アメリカのクリスマス映画の定番といえば、『三十四丁目の奇跡』。クリスマスシーズンに必ずテレビで放送される映画でアメリカ人のほとんどの人が見た事ある映画です。この映画はサンタクロースを通して、常識では考えられない事を信じられるかどうかという事を、私たちに問いかけています。
『三十四丁目の奇跡』作品情報
タイトル | 三十四丁目の奇跡(Miracle on 34th Street ) |
監督 | ジョージ・シートン |
公開 | 1948年11月12日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間36分 |
Rotten Tomatoes
『三十四丁目の奇跡』あらすじ
ニューヨークのマンハッタンにやってきた本物のサンタクロース。
クリスマス商戦に向けてパレードを行うメイシーズに、サンタの役として雇われます。
子供達を喜ばせるために、サンタの役を引き受けた本物のサンタクロース。
しかし「自分はサンタクロースだ」と言い続けた事で、頭がおかしい人と思われてしまいます。
そしてついには精神病院に入れられてしまいます。
サンタクロースを病院から出すために、「彼はサンタクロースなのか?」という前代未聞の裁判が始まったのでした。
多くの人に愛されるクリスマス映画
ニューヨークのマンハッタンにやってきたサンタクロースの物語という内容の『三十四丁目の奇跡』。
サンタクロースのことが描かれていて、アメリカ人にとっては愛すべきクリスマス映画の1つになっています。
しかもクリスマス映画なのにこの映画は子供向けの映画でなく、大人に向けた映画となっています。
「サンタクロースを信じるのか、信じないのか」が映画の論点になります。
しかしサンタクロースの存在を通しながら、大人達に違う事を伝えようとしています。
それは劇中のセリフにありました。
「信じていれば常識は問題ではない。」という事です。
大人になれば常識を気にしてしまい、子供のようには考えられなくなってしまっています。
そんな大人に向かって、信じることの大切さを思い出させてくれる映画なのです。
だから、クリスマスシーズンには何度も放送されていて、多くの人が大好きなクリスマス映画になっています。
クリスマス商戦に物申す!
信じることの大切さを伝えようとしている、『三十四丁目の奇跡』。
もう1つ訴えていることがありました。
それはみんながクリスマスの本来の意味を忘れていることです。
クリスマス商戦という言葉があるくらい、デパートなどはクリスマスに売り上げを上げようとします。
子供が望んでないものでも在庫を残さないために、売りさばこうとしているのです。
それを見た本物のサンタクロースは心を痛めてしまいました。
クリスマスは商売ではない!
そんなことも映画を通して伝えようとしているように感じました。
いつの時代に見ても、心温まる面白い映画です、
ぜひ、クリスマスの時期には見て欲しい映画の1つです。