コレクターによって盗まれてしまったウッディ。行き着いた先で見た世界はヒーローだった頃の自分の姿でした。そこで出会ったカウボーイ仲間とともにアンティークとして飾られるのか?それとも助けに来たバズ・ライトイヤー達とともにアンディの元に戻るのか?成長するアンディを考えるとウッディは今後が不安になってしまうのです。
『トイ・ストーリー2』作品情報
タイトル | トイ・ストーリー2(Toy Story 2) |
監督 | ジョン・ラセター |
公開 | 2000年3月11日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間32分 |
Rotten Tomatoes
『トイ・ストーリー2』あらすじ
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ウッディ誘拐事件が発生!
バズとオモチャ仲間たちは、ウッディを見つけ出すために、決死の覚悟で外の世界に飛び出します。
一方、“超プレミアム人形”として、カウガール人形のジェシーや馬のブルズアイと一緒に日本のオモチャ博物館へ送られようとしていたウッディは、ジェシーからある事実を聞かされて、仲間たちの元に戻りたい気持ちが揺らぎ始めていました。
そんな時、さまざまな危険をくぐりぬけ、バズたちがウッディ救出に現れて…。
(出典:https://www.disney.co.jp/studio/animation/0084.html)
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アンティークのおもちゃとして
TOY STORY(トイストーリー) Woody’s Roundup(ウッディズ ラウンドアップ)Stinky Pete(スティンキー・ピート)
ウッディがアンディの家から盗まれてしまい、たどり着いた先はおもちゃのコレクターの元でした。
そこで初めてウッディは自分の昔の話を知ります。
人形劇「ウッディのラウンドアップ」の主人公だったウッディは子供達の間で大人気で、たくさんの関連グッズも作られていたのです。
しかしそのうちブームは去り、子供達は宇宙ヒーローに夢中になりました。
人形劇は途中で打ち切られてしまい、ウッディのグッズも作られなくなったのです。
ウッディは「ウッディのラウンドアップ」の仲間達と出会い、彼らと一緒にアンティークのおもちゃとして日本へ行こうと誘われます。
子供が成長してしまうと見向きもされなくなってしまうおもちゃ達。
壊れてしまうと捨てられてしまうおもちゃ達。
ウッディはそんな日が自分にくることを恐れています。
アンディの家に戻るよりもカウボーイ仲間とともにアンティークとしての名誉を得る方が幸せなのかもしれないと考えるようになってしまったのでした。
危険を冒してまでも助けに来てくれたバズ・ライトイヤー達を追い返してしまいます。
「子供に愛されてこそおもちゃだ」
「おもちゃは子供の遊び相手だ」
とバズ・ライトイヤーに言われても、ガラスケースに入ってずーっと人間達に愛されることを選んでしまうのでした。
名誉を手に入れ多くの人を相手にするのか、それとも先は分からないけど大切な人のそばにい続けるのか。
究極の選択を迫られるウッディは一度は名誉を選んでしまいますが、自分の使命を思い出しました。
自分の使命を捨てて名誉を手に入れる人生と、最後まで自分の使命を全うする人生。
大切な宝物が何なのか知っていたウッディは、最後にはウッディらしい答えを選びました。
おもちゃの宿命
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まだまだアンディはウッディ達おもちゃと遊んでくれる年齢です。
しかしアンディが大きくなってしまった時、自分たちはどうなてしまうのか分かりません。
その辛さをジェシーは知っています。
以前はエミリーと一緒に遊んでいましたが、エミリーは大きくなるとジェシーを手放してしまいました。
特に女の子は成長が早いし、おもちゃよりもオシャレに興味が移ってしまいます。
悲しい経験を知っているジェシーは、捨てられて倉庫にいるよりもガラスケースの中でも人目に当たっていたいと思っていたのかもしれません。
おもちゃとして生まれて来た彼らにはおもちゃとしての人生があります。
「子供を幸せにしてこそおもちゃだ」というおもちゃの運命をウッディは受け入れました。
そしてそれが自分にとって幸せなことだとも分かっていたのです。
今までアンディと過ごして来た時間はウッディにとっては大切な掛け替えのない時間です。
この先どうなるか分からないけど、ウッディはアンディの成長を見守りたいと思ったのです。
おもちゃ仲間が大切な友達のように、アンディも大切な友達で宝物です。
だからこの先もアンディの成長を見続けることを選んだのでした。
いつかはアンディが自分の元を離れてしまうことは事実です。
アンディとの関係は変わってしまうけど、友達としてウッディはアンディをこの先も見守っていくはずです。
そしてそれはウッディだけでなく、アンディのおもちゃ達全員がそうするでしょう。
まとめ
大ヒットした『トイ・ストーリー』の続編『トイ・ストーリー2』では、おもちゃ達の運命が描かれていました。
楽しい時間を過ごした子供といるのか、それとも名誉を選ぶのか。
おもちゃの運命を考えると切なくなってしまう物語でしたが、人生の選択という視点では私たちにも起こりうることです。
ずっと一緒にいられないと分かっていても、それでもアンディの成長を見守ることを選んだウッディ。
アンディがウッディ達と一緒に遊ぶ時間が、少しでも長く続くといいなーと願ってしまいました。