映画『真田幸村の謀略』あらすじと考察 真田幸村と真田十勇士のもう1つの物語

関ヶ原の戦い後の真田幸村の人生を描いた『真田幸村の謀略』。徳川家康の首を討ち取るために真田十勇士とともに大阪の陣に向かいます。歴史的事実とは違うラストですが、家康の首に執着したもう1つの真田幸村の物語です。

目次

『真田幸村の謀略』作品情報

タイトル 真田幸村の謀略
監督 中島貞夫
公開 1979年9月1日
製作国 日本
時間 2時間28分

『真田幸村の謀略』あらすじ


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関ヶ原の戦いに敗れた真田幸村は、高野山麓に身を潜めながら、天下統一を成さんとする徳川家康の首をうかがっていた。

そんな折、父の昌幸が家康の策にかかり命を落とす。

幸村は、打倒家康のため全国から腕利きを集めるべく、戸沢白雲斎のもとを訪ねるが、家康への協力を拒んだために、既に服部半蔵に殺されていた。

師を亡くした猿飛佐助が仲間に加わり、白雲斎の残した“草の者”人名帖を頼りに、次々と忍びの者たちが幸村のもとへ集められた。

かくして、ここに真田十勇士が結成された!

(出典:https://www.happyon.jp/the-shogun-assassins)

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真田幸村

『真田幸村の謀略』に描かれる時代は関ヶ原の戦いで石田三成を破ったあとです。

真田昌幸よ息子の幸村は関ヶ原の戦いで石田三成率いる西軍についたため、九度山に追いやられてさらに徳川家に監視されながらの生活を送っていました。

幸村の兄信幸は関ヶ原の戦いで徳川側についたため上田藩主となっていました。
映画の中では詳しく描かれていませんが、兄と弟が戦うことになったのは兄信幸の妻は家康の養女でありまた家康の重心の本多忠勝の娘の小松姫であり、一方で幸村の妻は西軍の大谷吉継の娘であったことも関係しています。

父昌幸は、徳川家康の首を討ち取ることを夢見ていましたが、徳川の刺客に殺されてしまいます。
このことがきっかけで、幸村は草の者を集めて徳川家康の首を狙うことにしたのでした。

事実は昌幸の死は九度山での流人生活がこたえて、九度山で病になりなくなったようです。
その後大阪の陣の時に豊臣家が浪人達を集める時に九度山の幸村にも声をかけ、大阪城に出向くことになりました。

真田十勇士

真田幸村に仕えた幸村の家臣達10人。
10人の中には歴史的な由来を持つ人物もいますが、「真田十勇士」という書物の中の架空の人物です。

[box class=”green_box” title=””]雲隠才蔵
猿飛佐助
海野六郎
望月六郎
筧十蔵
穴山小助
由利鎌之助
根津甚八
三好伊三入道
三好清海入道[/box]

『真田幸村の謀略』では猿飛佐助は、超能力のような力で自然を左右することができる人物になっていました。

真田丸

大河ドラマのタイトルにもなった『真田丸』ですが、大坂冬の陣の時に幸村が立てた出丸のことです。

徳川家康が大坂城の弱点と考えた場所に、幸村は出丸を構えます。
ちなみに出丸とは本城から飛び出た場所に堀や石などで区切った場所のことです。
幸村や真田十勇士はこの場で徳川勢を迎え撃ちます。

幸村の巧妙な作戦で幸村は家康軍を破ります。
その結果、家康は和議の交渉を進め家康の攻撃に恐れた豊臣けは和議を結んでしまいました。

家康の首に執着した幸村

大阪冬の陣で和議を結んでしまったために家康の首を取れなくなってしまった幸村。
幸村は自ら草の者となり、家康の首を取るために計画を練ります。

豊臣秀頼を徳川家と再度戦うように仕向け、家康を城から外に出します。
大阪夏の陣となるこの戦いは、大阪城の周りはすでに家康によて固められていたために、負け戦でした。
この戦いで家康は豊臣家を倒し、天下統一を成し遂げるのです。

家康を爆薬を仕掛けた場所におびき寄せた幸村達。
次々と「我こそは幸村」と叫びながら家康に向かって詰め寄ります。
幸村の首を取ったと思っていた家康達は驚き、家康は馬に乗り逃げ出します。

家康を追いかける幸村は家康を追い詰め、首をなはね父の夢そして自分の願いを達成したのでした。

『真田幸村の謀略』の中ではこの事実は1年隠され、1年後に家康は病死したとされたとナレーションが流れます。
もちろんこれは事実とは違いますが、家康の死因は長年謎とされてきましたので、『真田幸村の謀略』のようなことも起こったかもしれません。

まとめ

真田幸村と真田十勇士の物語を描いた『真田幸村の謀略』。

史実と違いSF的な要素になっていますが、決してコメディーではなく真面目な幸村の物語となっています。

歴史的背景は史実と同じなので、それを踏まえた上でみるとこんな展開もあったのかもと楽しめる作品になっています。

SF的な合成や大掛かりな戦いのシーンなどお金がかけらていることも分かりますし、名優達が一堂に集結している作品なので見応えある映画となっていました。

 

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