モスラが人間の前に姿を表したのは小美人を救うためでした。自分の欲のために小美人をインファント島から連れ出してしまった責任者のネルソン。彼のために日本とロリシカ国の国民は危険な目にあってしまったのです。
『モスラ』作品情報
タイトル | モスラ |
監督 | 本多猪四郎 |
公開 | 1961年7月30日 |
製作国 | 日本 |
時間 | 1時間41分 |
Rotten Tomatoes
『モスラ』あらすじ
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南洋のインファント島に座礁した第二玄洋丸の乗員は、無人と思われたその島に、原住民が生存していることを伝えた。
インファント島で核実験を行なったロリシカ国は、実態を調べるため、島に調査隊を派遣する。
調査隊の一行は、そこで巨大な卵と卵に仕える妖精のような小さな女性“小美人”を発見する。
隊長のネルソンは小美人を連れ帰り、見せ物にして売り出すことを画策した。
一方、虜となった小美人は、テレパシーで島の守り神、モスラの救けを呼ぶ。
モスラは小美人の声に応え、海を渡って日本に上陸した。街を破壊して進むモスラの幼虫に、自衛隊は激しい攻撃を加える。
幼虫は東京タワーに繭を作り、やがて成虫となってその巨大な姿を現した……。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=86207)
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インファント島の秘密
嵐の後インファント島に打ち上げられた第二玄洋丸の乗組員たち。
インファント島では水爆実験が行われていたので、乗組員達が放射線を浴びてしまったことが心配されます。
しかし助かった乗組員を調べると彼らの体には放射線は検出されませんでした。
なぜそんな現象が起きたのか?
彼らは「原住民に赤いジュースをもらった」と答えたのでした。
水馬実験を行なったロリシカ国は島は無人島であることを確認してから実験を行なっていました。
乗組員達の言う原住民とは?
日本とロリシカ国はインファント島に調査団を送ることにしたのでした。
インファント島には小さな女性が二人いました。
この女性を小美人と呼ぶことにした調査団は、二人を捕まえようとします。
すると原住民が現れたのでした。
二人を逃すと原住民は姿を消します。
この島にとって小美人は大切な存在だったのです。
インファント島には人間が知らなかった秘密隠されていたのでした。
ほとんどの調査団がそのまま秘密にしておこうと考えましたが、責任者のネルソンは小美人を連れて帰り、ショーを開いてお金儲けを考えていたのでした。
双子の小美人
インファント島にいた双子の小美人。
ネルソンによって東京に連れてこられてしまいました。
彼女達は最初はインファント島の言葉を話していましたが、東京に来ると日本語を話せるようになっていました。
彼女達はテレパシーを使うことによって、日本語を理解したようです。
さらにそのテレパシーを使ってインファント島にいるモスラを呼んだのでした。
彼女達の歌う「モスラの歌」。
その歌によってモスラは卵からかえり、小美人を連れ戻すために東京に向かったのです。
モスラを呼ぶ「モスラの歌」。
一度聞くと頭から離れません。
映画を見終わった後は、しばらく頭の中で「モスラの歌」が回っていました。
インファント島のモスラ
小美人を連れ戻すために蘇ったモスラ。
卵から生まれた時は幼虫の姿です。
東京には幼虫の姿でやってきます。
海を渡り東京に上陸したモスラは渋谷を壊滅状態に追い込みます。
戦車や戦闘機などでモスラの幼虫を攻撃しますが、全く歯が立ちません。
渋谷の街を進んだモスラは東京タワーで止まります。
そして東京タワーを二つにおると、そこで繭になったのでした。
繭になったモスラを攻撃し一時はモスラを奴桁思っていましたが、小美人の歌が聞こえるとついにモスラは孵化し、本来の姿になったのでした。
蛾の姿になったモスラはそのまま小美人を探して飛び立っていったのでした。
まとめ
私利私欲のために小美人を連れ帰ってしまった人間。
そんな人間に対してモスラは容赦ありませんでした。
しかし今作は自分たちは間違ったことをしていると思った人間は、小美人を返したほうがいいと思い始めます。
モスラは人間にとっては敵ではなかったのです。
人間がインファント島ルールを破ってしまったのでした。
最後にインファント島で「平和こそは永遠に続く繁栄の道」と言う声が聞こえます。
それはモスラから私たちへのメッセージのようにも聞こえます。