世界的に大ヒットしたドラマ『刑事コロンボ』。ドラマシリーズとなる前にテレビ映画として単発で放送されたのが「殺人の処方箋」です。シリーズとは違ったオープニングのアニメーションなどドラマシリーズとは少し違う『刑事コロンボ』を楽しみことができる作品です。
『刑事コロンボ 殺人処方箋』作品情報
タイトル | 刑事コロンボ 殺人処方箋(Prescription:Murder) |
監督 | リチャード・アーヴィング |
公開 | 1972年8月27日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間40分 |
Rotten Tomatoes
『刑事コロンボ 殺人処方箋』あらすじ
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精神分析医のレイ・フレミングは、患者の若い女優と愛人関係にあった。
彼は妻のキャロルから、離婚してこのスキャンダルを公表すると言われ、愛人と共謀して妻の殺害計画を実行する。
自宅で強盗に襲われ殺されたように工作し、その後、キャロルに変装した愛人と共に、大芝居を打って完璧なアリバイを作った。
(出典:https://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/list/epi_1.html)
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テレビ映画版『刑事コロンボ』
ドラマシリーズになる前に製作された『刑事コロンボ』。
単発のテレビ映画として製作されたため、この後に放送されるシリーズとは違います。
大きく違うのは冒頭のオープニング。
ロールシャッハ・テストのようなオープニングのアニメーションは、今でも語り継がれているオープニングの1つです。
ロールシャッハ・テストとは性格分析の際に用いられるテストの1つで、左右対称のインクの染みから何を連想するかで分析します。
そのテストに使われる染みのような絵が、『刑事コロンボ 処方箋』のオープニングに映し出されます。
物語の犯人は精神分析医なので、それと引っ掛けて使用されたのかもしれません。
「うちの妻が・・・」
刑事コロンボの口癖の1つ「うちの妻が。。。」というセリフはこのテレビ映画版でももちろん登場します。
ペンが見つからないコロンボがペンを借りながら「妻によく持たされます」と言ったり、精神分析医のフレミングに自分の精神分析をしてもらう時も「妻に分析してもらいなさいと言われます」と言います。
テレビ映画版からすで刑事コロンボの口癖のようです。
さらにもう1つの口癖「後もう1つ」と言って質問をする口癖も登場します。
この時から刑事コロンボのキャラクターは出来上がっていたようです。
1枚上手だった刑事コロンボ
犯人の精神分析医のフレミングは頭脳明晰で、計画をきちんと立てて妻を殺しました。
妻の一命をとりとめたことは計画外でしたが、結局妻は亡くなってしまいます。
刑事コロンボと対等に張り合うフレミング。
コロンボはフレミングを崩すために彼の共犯者の愛人に近づきました。
そして彼女を利用してフレミングを捕まえたコロンボ。
「フレミングよりもコロンボの方が1枚上手だったなー」と思わせるラストになっていました。
まとめ
『刑事コロンボ』のドラマシリーズの前に作られた、元祖刑事コロンボが『刑事コロンボ 殺人処方箋』です。
まだ若いコロンボを見ることができます。
『刑事コロンボ』の原点が詰まった作品ですので、コロンボ好きにはオススメの1本です。
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刑事コロンボ 殺人処方箋 (竹書房文庫)[/col2] [col2]
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