『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』でアカデミー賞を受賞したブラッド・バード監督の初の長編アニメーション映画が『アイアン・ジャイアント』です。どの作品にも共通する「諦めない夢」は原点となる作品から始まっていました。
『アイアン・ジャイアント』作品情報
タイトル | アイアン・ジャイアント(The Iron Giant) |
監督 | ブラッド・バード |
公開 | 2000年4月15日 |
製作国 | イタリア |
時間 | 1時間26分 |
Rotten Tomatoes
『アイアン・ジャイアント』あらすじ
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1957年秋。
メイン州の小さな町に住む9歳の少年ホーガースは「金属で被われた大男が空から降ってきた」という話を耳にする。
時はまさにソ連が世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げた直後。
宇宙人の存在を信じるホーガースは、夜中に家を抜け出し、空から来たロボットを探しに行く。そしてホーガースが森でみつけたのは、金属を食べ子供のように好奇心旺盛な鋼鉄の巨人、“アイアン・ジャイアント”だった。
(出典:https://eiga.com/movie/1848/)
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記憶をなくした巨大ロボット
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時代は1957年。
アメリカとソ連の冷戦状態が続き、いつ核戦争が始まっておかしくない状態でした。
子供達は学校で核爆弾が落ちてきたら机の下に隠れようというビデオを見ています。
街にも避難場所の防空壕が用意されています。
そんな時際に主人公の少年ホーガスが見つけた巨大ロボット。
この年齢の少年たちにとっては嬉しくてしょうがないはずです。
自分のロボットとして隠します。
そして次第に心を通わせていく少年とロボット。
巨大ロボットは記憶を失っています。
少年と接することで色んなことを学び始めていましたが、ホーガスのおもちゃの銃を見て昔の自分を思い出しました。
巨大ロボットは攻撃用ロボットとして作られていたのです。
銃を向けられると自己防衛として攻撃するようになっていたのです。
ホーガスと過ごすうちに「スーパーマン」になりたいと思っていたロボット。
でも彼の本能は真逆の行動をしてしまいます。
本能に逆らえない巨大ロボットでしたが「ジュウ コロス」というホーガスの言葉が心に残っていたのでした。
なりたい自分になる
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『アイアン・ジャイアント』の監督ブラッド・バード。
彼の他の作品『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』を見ても、共通するテーマがあります。
それは『アイアン・ジャイアント』で描かれている「自分のなりたい自分になれ 自分で決めろ」ということです。
この言葉をホーガスに言われ思いとどまったアイアン・ジャイアントでしたが、それはまたホーガス自身も言われている言葉でした。
「夢を諦めるな」それが、ブラッド・バード監督から子供達へのメッセージです。
アイアン・ジャイアントは自分の夢「スーパーマン」になるを貫きました。
アイアン・ジャイアントにように「夢を諦めずに、なりたい自分になれ」。
監督がどの作品でも訴えているテーマなのです。
それと同時に『アイアン・ジャイアント』の中にはもう1つ心に響く言葉があります。
アイアン・ジャイアントが何度も繰り返す言葉「ジュウ コロス」です。
なかなか銃規制の進まないアメリカ社会にとって、大切な言葉に感じます。
もちろんアメリカだけでなく、世界中の人に共通することでもあります。
長く愛され続ける尊いメッセージが込められてもいるのです。
まとめ
ブラッド・バード監督の原点である『アイアン・ジャイアント』。
「なりたい自分になれ」「夢を諦めるな」という監督からの応援メッセージのこもった作品でもあります。
少年とロボットが心を通わしていく王道のストーリー展開ではありますが、心に響く作品でもあります。
子供と大人どちらにも訴えるメッセージが描かれている内容になっていました。