の決斗』の銃撃戦は迫力を感じるガンアクションになっていました。
また劇中で流れる主題歌も、心に残る音楽になっていました。