映画『世界にひとつのプレイブック』感想と解説 前向きになれば希望の光が見えてくる


躁鬱病のパットと奔放な性生活を送っていたティファニー。精神的に病んでいるとされていた二人が出会い、人生を前向きにいきていく物語の『世界にひとつのプレイブック』。どんなにどん底でも希望はある。そのサインを見逃すな。懸命に生きる私達へのアドバイスになっています。

『世界にひとつのプレイブック』作品情報

タイトル 世界にひとつのプレイブック(Silver Linings Playbook)
監督 デヴィッド・O・ラッセル
公開 2013年2月22日
製作国 アメリカ
時間 2時間02分

Rotten Tomatoes

『世界にひとつのプレイブック』あらすじ


世界にひとつのプレイブック [Blu-ray]

妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。

ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って社会復帰を図ることに。

心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを引き起こすこともしばしば。

そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。

彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女のエキセントリックな言動に振り回されるハメに。

ところがティファニーはパットの妻とも知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。

その交換条件として、ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが…。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344429)


希望の光が見えてくる

出典:IMDb

『世界にひとつのプレイブック』の原題はSilver Linings Playbook

Silver Linings とは銀色の裏地という意味です。
アメリカでのことわざのようなもので、灰色の雲の後ろにも銀色に輝く裏地があるといこと意味します。
つまり逆境な状況でも必ず希望の光はあるということなのです。

『世界にひとつのプレイブック』の登場するパットもティファニーも愛する人と離れてしまいます。
パットには接近命令がティファニーに至っては旦那さんを亡くしてしまいました。
そのことから精神的におかしくなってしまった二人は、周囲からもクレイジーとみなされて敬遠されています。

そんな二人が出会うのですが、どちらの人生もある意味どん底です。
それでも希望の光はあるんだよというのが、この映画のテーマになっています。

ティファニーは先に希望の光を見つけていました。
「過去も含めて自分が好き」と言えるティファニーは、前向きに歩き始めていました。
しかしパットはいつまでも昔の奥さんニッキーにこだわり続けています。
言葉では「前向きに」と言いながらも、頭や心の中では過去にこだわり続けていたのでした。

過去にこだわるあまり自分の感情がコントロールできずに、怒り狂ってしまうパット。
そんなパットの希望の光は目の前にいたティファニーだったのです。
なかなかそれに気づかないパットにやきもきしますが、ラストには感動のシーンが待っています。

希望の光を捕まえたパット。
パットとティファニーは前向きに歩き始めたのでした。

舞台はフィラデルフィア


NEW ERA (ニューエラ) NFLキャップ (The League 9FORTY 940 NFL Cap) フィラデルフィア・イーグルス

『世界にひとつのプレイブック』の舞台はフィラデルフィアです。
パットの父親は地元アメフトチームのフィラデルフィア・イーグルスの大ファンです。
アメリカ人のアメフト好きは有名ですが、この映画をみれば彼らがどれだけ地元チームを応援しているかすぐに理解できます。

タイトルにもなっているプレイブックとは、アメフトの作戦のポジションが書かれた本のことです。
アメフトにはたくさんの作戦があって、それがまとめられたもののことをプレイブックと言います。

パットとティファニーが希望を手にするためのプレイブックの中に書かれた1つがダンスだったのです。
でもティファニーが何度も言っていたように、サインに気がつかなければ手にすることはできないのです。
その兆しがあったら何が何でも逃すな、ということでもあるのです。

ティファニーの方が早くそのサインに気がついていたのです。
パットはサインを見逃しそうになっていましたが、家族や仲間の支えでその大切なサインを逃すことなく希望を手に入れることができたのでした。

まとめ

生きていると時には絶望を感じることがあります。

それでも必ず希望はあるというメッセージが込められた映画が『世界にひとつのプレイブック』です。

しかし希望はあるけどその兆しを見逃すなということも伝えています。

希望を手にするためには、過去にとらわれず前を向き好機を見逃さないようにすることが大切だとも伝えているのです。

どん底にいる時私達は過去にこだわってしまいますが前を向くことこそが必要なのだという、人生のアドバイスが『世界にひとつのプレイブック』なのです。