遊園地の乗物に乗るために「僕を大きくして」とお願いしたのに、朝目覚めると大人になってしまっていた少年ジョッシュ。思いもよらない出来事に最初は戸惑うジョッシュでしたが、次第に大人の世界を楽しみ始めたのでした。
『ビッグ』作品情報
タイトル | ビッグ(Big) |
監督 | ペニー・マーシャル |
公開 | 1988年7月23日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間44分 |
Rotten Tomatoes
『ビッグ』あらすじ
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カーニヴァルの夜、望みをかなえる魔王のボックスにコインを入れた主人公が、翌朝目覚めると少年からオトナに成長していた。
親友の協力によって玩具メーカーに就職した主人公だったが、持ち前の自由な発想が社長に認められめきめき昇格していく……。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=19132)
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子供が大人になっちゃった
「大きくして欲しい」と願ったらまさか大人になってしまっていた少年ジョッシュ。
自分の事態に驚き相談したのが親友ビリーでした。
最初は信じないビリーでしたが、ジョッシュが二人しか知らない歌を歌ったことで彼だと信じてくれます。
そしてなんとしてジョッシュを助けようと協力してくれたのでした。
ある朝起きたら体が変わってしまっていた。
こんな物語の時、だいたいそれを受け入れてくれるのは子供です。
ジョッシュも母親に真実を告げているのに、母親は信じてくれませんでした。
最初に信じてくれのはいつも子供なのです。
子供が一生懸命に真実を述べているのに、なぜだか信じれないのが大人なのです。
ジョッシュと恋仲になったスーザンもジョッシュが真実を打ち明けた時、信じてくれませんでした。
大人は常識ではありえないことが起こってしまうとそれを否定して受け入れません。
でも子供は信じることができるのです。
大人と子供の違いのまず1つは、常識外のことでも素直に信じることができるかどうかだと思います。
楽しいことが1番
大人になってしまったジョッシュは、運よくおもちゃ会社に就職することができました。
そこには出世を狙う同僚のポールがいます。
彼は数字を重視して新しい商品を考えていますが、ジョッシュは彼の提案する商品の面白さが分かりませんでした。
ジョッシュは見かけは大人でも心は子供のままなので、子供が何を1番欲しがっているのかが分かっています。
子供たちが楽しむ方法を知っているのです。
それは数字による分析ではなくて、純粋に楽しいかどうかなのです。
ジョッシュは子供だからそれがリアルに分かりますが、大人の場合は子供の頃の気持ちを忘れてしまっています。
だから大人が子供の気持ちを理解するには子供の視点に立たなくてはいけないのです。
子供の気持ちになって考えれるかどうか、それが重要だったのです。
いつしか自分のことばかり考えるようになってしまった大人は、心から楽しむことを忘れています。
子供はいつでも本気で何かを楽しむことができるのです。
大人になる瞬間
子供のジョッシュのまま仕事を続けていた彼でしたが、だんだん同僚のスーザンと仲良くなっていきます。
そして次第に彼女を好きになり、彼女に恋をしてしまいました。
恋人関係になったジョッシュとスーザン。
その日からジョッシュは大人になったのでした。
それまでミルクセーキやソーダーを飲んでいたジョッシュだったのに、コーヒーをブラックで飲みます。
そしてきちんとスーツを着て、会社に行くようになったのでした。
恋人ができたことで精神的にも肉体的にも大人になったジョッシュ。
子供が大人になる最初の段階は、好きな人ができることなのかもしれません。
それまでは恋人よりも親友だったのに、親友よりも恋人を優先するようになります。
これは誰もが経験したことあることかもしれません。
恋人と親友の間で揺れ動く気持ち。
これが大人と子供の境目といえそうです。
まとめ
子供が大人になってしまうとどうなってしまうのか?
そして子供と大人の違いは?
いつから子供は大人になってしまうのか?
そんな子供と大人の違いを描いていたのが『ビッグ』でした。
「早く大人になりたい」や「子供のままでいたい」などと思った幼少期。
でもいつしか私たちは必ず大人になっています。
子供の頃の純粋な気持ちや大人になった甘酸っぱさを思い出させてくれて、さらに大切な何かに気付かせてもらえる映画でした。